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エピソード5「F級スキルの真の能力」


「さて、これからどうするか...」

プランは2つある。

一つはギルドに報告すること。

流石にギルドに報告すればあいつらは指名手配されるだろう。


「でも、報告者は僕だからなぁ...」

それに、ギルドに頼ったみたいで嫌だ。


もう一つは僕のスキルであいつらを懲らしめること。

でも僕はF級スキルだし、相手の情報すら知らない。


「とりあえず、あいつら盗賊を懲らしめる作戦を立てなきゃ。」


まずは、あいつらの情報を引き出すために一回、囮になる。

その後、100個...いや、200個スキルを集める!

「アロー」や「リトルファイアボール」がたくさんあれば、あいつらに5,6発は入るだろ...


「とりあえず、明日からまた出発だ!」









ー翌日ー





「まず、囮に200G持って行こう。」

あいつらに盗まれると分かってて、持って行くのは癪だけど。


「はっ!」


「ニュルニュル...」


囮になる日でもスキルは集めないと。

最低でも「アロー」は30個、「リトルファイアボール」は50個くらいは集めないと。




ー6時間後ー




「よしっ!今日だけで35個もスキルを手に入れたぞ!」

このペースなら200個は一週間くらいで集めれそうだな!


そんなことを思っていたら、早速、出口に三人ほど人の気配がした。


「あいつらか...!」

駄目だ、今日は囮日だから、怒りは抑えろ、弱者で行こう。


「よう、そこのガキ止まりな。」


予想どうり!あの盗賊だ!


「おっ、お前この前魔石をたくさん持ってたガキじゃねぇか。」


「今日も回収させて貰うぜ!」


「「おらよっ!」」


二人の男どもに手と足を拘束されてしまった。

くそっ、力が強くて、めちゃくちゃ痛い...!


「今日はどのくらい持ってんだ。」


こ、こいつ、僕のカバンを無理やり引っ張りやがって!


「あぁ!?たったの200Gだと...!」

「お前ザコすぎるだろ!チッ!くそが!」


「もういい、行くぞ!」


「「はいっ!」」


「ま、待って下さい、」


「あぁ!?何か用あんのか!?」


こいつ、いちいち腹が立つな...


「な、なんで、そんなに強いのですか...」


「あん?俺の事か?」

「まぁ、俺はD級スキル「ソードマン」だからな!」

「お前みたいなザコとは違うんだよ!」


なるほど、ソードマンか、単純に攻撃力は強いだろうな。

いや待てよ...?なんでソードマンが盗賊なんかしてるんだ?


ソードマンなら攻撃力が高いから、余裕で3層まではいける。

それに、こいつらはパーティだろ...?

盗賊なんて非効率だ。


もしや戦闘が下手なのか...?


それなら、勝てない相手ではないぞ...!




それから僕は必死にスキルを集めた。


「それっ!」


「スキル、トラップ落とし穴を獲得しました」


「おりゃ!」


「スキル、リトルストーンを獲得しました」


「とりゃ!」


「スキル、マッドスローを獲得しました」




3日間で約110個のスキルを獲得した。

新しいスキルも獲得したし、目標の「アロー」を30個も獲得した。


だか、また新しいことに気づいてしまった。

それは、



スライムを倒すための攻撃回数が減っていっていることだ。


最初は7,8発くらいは攻撃しないと倒せなかったのに、

今は6発だけで倒せるようになってる。


たった1発ごときかもしれないが、僕にとって成長は盗賊どもを懲らしめるチャンスだ。


それに、ただ単に人間として成長しているだけかもしない、戦いが上手になったのかもしれない。


だから僕はもう一度、スキルの説明を見てみた。

そしたら、衝撃の事実があった。


「"スキル累計獲得数に応じて、0,01ずつ基礎能力が上がり、

それは、獲得するスキルにも反映される"」


「嘘だろ...!これなら、これなら!あの盗賊どもに勝てるぞ!」





このF級スキルにも輝ける、真の能力があったんだ!




僕はまた、この世界に希望が見えた気がした!



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