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月島家にて
私は惟光さんに車で送ってもらい月島家に着いた。
出迎えてくれた秀青さんのお母様と惟光さんが、親しげに挨拶を交わす。透青様を引き取った際にも、さまざまな手続きで顔を合わせていたのだろう。
急な訪問となった非礼を詫びてご挨拶をすると、お母様は優しく 「初音さんですね。秀青から封書を預かっていますよ」
差し出されたのは、頑丈な和紙で仕立てられた見覚えのある厚手の封筒だった。指先に伝わる重みに、胸がわずかに騒ぐ。
「ここで読ませていただいてもよろしいでしょうか」
「ええ、どうぞごゆっくり。惟光さんも、中で紅茶でもいかがですか?」
お母様の気遣いに感謝しながら、私は震える指で中に納められた便箋を開いた。 そこに綴られた文字を追うにつれ、心臓の鼓動が速くなっていく。
「これは……。だから、秀青さんもあんなに驚いていたんだ……」
思わず声が漏れた。読み進めるほどに驚きは増し、一瞬ではとても信じがたい内容だった。
けれど——頭の中で、これまで透青様が口にしていた言葉の一つひとつが、まるでパズルのピースがハマるように繋がり始める。
(そうか……そういうことだったんだ)
胸の内で、驚愕と強い納得が同時に広がっていった。




