エピソード3「強敵(ゴブリン)との遭遇」
僕は3日ほどスライムを倒しまくって、合計35個のスキルを獲得した。
まぁ、被ったスキルもたくさんあるけど、新しく5個ほど 面白いスキルを見つけた。
まずは一つ目、「"ライトニングボルト"」
これは強そうな名前だから使ってみたが、効果としては、地面から電気を発生させ、相手の足を痺れさせるスキルみたいで、スライムには電気が効果ばつぐんだった。
ライトニングボルトを喰らうと、1分ほど動かなくなるし、体力を半分くらい削るほどスライムは電気に弱いみたいだ。
次に二つ目、「"アロー"」
これも強そうな名前だから使ってみたが、効果としては 一本の矢を発射するスキルみたいで、スライムには全然攻撃が入らなかった。
スライムだから物理攻撃には強いのだろう...
まぁ単純に一本だけしか矢を発射しないし、単体だけではそこまで強くはないスキルみたいだ。
三つ目、「"リトルウォールバリア"」
正直これが個人的に一番強いと思う。
効果としては、僕の顔くらいの大きさのバリアが展開され、スライムの攻撃を一発守ってくれる。
それに、このバリアは物理的に触れて、スライムを押し潰すこともできた。
だが、バリアの移動は出来ないため、スライムの近くギリギリまでにバリアを発動しないといけない。
四つ目、「"熱風"」
逆にこっちは、獲得するスキルの中で一番弱いと思う。
効果としては、お風呂のお湯の湯気と同じくらいの熱さの風が吹くだけで、ただ単に面白いスキルだなと思った。
だけど意外にスライムには少しダメージが通ったみたいで、スライムは熱にも弱いことが分かった。
最後五つ目、「"スピードアップ(小)"」
このスキルは結構微妙なスキルで、効果としては10秒間、本当に少しだけ早くなるスキルだ。
どのくらい早くなるかっていうと、50mを0,5秒ほど早くなるだけで、本当に微妙なスキルだ。
そして、今日もスキル集めをしてた時。
「あれー?ちょっと深いとこまで来すぎたかな?」
少し0階層の深いところまで来てしまい、出口へと向かっていたのだが。
「グァァー」
「!?」
聞いたことのない魔物の声、スライムしか戦ったことがないのに!別の魔物ならマズイ!
「い、急がないと、!」
僕は走りだし、出口へ向かって曲がり角を曲がった ところ...
「グァァー!」
そこに現れたのは...
「ゴブリン!?」
ま、まずい、ゴブリンなんて戦ったことないよ!
逃げるか...? でも、どこに逃げるんだよ!
出口はこっち方面だし...戦うしかないのか...?
そんなことを考えていると
「グァァー!!」
「グシャッ!」
い、痛い...!初めてこんな攻撃喰らった
考えてる暇なんてない!戦うしかない!
「来いッ!ゴブリン!」
「グガァー!」
猪突猛進してくるゴブリンに木の剣を大きく振る!
「カンッ」
僕の剣は宙に飛んでいき、遠くの地面へと飛んでいった、「まずい」 そう直感的に思ってしまった。
だけど、ゴブリンは出口側をふさいでいる。そんな危機的状況に「死」を覚悟してまった。
「グガガガ!」
まるで、ゴブリンが笑っているようだった、剣を吹き飛ばされ、どうしようもない僕を。
【こんなとこで死んでたまるか!】
僕の心がそう叫んだ、僕はキヴォスたちに復讐してやるんだ、こんなとこで負けてはキヴォスなんかに勝てない!
「"スピードアップ(小)!"」
「グがが?」
まずはこいつの背後に回る、そして。
「"アロー三連発!"」
「グサグサッ!」
「ウガァ!」
二発通ったか...あの傷を広げないと...!
「グァァー!!!」
「まずい!突っ込んで来るッ!」
「"リトルファイアボール二連発!"」
「ボンッ!」
「ウガァァ!」
「あと少しだ!もう一発入れなきゃ!」
「グガァ!」
ヤバい...ゴブリンが目の前まで来ている...!
もしかして、スピードアップが切れたのか...!
迫り来るゴブリンの手に反射的に...
「"リトルウォールバリア!"」
「グガァ!」
「パリンッ!」
あ、危ないところだった...もしリトルウォールバリアが間に合ってなかったら... そう考えると恐怖でしかない... でも、
「次は僕の番だ!」
「"ライトニングボルト!"」
「グギィ!?」
その間に木の剣を拾って...
「トドメだ!ゴブリン!この勝負、僕の勝ちだ!」
僕は大きく剣を振って...
「せいッ!」
「グギィ! バタッ!」
その場に倒れたゴブリンは灰になって散っていった...
「やったのか...?」
実感がなかった、倒せたのか...?
もうまわりに魔物はいない...
「いっ、よっしゃあ!」
勝った、勝ったんだ!こんなF級スキルで!
嬉しかった、とにかく嬉しかった!
ゴブリンなんかだけど...!ボロボロだけど...!
"勝ち"が嬉しかった...!
「そ、そうだ、出口に帰らなくちゃ!」
出口に着くまで僕は嬉しくて、口角が上がったまんまだった!
そう、出口までは...
「や、やっと出口に着いた...」
辺りは真っ暗だった、犯罪をしてもバレないくらい...
「おい、そこのガキ、こんな時間帯までダンジョンに居ちゃだめだろう?」
「え?」
そこには大男が三人も居た...
「なぁ、ガキ、こんな時間帯まで居る罰だ、金出せよ」
「え、あの...」
「聞こえなかったのか!金出せって言ってんだよ!」
駄目だ、こんな状態で抵抗できるわけなかった...
「こいつ、金じゃなくて、魔石をたくさん持ってますよ!」
「あぁ、それでいいわ、じゃあな、ガキ」
僕は絶望に打ちひしがれた、ゴブリン倒したところで、格上には勝てないのだと...




