キスがしたい
家庭教師の日思い切って穂乃果ちゃんに一
之介くんの年齢を聞いてみた。
すると
「うーん…たしか十三歳とか言っておりまし
た。」
なんて言うじゃねーか‼︎
はい?
年下じゃん⁉︎
「しかしですね、心や体力は六十過ぎてる状
態でございます」
なんて言い出した。
あー…わかんねー…。
若いのに心は爺さん。
足が濡れたくないから彼女と雨の日イチャ
ラブしないとか…。
マジ‼︎わかんねーよ‼︎
「先生?どうされました?」
「えっ、あぁ、なんでもないよ」
「そうですの。背中にアリさんでも入ってし
まったかと思いました」
…え?
ま、いいか。
それから数週間が過ぎたある日
勉強中に穂乃果ちゃんの携帯が鳴った。
「あ、いいよ。電話でな」
「えっ、はいですの」
穂乃果ちゃんは、誰かと廊下で電話し出し
た。
「あっ、一之介くんのお母さん。」
⁉︎一之介くんのお母さん‼︎
「はい、はい。えっ、ハンカチですか?もー
一之介くん匂いフェチですからね。どうぞ
一之介くんにあげます。あはは。はいです。
じゃあ、失礼します」
なんて会話が聞こえてしまった…。
若いくせに心は爺さん。
しかも匂いフェチって…
穂乃果ちゃーん‼︎
どんなやつに恋してんだよー‼︎
「あー、先生ごめんなさいです」
「ううん。いいよ。電話もう大丈夫?」
「はいです‼︎」
「あー…ならよかった」
という事でお勉強開始していたんだが…
穂乃果ちゃんがいきなり突拍子もない事を
言い出した。
「先生…わたし達、最後にキスしたのいつで
したっけ?」
って。
えっ…
キスなんてしたっけ⁉︎
間接キスの事かな?
「あの、それは間接キスの事?」
「えっ、先生…なんて事を思い出しているの
でございますか‼︎」
「えっ、違った⁈」
「違います‼︎」
ウップ
いきなりうさぎのぬいぐるみが顔面に押し
寄せてきた。
あー、キス魔のうさぎかよ〜。
って思ってたらいきなり穂乃果ちゃんが、
「わたしは、まだキスしたことないです」
なんて言い出した。
…ないんだ。
一之介くんとイチャラブしててもキスは、
まだないんだ。
って思った、、
じゃあ、どんなイチャイチャしてんだろ…
…これは恋の相談か?
「穂乃果ちゃんは、キスしたいの?」
「えっ…そりゃ…わたしだって。」
「あー。ならさ、もう直接したいって言って
よくない?」
なんてアドバイスをした。
「えっ、直接…。ですの?なんて大胆な…」
「一之介くん鈍感なんじゃないの?」
なんて思わず言ってしまった。
「えっ、一之介くんがですか?」
「うん。子供なのに心は爺さんとかさ、よく
わからないけど、なんか一之介くんは…そ
の、はっきり言わないとわからないと思う
んだ」
匂いフェチ妖怪か!一之介‼︎
ってか、足濡れるの嫌とか裸足か‼︎
こんなに穂乃果ちゃんじらして変態妖怪だ
ろ‼︎
なんて思っていたらいきなり笑い出す穂乃
果ちゃん。
「えっ、何?」
「なぜ今一之介くんのお話ですの?それに鈍
感ってなんです?」
笑いながら穂乃果ちゃんが言った。
「えっ、だって一之介くんって人が好きなん
でしょ?月曜日毎週イチャラブなんだよね
?」
「あははは…せ、先生。一之介くんは、犬さ
んですの」
なんて笑いながら答えた穂乃果ちゃん。
えっ…犬⁉︎
だから雨の日イチャラブしないって…。
マジで裸足。
そしてただの老犬…
十三歳だけど犬にしたら爺さんって…
「あははは‼︎犬かよー」
「はいです」
二人で笑った。
‼︎待て待て。
じゃあ、穂乃果ちゃん誰のこと好きなわけ
⁈
「ほ、穂乃果ちゃん」
「はい…です」
もしかして、この間オレ好きな人に好きっ
て言ってみたらってアドバイスしたよな…
次の日穂乃果ちゃん…
オレに好きな人がいますって言ってきた。
穂乃果ちゃんが好きな人ってオレ⁉︎
オレは穂乃果ちゃんを見つめた。
そして言った。
「キスしてもいいかな」
って。
すると穂乃果ちゃん。
「はい。ずっと待っておりました」
と目をつぶった。
シーンとした部屋。
オレは穂乃果ちゃんとくちびるを重ねた。
あったけ〜。
しかもやわらけ〜。
キスをし終わるとオレは穂乃果ちゃんを抱
き寄せた。
抱きしめながら、
「ずっと気づかなくてごめん。オレが一番鈍
感だった」
って言った。
すると穂乃果ちゃんは、
「いいんです。やっと結ばれたのですから」
ってクスクス笑った。
クスクス笑う穂乃果ちゃんの顔が見たくて
穂乃果ちゃんを見つめながらオレも笑った。
そしてまた優しくキスをしたのでありまし
た。
あ、でも勉強もちゃんとしたよ!
イチャイチャしながらね♡
続く。




