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第23話 決闘 2

翌日、俺達は言われた通り15時にギルドの訓練場に来たのだが…


「…どうしてこうなった?」


悠真がそう言うのも仕方のない事であろう。

何せ訓練場にはこれから闘う為に開けてあるでろう場所があり、その周りを囲むように観客が出来ていた。


俺が…というよりカレンが受けた決闘って普通の決闘なはずだよな?

それが何故、観客ができている?


(はは、楽しそうでよいではないか)


シアの奴、他人事だからって楽しそうにしやがって…

スキルが使えるようになったら覚えてろよ!

まぁいい。とりあえずこの状況を知ってそうな奴に聞いてみるか。


悠真は受付に行き受付嬢を問い正す事にした。


「それで? これはどういうこと?」


「えーとですね? これはですね…このギルドで数少ないAランクのレオンさんとキング級を倒した悠真さんの決闘という事で…ギルドの皆さんが盛り上がり言いふらした結果、観客が集まり賭事まで始まった次第なんですよ…すいません…」


「なるほど…まぁ、こうなってしまった以上、仕方ありませんしね。ちなみに賭事は俺もしていいんですよね?」


「え? あ、はい。しても大丈夫ですよ」


よし! ならば、しっかりと稼がせてもらおう!


受付嬢と会話をしているとギルド長が降りてきた。


「お、来たな! さっそくだが準備を頼む。エレナ、こいつらを案内してやってくれ」


「わかりました! では、悠真さん! カレンさん! 行きましょうか!」


受付嬢に案内され更衣室みたいな所に連れてこられ準備をするように言われたのだが…


特に準備とかない…

もうさっさと決闘して帰りたいんだが…


なんて考えていると、


「ね、ねぇ悠真。決闘…絶対勝ちなさいよね? あんな男と子作りなんてしたくないから…だから絶対勝ちなさいよね! 私はあんたと…って、何言わせようとしてんのよ!」


「お、おう…」


勝手に言おうとしたのはカレンではないか…

まぁ、負けるつもりはないけどさ。

てか、またシアの奴笑いやがって…まじで覚えてろよ!


そんな会話をしていると受付嬢に呼ばれ、訓練場に出るのであった。


………

……


「やぁ、逃げずに来たようだね。そこは褒めてあげよう」


「あ、はい。どうも」


正直、そんな事で褒められてもまったく嬉しくない。

そもそも逃げる必要ないのに逃げる訳ないし。

新人ってだけでこうも上からの物言いなのか…まぁ、相手はAランクとかなりの高ランクな訳だし言われるのも仕方ないか。


「待っててくれよ、赤髪のお嬢さん! 今すぐ終わらせて君の下に行くからね!」


「こ、こなくていい! あなたと子作りするつもりなんてないから!」


ブフォッ!

うおぉぉぉぉぉいぃぃぃぃぃぃ!!

そんな事言わなくていいから!

ほら周りのみんなもギョッとしてるから!


「え? 子作り? そんな理由で決闘するの?」


「ほらでもレオンだから…」


「レオンだもんな…相手のあいつも気の毒だな…」


「でも、キング級を倒したらしいぞ?」


「まじか! すげーな!」


「俺…あいつに彼女取られてさ…おーい! 頑張ってレオンの野郎を倒してくれ!」


なんて会話が聞こえてくる。


もうなんていうかあいつすごいな…

みんなから知られてる程やらかしてるのか…

まぁ、カレンはやらないけど。


(ははは、我が主人様はやはりかっこいいのう)


だから茶化すなって…恥ずかしいから…


「はっはっは! みんなして言ってくれるではないか! まぁいい! 始めようではないか!」


「そうだね」


そういい二人はお互い向き合う形で対峙した。

審判はギルド長が務めるようで二人の間に立っている。


「これより決闘を始める! 武器はお互い持っている模擬剣で行うこと! 勝敗はどちらかが意識を失うか、降参を認める事で決める! それでは……始め!」


ギルド長の合図と共に決闘の火蓋が切られたのだった。

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