あれれ??
えっ⁈
キスされた?
でもなんか違うような…
あのチクチクって…
しかも穂乃果ちゃんチュ〜って口で言って
たよな。
オレにチュ〜してたらチュ〜なんて言わな
いはず…。
「もうハチマキ外していいですよ」
「あ、うん」
ハチマキを外すとオレが穂乃果ちゃんに動
物園で買ってあげたうさぎのぬいぐるみを
手に持っていた。
…あ。
もしかして…
「今チュ〜ってしたのこのうさぎ?」
「えぇ、大正解でございます」
「あー…」
「えっ、なんです?先生。わたしからのチュ
〜が欲しいのでありますか?」
ハッ…なんて質問を…。
「うん…イヤッ、それはダメでしょ」
「そうですよねー。さすがにそれは…ですよ
ねっ」
…うん。
ですよね。
ってか穂乃果ちゃんどういうつもりよー‼︎
オレって遊ばれてる⁈
もしくは、じらされてる⁈
あーっ‼︎
わっかんねーっす‼︎
…とりあえず一度頭を冷やそう。
「ねぇ、穂乃果ちゃん」
「はいな、先生」
「あのさ、今度一緒に本屋行かない?参考書
買いに」
「あ〜、いいですね!わかりました」
という事でとりあえず二人の密室から脱出
成功。
したのだけれど…
この本屋でまた問題発生なのでありました。
穂乃果ちゃんと二人で本屋に入ろうとした
らクラスメイトのサチに出会った。
「あれー、空⁉︎」
振り向くとサチがいた…
「あー、サチ」
「ねぇ、そちらの方は妹さん?」
「あぁ、修の妹」
「どうも。穂乃果と言います」
ぺこりとお辞儀する穂乃果ちゃん。
「えっ、どういう事⁈」
「あー、オレ家庭教師してて一緒に参考書買
いにきたんだ」
「へー…家庭教師ねー…じゃあ、二人って別
に付き合ってるわけじゃないんだ」
「あっ…当たり前だろーが」
「ふーん。ならあたし空の彼女に立候補しよ
っかなぁ」
「はい⁇何言ってんだよ」
「アハハ、冗談だよ。た、ぶ、ん、ねっ、じ
ゃまた明日ねー。穂乃果ちゃんもバイバー
イ」
「はい。」
サチは、元気よく帰って行った。
…たぶんってなんだよ。
サチ…。
それから穂乃果ちゃんと二人でいい参考書
を見つけて家に穂乃果ちゃんを送った。
「じゃあ、またね」
オレが帰ろうとすると穂乃果ちゃんがオレ
の手をガシッて掴んだ。
「ん?どうしたの?」
「あのっ…サチさんとお付き合いするのでし
ょうか?」
なんて穂乃果ちゃんが真面目な顔で聞いて
きた。
「あー、あれは冗談だから」
「え、冗談?」
「うん。それにただのクラスメイトだし」
「…なら、ならよかったです。じゃあまたそ
のうちです」
「うん。そのうちってか明後日ね」
「あー、なるほどです」
…なるほどって。
次の日学校に行くとサチがやってきた。
「おーっす!空ー」
「あー、サチおはよう」
「アイッス‼︎」
サチは、ショートカットで性格もサバサバ
していてなんか男友達みたいな感じだ。
「相変わらず元気だな」
「まあね、元気だけがとりえですから」
「あー…そうね」
「そうねって‼︎他にもかわいいとかあるだろ
ーがっ」
って言いながらオレをバシッと軽く叩くサ
チ。
「いてーし」
「アハハ。わたしからの愛のぷ、れ、ぜ、ん、
とっ」
「えっ?」
「あのさ、昨日の事あれ冗談じゃないよ?」
「へ?」
「だからー、彼女候補考えといてよねー」
そう言い残してサチは、行ってしまった…
えっ⁉︎
サチがオレの彼女に⁉︎
サチが⁉︎
…考えもしなかったな。
そうこうしている間に家庭教師の日
ドアを開けると、
「おやおや、よくここがわかったねぇ」
なんてふざける穂乃果ちゃん。
「あー、うん。さすがに何回も来てるから」
クスクス。
「そうですね」
って笑う穂乃果ちゃん。
フッ。
オレもつられて笑った。
そしてお勉強開始。
「先生、この前買った参考書最高にいいです
よ」
「そう?ならよかった」
「はい!で、サチさんお元気ですか?」
「あー…げ、元気だよ」
「ふーん…です」
ちょっとむくれる穂乃果ちゃん。
えっ?
なんでむくれた⁇
「あのー…」
「えっ?なんですの⁇空くん」
「空くんって…」
「あぁ、これはこれは空先生じゃないですか。
どうされました?」
「え、なんか怒ってんのかなーって」
「いいえ。なぜわたしが怒るんですの?さ、
早くお勉強を」
「あぁ、はい」
そしてお勉強が開始されるのでありました。
続く。




