やりたいこと
家に二人きり。
なんだか緊張する…。
「空先生!」
「はい!なんすか⁉︎」
いきなり呼ばれて思わず変な敬語になって
しまう空。
「あの〜、二人でやりたい事をノートに書い
てみませんか?」
と穂乃果ちゃんは、言いながらノートとペ
ンを出してきた。
「あー、いいね!なら穂乃果ちゃんは、まず
何したい?」
「うーん…です。とりあえず二人じゃないと
できない事…あ!組体操です‼︎」
えっ…
カップルで組体操って…
「えっ、穂乃果ちゃん組体操やりたいの?」
「あぁ、二人でやる事に集中して考えてしま
いました。です」
「そっか。じゃあオレがしたい事ね」
「はいです」
穂乃果ちゃんがペンをとり書こうとしてい
た。
しかしオレはそのペンと穂乃果ちゃんの手
を優しく握りながら、
「オレはさ、穂乃果ちゃんとイチャイチャが
したいよ」
って言いながらキスをした。
すると穂乃果ちゃん
「…えと、それはわたしも同感です」
といいながら赤い顔でノートにイチャイチ
ャとかきこんでいた。
「あとさ、オレ手繋ぎデートしたいな。」
「あ〜、なるほどです。手繋いで水族館とか
行きたいですね」
「うん!楽しそう。」
「はいです」
そんな感じで盛り上がっていた。
しばらくしてオレはお手洗いをかりた。
「穂乃果ちゃん、ちょっとトイレかして」
「はいです!ならわたしは、二人でやりたい
ことリスト書いてますね」
「うん!よろしく」
「はーい、です」
と言うことでトイレから戻るとリストにた
くさん追加されていた。
「あ、わたしちょっとお紅茶入れ直してきま
すね」
「うん、ありがと」
「はいです」
にっこり笑って穂乃果ちゃんが下に降りて
行った。
どれどれ。
たくさん書かれたリストを覗きこんだ。
あー、遊園地。
いいね!
映画館。
うんうん。
そして草むしり。
ん?えっ?
ってか草むしり⁈
何⁇
ま、それは置いといて…
ショッピング。
うんうん。
夕方の公園。
あー、いいね。
掃除機かけ。
ん?
茶碗洗い。
えっ?
なんかちょいちょい家事分担的な⁇
なんだろ…
あと、ピクニック。
あー、いい‼︎
あと、必須と書かれたもの。
それは、オレの家でイチャイチャだった。
うんうん。
そういえば、穂乃果ちゃんうちに来たこと
ないもんな。
今度うちにも来てもらうか。
あ、その前に部屋片さないとだな。
そしてリストの下の方にオレは穂乃果ちゃ
んだいすきだよって書き込んでだ。
さて、穂乃果ちゃんの紅茶運び手伝いに行
こっと。
下に降りると
「あら、ミケルア宿題終わったの?」
なんて言われた。
…オレ?
「あー、うん。終わった…」
「そう、ならお紅茶入れ直したから飲みまし
ょう」
「あぁ、うん」
リビングのテーブルに紅茶とクッキーが乗
せられた。
ストンと座る穂乃果ちゃん。
すると、
「あの、ほんとは二階まで運ぶおつもりでし
たがちょうど空先生が降りて来たのでここ
でいいかなって思って。ふふです」
といいながらいつもの穂乃果ちゃんに戻っ
た。
「そうだね。二階まで運ぶの大変だもんね」
「はいです。うっかり足がもつれたらお紅茶
が台無しです」
「だねー」
「はい。あ、そうそう先生」
紅茶をすすり終えると穂乃果ちゃんがまさ
かの事を口にする。
「ん?何?」
「わたし、高校生になったらやりたい事があ
るんです」
「へー、何?部活?」
「いえ、留年です」
「はっ⁇留年⁉︎」
「えぇ、しかも五年くらい」
「五年も⁉︎なんで⁉︎」
「実は…どうしても空先生の生徒になりたく
て。」
あー…
「穂乃果ちゃん。気持ちは嬉しいけど…それ
はちょっとなー。」
「やっぱりですの。」
「うん。ねー、穂乃果ちゃんって将来の夢っ
てある?」
「はい‼︎もちろんです‼︎」
「何?聞いてもいい?」
「えっと…それは…とりあえず一番なりたい
ものは、クッキーの箱に置いといて…二番
目なら」
クッキーの箱…
どこにあるんだ…
ま、いいか…。
「うん。二番目は?」
「空先生と同じく教師になりたいのです‼︎」
「お、マジ?」
「はい!マジなほうです!」
「そっかー、で、穂乃果ちゃんはなんで先生
になりたいの?」
「もちろん、給食です‼︎お昼の心配無用です
の‼︎」
そっちかい。
「ま、それもありか」
「ハイ、です‼︎なので今度先生役してもいい
でしょうか⁉︎」
「うん、そうだね!やってみよっか」
「わぁ、楽しみです」
ということで今度穂乃果ちゃんがうちに来
てオレの先生役になってもらう事になった。
続く。




