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親切な毒キノコ
透青様(ハザマ様)は沙藤さんのことを、「毒があると知らせてくれる親切な毒キノコ」と例えていた。
ほぼ、本心と口が連動していて時には毒を吐く。
これまでの私は、愛想よく甘い言葉をささやいてくれる人こそが、誰にも不快感を与えない「良い人」なのだと思い込んでいた。
もちろん、心の底から相手を思いやり、優しく振る舞える人もいる。
けれどその対極には、自身の保身や利益、身勝手な欲望を満たすためだけに甘言を吐き、人を都合よくコントロールしようとする者もいるのだ。
向けられた言葉がただの会話の技術なのか、それとも真心なのか。それを見極める目を持つことこそが、大人になるということなのだと知った。
秀青さんだって決して清廉潔白では無かった。
でも最期に彼は自分の犯した罪を真っ向から受け止めてちゃんと責任をとった。
そして無愛想な青年として二度目の人生を送っている。




