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第5話  "村人R" は "冒険者" を助けた!

「う…うーん…」

大きな盾を持った黒髪の男が初めに目を覚ました。


「怪我は大丈夫ですか?」

フレッシュによる完璧?な変装をしたレオンが顔を覗かせる。


「あぁ、それよりアンタは?俺、仲間と一緒に…」


「あなたの仲間の方々なら後ろで休んでます。安心してください。」


黒髪の男は後ろを見る。2人とも意識を失っているだけのようだった。

「本当にありがとうよ」

黒髪の男は目に少し涙を浮かべながらも笑ってレオンに感謝した。


「そんな、当然のことをしただけですよ。」


「そんな固い言葉使わないでタメで話してくれ。俺は、Cランクパーティー『白の大盾』のリーダーやってるライオットってんだ。あんたは?」


「俺は…」


⦅待て、坊主本名はやめとけよ⦆


「俺は…れ…レッシュだ」


「そうかレッシュ、よろしくな」


そんな会話をするうちに、他の2人も目を覚ます。


「クローディア、カノン!無事で良かったぜ!」


「ライオット、どういう状況?」


「紹介するぜレッシュ、こっちの短剣持ってんのがクローディアで、杖を持ってるのがカノンだ!」


「ちょっと、話聞きなさいよ!」


「何言ってんだカノン!レッシュは俺たちの恩人なんだぞ、俺たちをここまで1人で運んでくれたんだ!」


「だからそこよ!どうやってあんなヒョロヒョロのやつが私たち全員をここまで運べるのよ!大体見なさいよ、あの糸目!めちゃくちゃ胡散臭いじゃない!」


(ヒョロヒョロって…)

レオンはちょっと傷ついた。

⦅酷い言われようだな坊主⦆


(糸目はお前のせいだけどな…)


「俺は命の恩人を疑うような真似はしたくねぇ!」

ライオットが凄まじい気迫で言う。


クローディアがため息を吐きながら言う。

「はぁ…あんたのそういうところどうにかしてほしいわ…」


そうして、レオンに近づいて手を差し出す。

「クローディアよ、助けてくれてありがとう。えーっと…レッシュさん」


「どういたしまして、クローディア」

そう言って、レオンはクローディアの手を握る。


「それともう1人の方も…」

レオンがカノンの方へ振り返るとカノンはライオットの後ろに隠れて、こちらをひょっこりのぞいている。


「ごめんなさい、あの子ちょっと初対面の人は苦手なの…」


レオンはさっきより心にくるものがあった。


「ごめんな!レッシュ」

ライオットの元気な言葉が更にレオンの心を抉ってくる。


「そ、それより皆は()()()()()なんだろ?それってつまり冒険者ってことだよな?」


「そうだぜ!俺たちは近くの街で活動してる、今一番熱い冒険者(自称)だ!レッシュも冒険者なのか?」


「いや、俺はこれから冒険者になりたいと思ってるんだ」


「そうか!それなら冒険者ギルドまで案内するよ!お礼もしたいしな、いいよな2人とも!」

クローディアは呆れながら、はいはい、と言う。カノンは今度はクローディアの後ろに隠れながら、チラチラとこちらを見ている。


「よし、決まりだな!行こうぜレッシュ!俺のお得意の店紹介してやるよ!」


「ただの酒場でしょうが」

クローディアがツッコむ。


「別にいいだろ!」

そう言いながら、3人は先へと進んでいく。


⦅良かったな坊主、奢ってもらえるみたいだぜ。ん?泣いてんのか?⦆


「いや…俺の憧れた冒険者の姿が目の前にあって…感極まってるというか…」


⦅おいおい、そんなんで泣いてたら冒険者になった時死んじまうんじゃねーの?⦆


「うるせぇ…」

レオンは鼻水を啜る。


「レッシュ行こうぜ!」

ライオットが大きく手を振る。


「あぁ!」



   レオンは 大きく一歩 を踏み出した。

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