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第24話 決闘3


決闘が始まり、先に仕掛けてきたのはレオンだった。

レオンは合図と共に駆け出し開幕速攻を仕掛けるが悠真に難なく流される。


「ふむ、私の初撃を躱すとはなかなかやるではないか。では、これならどうかな? 《光斬波》」


そう言いレオンは自身の模擬剣に光のオーラを纏わせそれをこちらに飛ばしてきた。


(ガルムキングの風魔法に似ているな。原理としては同じなのかな? まぁ今はそんなことはどうでもいい。とりあえずあの光のオーラをどうにかしないと)


そして悠真はなんとなく炎の様な赤いオーラをイメージし、模擬剣を振るってみた。


ブオォン!

ドガァァァァン!


…………あれ? できた?


「くっ! なかなかやるではないか…まさか君も私の光斬波と同じ様な事ができるとは…だが! まだ負けてはいない!」


悠真の飛ばした炎の衝撃波はレオンの光斬波をいとも容易く飲み込み、それに予想外だったのかレオンも躱す事ができず直で受けたようだ。


かなりのダメージがあったようだが、レオンはそれでも立ち上がる。

さすがわAランクというところであろう。


「はぁぁぁぁ! 《光斬波》」


レオンはもう一度光のオーラを飛ばしてきたので悠真も同じように炎の衝撃波を飛ばす。

さっきと同じように炎の衝撃波は光のオーラを飲み込みレオンの方にそのまま飛んでいくが、そこにレオンの姿はない。


「さっきと同じようにいくと思わない事だ!」


「だよなっ!」


レオンは悠真の背後に回り込んでおり、一撃を加えようとするが悠真もそれを読んでおりレオンの一撃を弾き返した。


「すごいではないか…まさかここまでとは…仕方ない、私も本気を出そうではないか! 《光化》。この光化という魔法は私のオリジナルでね、奥の手の一つなんだ。光魔法でオーラを私自身に纏わせる事によって光の速度で動いたり、常に光斬波を使えたりするのだよ。降参するなら今しかないと思うのだが?」


「降参なんてしない! そしてカレンは渡さない!」


観客からヒューカッコいいねぇ! なんて聞こえてくるが気にしたら負けだな。

てか、光化について鑑定しようと思ってたのにあいつ自分から説明しだしたんだけど…しかも奥の手なんて言っちゃってるし…そもそも効果教えたらダメだろ…


「さて、そろそろ終わらせて貰うよ!」


そう言うとレオンは一気に駆け出す。


は、はやい!

さっきより何倍もはやくなってる…

正直見えない…


とは言うものの悠真は何とか反応し、模擬剣で受け止める。

だが受け止めてはいるものの防戦一方だ。


(…この速度にも反応できるのか。見えていないはずなのだがな…仕方ない、更に速度を上げようか!)


「くっ! 更に速くなった!」


このままだとジリ貧だな…どうにかしないと…そうだ! 俺も魔法で身体を強化すればいいんだ!

感覚はシアの戦闘補佐のスキルでなんとなくある! なら後はやってみるだけだ! …小説ではこれなんて言ってたっけ? 思い出した!


《身体強化》


………

……


「これでお終いだ!」


「見えた!」


どう見ても悠真が防戦一方で負けると思われたが、悠真の「見えた!」との声と共にレオンの一撃を弾き返した。


「何故だ! 俺の姿は見えないはず! なのに何故反応できるのだ! こうなったら仕方ない! 私の必殺技を見せてやろう! はぁぁぁぁぁ!! 《大光斬波》」


そう言うとレオンは模擬剣を頭上に掲げ、光のオーラを収束させていく。


…って、おいおいおいおい!

どう考えてもあれここで放ったらやばいだろ!

観客いるの忘れてないか?

まぁ、あれを見たらギルド長も観客を非難させるだろう! よし!


そして悠真はギルド長を見ると…


「うむ、任せた」と言わんばかりに頷いていた…


いや、じゃないだろ!!

非難させろよ!!

ダメだ、あいつは使えない。俺がどうにかするしかないか。だけどどうすれば!?

…よし、俺も同じように炎の衝撃波をぶつけてやるか!(笑)

同じ威力くらいなら風圧で飛ばされだけだし大丈夫だろ!(笑)


悠真は開き直りながら模擬剣に力を溜め始めた。


「おいおいマジか! 真っ向からぶつけ合うのか!? おい皆んなそいつらから離れろぉぉぉぉ!!」


流石のギルド長もやばいと感じたのか皆んなを避難させ始めた。


…んだけどあれ? そんな離れてないんだけど?

まぁいっか! やっちゃえぇ!


観客は皆、悠真とレオンの決闘に夢中になっていた。

何故ならばAランクの冒険者と決闘をしても速攻で終わるからだ。

しかし今回はどうだ? ポッと出の新人がAランク冒険者と互角の闘いを繰り広げているのだ。

久々に見る激しくも熱い決闘に皆、釘付けなのだ。

例えるならば点数を取り合うスポーツで一点一点取り合うがなかなか決着が着かず見逃せない様なそんな感じだ。CMに入るとイラッとするよね。


「私の必殺技を受けてみよ! 《大光斬波》」


「受けて立つよ! 《炎閃》」


レオンは掲げた模擬剣を縦に振り下ろした。

その瞬間、物凄い光の衝撃波が一直線に悠真に迫る。


悠真も居合いの構えで炎のオーラを溜めていた模擬剣を横薙ぎに振るった瞬間、レオンの大光斬波に劣らない程の炎の衝撃波がレオンに向かって飛んでいく。


光と炎の衝撃波がぶつかった瞬間、離れていたはずの観客を吹き飛ばす程の爆風が吹き荒れた。

それでも立ち上がりどっちが勝ったのか気になるようでずっと決闘の様子を見ている。


「私の負けだな…」


レオンは余波で飛ばされていたのか立ち上がりながら負けを認めていた。

尚、模擬剣の剣先が大光斬波の影響で無くなっていた。

一方で悠真の方は余波の中でも平然と立っており模擬剣の剣先も本人も無意識だろうが自身の魔力を覆い防いだ為、無くなるという事は無かった。


「「「うおぉぉぉぉぉぉ!」」」

「新人がAランクに勝ちやがったぞ!」

「すげぇなおい!」

「いやでもガルムキングを倒したって言うし当たり前なのか? いや、それでもすごい!」


ふぅ…何とかなったな…

マジで威力考えろよ白騎士野郎…

それよりつい熱くなっちゃって《炎閃》とか言っちゃったよぉ…恥ずかしい…


こうして初の決闘or対人戦は幕を閉じたのであった…



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