あらイヤン
勉強中、たまに穂乃果ちゃんがジーっとこ
っちをみる。
「ん?わからない?」
「あっ、いえ…よそみしておりました。よそ
み運転は禁止されております」
「あー、まぁ運転はしてないけど…よし‼︎一
回休憩しよっか」
この休憩でまさかのことが起きてしまう…
「わーいです。じゃあ先生チョコどうぞ。」
「あぁ、ありがとう」
穂乃果ちゃんからチョコをいただこうとし
たら…
「あーん、ですよ。先生」
って言われた。
えっ、食べさせてくれるの?
「大丈夫だよ。自分でたべれるし…」
って…、あからさまに穂乃果ちゃんの顔が
沈んでるじゃないか。
「あっ、やっぱりもらおっかな」
「はいです。あーん」
「あーん。」パクッ
「あっ♡イヤンです」
…オレはうっかり穂乃果ちゃんの指までい
ただいてしまった。
「うわっ…ごめん」
慌てて穂乃果ちゃんの指を拭いた。
わー、細くて綺麗な指だなぁ。
思わずふきふきしながら手をじっと見つめ
てしまった。
ってか‼︎
穂乃果ちゃん…顔真っ赤‼︎
「あっ、ごめん‼︎」
慌てて手を離した。
…オレは生徒の指を舐めて挙句に手を握っ
てた…。
なんたる事…。
「いえいえ、いいんです。指は五本ございま
すので。一本くらい舐められても全然大丈
夫でございますの」
五本あるからとかそういう問題なのだろう
か…。
そう言いながら穂乃果ちゃんが顔を赤らめ
たまま紅茶をすすった。
そして、オレも動揺しつつ紅茶を飲んだ。
「あら?このお紅茶甘くない…」
あー‼︎
こっちあんまーい‼︎
…これは…まさに…
「「間違えた‼︎」」
か、間接キスをしてしまった…
しかも同時に…。
「ごめん…」
「こちらこそすみませんです…」
き、気まずい…
さらに気まずいのが理科の勉強で何度もか
んせつという言葉が出てくるのだ。
その度に穂乃果ちゃんは、ピクッとなりシ
ャーペンを落とすのでありました。
そして無事お勉強が終了…。
いや、無事ではなかっただろう…
あー…オレは何をしているんだ。
穂乃果ちゃんの指を舐めたり手を握ったり
間接キスまで…
変態先生じゃん‼︎
…ボーっと空を見上げて立ち止まった。
…すると脳内の小人の声
「変態先生、空を飛ぶ。」
「あー、なんかこんな本ありそー。」
「ってか、ねーよ‼︎」
一人で色々考えたいのに脳内の小人たちが
くだらないとこで騒いでいた。
「変態先生ってヤバくね?」
「やばすぎるからぶっ飛んで空飛んだんじゃ
ね?」
「あー、それな‼︎」
「キャハハは」
…小人さんたち。
静かにしておくれよ…
「ってかさ、もう穂乃果ちゃんにキスしちゃ
えよ」
悪い黒小人がささやいた。
「でも、穂乃果ちゃん受験生よ?」
白い天使小人もつぶやく。
「もーさ、サチでよくね?」
太った小人が転がりながら言った。
…なんなんだ。
小人さんたち…
勝手すぎやしないか…?
でも、サチにちゃんと返事しなきゃだよな。
それから数日後
休み時間にサチを呼び出した。
「空ー」
「あ、サチ…」
「もしかして、こんなところに呼び出すって
ことは、あの返事くれるの?」
「あぁ、うん。そのことなんだけどさ…オレ
好きな子がいるんだ」
「…うん。知ってたよ。やっぱりそっかー。
なら仕方ない‼︎でも、わざわざ返事ありが
とね!」
「うん。ごめんな」
「いいよ。わたしこそ困らせてごめん!じゃ
あ、穂乃果ちゃんとお幸せにね」
元気よく手を振ってサチは、走っていった。
…オレは、ほんとに色々ダダ漏れてんだな。
穂乃果ちゃんとお幸せにって…。
数日後
家庭教師の日…
本日の穂乃果ちゃん、何やら様子が変だ。
「あのー、穂乃果ちゃん?」
「なんですの?先生…」
「いや…何ってさ、そのプクーって膨らんだ
両頬が気になってさ…。なんか怒ってるの
?」
「あー、これですかー。そうですよ。怒って
いるんです」
「えっ、オレなんかしちゃった?」
「しちゃったというよりされましたよね?」
「え…何を?」
「愛の告白です‼︎されましたよね⁈サチさん に‼︎」
「あー…ってかなんで知ってるの⁇」
「勘です。女のアレです」
…うん。アレってか、勘ね。
「そっかー。でもなんでむくれた?」
「そりゃ…もちろん…アレですよ。」
「…あれ…?」
「そうです。アレ‼︎」
「ん?」
「ほうれんそう」
「あ、報告。連絡。相談か‼︎」
「えっ?宝福、恋愛、総支給じゃありません
でしたか?」
えっ…
何よ、それ…。
…とりあえず…
続く。




