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第4.5話 冒険者達は 目の前 が真っ暗になった

こ、こんなはずじゃなかったのに…私のせいで…

数時間前………

【ゴブリンの集落内の調査---近隣の村を襲う危険あり 推奨ランクC以上 報酬:金貨1枚】

「なぁなぁ!これにしようぜ!」


「こんなに高いのはおかしいとか思わないの?絶対わけがあるんだから」

「ライオット…危険かもしれませんよ…?」


仲間達2人に止められても、ライオットは止まらない。

「これは俺たち、『白の大盾』の成長のためになるはずなんだ!」


「そんなこと言って、そろそろ宿代が足りなくなってきたからでしょ…」

「そ、そうですよ…」


「クローディアにカノンもなんでそんなことを言うんだよ!路銀が必要ならよりこのクエストに縋るべきだろ!」


ライオットは一度決めたら止まらないということを2人はよく知っている。2人は顔を見合わせて、ため息を吐きながら言った。

「「はいはい、リーダー」」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

集落に向かいながらライオットが作戦を話す。

「まず、俺が『挑発タウント』でゴブリン達をおびき寄せる。そのあとはクローディアがカノンと一緒に『隠密ハイド』で集落内に入って、カノンの『探査サーチ』で調査終了。完璧な作戦だろ!」


「そうね、アンタが『挑発タウント』で連れてきたゴブリン達をどうにかすることが含まれていないという点を除けばね」


「…あ!忘れてたぁ…」


やれやれとクローディア達は頭を抱える。


ライオットが指を鳴らす。

「いや…カノンの『召文サモン』があれば一撃だろ」

「確かにそうかもね」

クローディアも少し納得する。


カノンは手を素早く振りながら、慌てて喋った。

「いやいや、『召文サモン』は本当にランダム性の高いスキルで危なっかしくて…」


「何言ってんだ!俺たちはそんなお前の魔法に助けられてんだぜ!」

「そうよ、自信持ちなさいカノン」

2人はカノンを励ます。


「わ、わかりました。やってみます。」


「それでも無理そうだったら俺の超奥の手見せてやるぜ!」


「そんなのあるのw?」

クローディアが笑いながら聞く。


「当たり前だろ!男にはロマン技ってのがあるもんよ…」

そんな会話をしながら3人は目的地に到着する。


ゴブリンの集落は小さな村ほどの大きさのものだった。

「結構デカいな……」


「あら、ビビっちゃった?」


「そんなわけねぇだろ!」

挑発タウント


広範囲に振動が広がる。


「ギ、ギギィ!」

大量のゴブリン達が外に出てくる。


「こっちだ!ゴブリン共」


「ギギャ!」

ゴブリン達が一斉に、ライオットの方へ走り出す。


隠密ハイド

〔いくわよ…カノン〕


〔はい…〕

クローディア達は集落の中に侵入することに成功した。


〔『探査サーチ』〕

集落中の情報が文章となり、浮かび上がる。

〔どう?〕


〔す、すごい数のゴブリンです。それに上位種も何体か、います。〕


〔それは不味いわね、さっさとここから離れましょ〕


クローディア達はライオットと合流する。

「ライオット!さっさと離脱するわよ!」


「おう、コイツらぶっ飛ばして帰るぞ」

ライオットの周りには5、6体のゴブリンが倒れていた。攻撃スキルがほとんどないライオットにとって、これはすごいことだった。


「カノン!あとは頼んだ!」


「は、はい!『召文サモン』」

空に魔法陣が浮かび上がる、それは形を変え続け、しばらくすると形を固定して放たれた。


救援弾ヘルプボム

空に放ち、助けを遠くまで伝える目的のため、大爆発を起こす爆破魔法。しかし、地面に放たれたこの魔法は爆風とともにあたりを吹き飛ばした。


「危ない!」

カノンを庇う形でクローディアとライオットが覆い被さる。


「ううっ、2人とも…」

周囲は更地になっており、ゴブリン達も跡形もなく吹き飛んでいる。こんな爆破でも助かっているのはライオットの『守護者の城壁ガーディマン』のおかげだろう。しかし、2人とも自分を庇ったせいで意識を失っている。非力な自分では2人を担いで町に帰ることは不可能だった。


「ど、どうしよう…」


「キェー!」

遠くから声が聞こえる。

先ほどの爆音を聞きつけ、何十匹かのゴブリンが集落から出てきた。


「ふ、2人を守らなきゃ…」

カノンは杖を構える。

守護バリア

カノン達の周りを透明な球状のドームが覆う。


「グギィ!」

ゴブリン達は『守護バリア』を壊そうと攻撃を仕掛け続ける。『守護バリア』にひびが入る。


「私が…2人を…」

限界まで魔力を使った結果、意識が朦朧とする。

バリーン!

守護バリア』が割れる音がする。


(誰か…助けて…)


「…ぞ!俺のデビュ……

意識が遠のいていく中、カノンはそんな声が聞こえた気がした。

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