エピソード9「D級スキル使いの謎の少女」
0階層のハイゴブリンを倒したので、僕の冒険者ランクを作ってもらいにギルドに来た。
「はい、これがアスルさんの冒険者ランクです。
まずは、Fランクからですね」
やっぱりFランク冒険者からだよなぁ...
盗賊を倒した恩恵はないのかよぉ...
それと、ギルドに来た目的はこれだけじゃない。
「えーと...」
めっちゃ弱いパーティーが人募集してないかなぁ...?
そう、F級スキルとはいえ、僕と同じ境遇の人は1人や2人はいるだろう、そういう人がパーティー募集してないか 探しに来たんだ!
「あの...もしかして、パーティー探してます...?」
「え...?あっ...まぁ、そうですけど...」
こういうの、あんまり関わらないほうがいい、僕は悪い意味で有名だから、からかって来るやつが多いんだ...
でも、僕と同じ年くらいの女の子から、話かけて来るのは初めてだな...話だけ聞いてみるか...
「その...私もスキルが強くなくって...」
「どのパーティーに入っても嫌がらせとかされて...」
「それが嫌で...あなたは優しそうな方なので...」
「パーティーを組んで欲しくって...」
この人も、僕と同じ境遇をしてきたんだな...
「うん...!もちろんいいよ、僕もその気持ち分かるんだ」
「ほ、本当ですか...!ありがとうございます!」
「これから同じ仲間になるんだし、敬語はやめてよ」
「す、すみません、癖で...」
「あはは、それはしょうがないね」
「えっと、どこかで作戦会議でもしようか」
「はい!」
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僕たちは作戦会議をするため、近くのカフェへと足を運んでいた
「まずは、僕から自己紹介するね、僕の名前はヴェルスナ • アスル、えーと、F級...スキルです...」
改めて紹介すると恥ずかしい!
「私の名前は...ノウナ、ノウナって読んでね!」
「...?う、うん...!よろしく、ノウナ!」
なんか聞いたことあるような名前なんだけどなぁ...
気のせいかな...?
「私のスキルは...D級スキルの回復特化のスキルなんだ...あんまり使えないスキルでごめんね...」
「いやいや!僕もF級スキルだし、まだサポーターとして使える分いいじゃん!僕はアタッカーにもならないよ!」
「ふふ、ありがとう...!少し元気が出たよ」
「アスルさん、早速ダンジョンに行ってみませんか?」
「うん、そうだね、攻撃は僕メインで、ノウナはサポートお願い」
「はい、分かりました!」
ーーダンジョンにてーー
「おらっ!」
「横からも来てます!」
「とりゃ!」
「ナイス指示!ノウナ!」
「...」
「ノウナ...?」
「あっ...!は、はい!私はなにもしてないですけど...」
「そんなことないよ、最高のサポートをしてくれている」
「そ、そうならいいんですけど...」
そういいつつ、魔石を回収するノウナ
「あっ...!アスルさん、ゴブリンです!ここは一旦逃げたほうが...」
「大丈夫、ゴブリンにはギリ勝てるから!」
「リトルファイアボール!」
「アロー!」
「えぇ...!アスルさん、そんな能力使えたんですか!?」
「実は...これがこのスキルの能力で...」
「ほ、本当にF級スキルなんですか...?」
「まぁ、スキルは強く見えるけど、基礎能力はないし、ここ0階層だから」
「ま、まぁ、確かに...」
ーー数時間後ーー
「アスルさん、もうこんなに魔石集まりましたよ!」
「F級スキルって本当ですかー?」
「本当だよ、他の冒険者のほうが攻撃力は高いと思うし、スキルはそんなに使えないしね」
「私も基礎能力は低くって...なんだか似た者同士ですね」
「そうだな、似た者同士、これからも頑張ろう」
数時間モンスターを倒して、魔石を集めてみたが、ノウナのお陰でボロボロになっても回復してくれるし、いいチームワークだと思う。
それに、ノウナも回復魔法の質がいい、疲れもほぼ取ってくれるし、何度も使ってもノウナは疲れる様子は無いし、ノウナこそD級スキルか怪しいんだけど
「アスルさん、今日はありがとうございました、集めた魔石を換金してくるので、少し待っていてください」
初めて出来た仲間、それがノウナで本当によかった気がする、からかって来るやつばっかだけど、いい人はやっぱりいるんだな...
「アスルさん!はいっ!これ、今日の集めたお金です」
「おぉ...」
やっぱりパーティーだと、集めたお金の数が違う...!
いつもの2倍くらいはあるぞ!
「お金はもう2人分に分けているので、このまま解散でもいいですか?」
「うん!今日は本当にありがとう、明日もダンジョンに潜る?」
「そうですね、明日もお願いします」
本当にノウナとパーティーを組むことができてよかった!
いいチームワークだし、嫌がらせを受けられるような人じゃないのに...
まぁ、これからはちゃんと仲間として、支えあって魔石を集めよう
そうして、僕の初めてのパーティーと仲間が出来たのであった!




