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エピソード2「F級スキルの使い方」

あらすじ

「勇者」を目指す、アスルのSランク冒険者の夢は、与えられたスキル 「"スキルコレクター"」(F級スキル)によって、閉ざされた。しかも、アスルの夢を馬鹿にする「キヴォス」は「ドラゴンソード」(A級スキル)。

だが、いつかキヴォスを見返すため、閉ざされたアスルの夢は再び開かれる!ここから、アスルのSランク冒険者への旅が今始まる!

とりあえず冒険者ギルドにきてみた、ギルドに加入すると、色々保険などでお得らしい。


「あのー、すみません、ギルドに加入したいのですが」 


「はい、新規登録ですね、こちらの紙に情報を」


そう言われ、僕は名前、スキル名、住所などを登録した。 


「確認しますね、お名前は、ヴェルスナ • アスルさん、スキル名はー ス、スキル、コレクター、F級スキル、ですね、」 


「おい、あいつF級だって」 


「まじか笑、かわいそうなやつ笑」 


流石に予想はしてた、してたけど、やっぱりこの空気は嫌いだ。

スキルを得たときも、まわりの視線はこんな感じだった。

そんなことを思っていると。


「おいガキ、お前F級スキルだって?笑わせてくれるなよ、そんなザコが来ていいところじゃねぇぞ!」


またへんなやつに絡まれてしまった、本当に運が悪い!

この状況、どうしよう。


「おいガキ!無視してんじゃねぇぞ!」 


やばい、流石に戦いで勝てるわけがない!


そして、男は僕の目の前まで近付いてきて、拳を上げた瞬間、


「おい、やめろ」


そう聞こえた時には僕と男の顔の間に、杖があった。


「え?」  


「僕はAランク冒険者だぞ、こんなとこで騒ぐな、騒ぐなら僕の居ないとこでやれ。」


そう、杖を持った少し小さな男が言う。


「Aランク冒険者!?」


男は驚いたような様子を浮かべる。


「すごい、Aランク冒険者が助けてくれた...?あ、あのっ!助けてくれ、」


「黙れ。」 


「えっ?」 


「F級ごときと喋る時間なんてない。」 


こ、こいつ、いいやつだと思ったのに、キヴォスと変わらねぇじゃねぇか!

やっぱりここはロクなやつがいねぇ! 

僕は冒険者カードを受け取ると、急いでダンジョンへと向かった。


「とりあえず、スキルの確認だ。」

あの時は焦ってスキルさえ確認してなかった。

まぁ基礎攻撃力や、防御力がない時点で、ゴミスキルだろうけど。


そう思いつつスキルの確認をする。


「えーと、"スキルコレクター"の能力は... "モンスターを撃破すると、一つスキルを獲得する。獲得したスキルは使用しようとすると、10秒間の間、一度だけスキルを使用できる"だと...?」


「くそザコスキルじゃないか!」

まぁF級スキルだから、分かっていたけど...

結構ザコスキルだなぁ... 


「とりあえず、早速試してみよう!」

さっき倒したスライムからは何のスキルを獲得したんだろう?


「えーと、リトルファイアボール...?」

はぁ?ファイアボールしか使えないスキルなのに、"リトル"?

弱すぎるだろ... 

まぁ、一度使用してみよう。


「"リトルファイアボール!"」


「ゴォォォ...」


とても小さな火の玉が、小さな音を立てて消えていった... 


「はぁ...まじでリトルじゃん...」 

そう、ため息をついていると、後ろからスライムが現れた!


「スキルはゴミだから、自分の力で戦うしかないか!」 

父から貰った木の剣で戦ってみる、単純に攻撃力は上がっているけど、やっぱり時間がかかる。


「ていっ!」 


「おりゃ!」 


「それっ!」 


「ニュルニュル...」 


はぁ、やっとスライムを倒した、倒すのに七発もかかってしまった、やっぱりスキルがF級だと、自分の攻撃力や防御力は低いまんまだ。


「スキル、身体強化(小)を獲得しました」


何処からか声が聞こえた。


「スキル、身体強化(小)...?」

もしかして...スキルコレクターの声!?


「はぁ、びっくりしたぁ...でも、身体強化って、C級魔法系スキルから使えるスキルだぞ?」


「もしかして!?やっぱりこのスキルは最強スキル!?ちょうどそこにスライムがいるし、身体強化使ってみよう!」 


「"身体強化(小)!"」 


「てりゃー!」 


「ゴフッ!」 


「あ、あれ?なんで?身体強化したはずじゃ...って、使えてない?」


なぜかスキル一覧に「身体強化(小)」は残っていた


「どういうこと?」

そう言い、スキルの詳細を確認する、


「スキル使用条件、体の一部にしか使用できない...?」

やっぱりザコスキルじゃないか!


「し、仕切り直しだよ、もう一度!」 


「"身体強化(小)!"」


次は腕に使用する気持ちで使ってみる。 


「ておりゃー!」 


「べちっ!」 


つ、強い、明らかに攻撃力は上がってる!


「もう一度!」 


「それっ!」 


「べちっ!」 


「おりゃ!」 


「ぺちっ」 

あ、あれ?音が違う?なん、


「ゴフッ!」 


「な、なんで、身体強化は...?」 

も、もしかして、バフ、デバフ系って、10秒しか使用できない!?

やっぱり本当にザコスキルじゃないか!

少しでも強いと思った自分をなぐりたい...


「と、とにかく、このスライムだ!あと一発くらいだろ!」

そこからは怒りに任せて、10匹ほどスライムを倒した。


「おりゃ!」 


「スキル、スピードアップ(小)を獲得しました」


「ていっ!」 


「スキル、アローを獲得しました」 


「それっ!」 


「スキル、リトルウォールバリアを獲得しました」


「はぁ、はぁ、結構倒したな...だいたい10匹くらいか...? とりあえずもう帰ろう、ボロボロになっちゃったし。」 

今日は散々な日だったな...

けど、



少し希望が見えた気がした、

弱いけど、スキルは無限に手に入るし、

スライム程度なら全然戦える。

また明日から、頑張ろうと思えた!

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