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詩集  作者: かいばつれい
18/25

夏の落とし物

   「線香花火」

 線香花火を拾った

 

 一度も火をつけられずに放置された花火

 

 雨にさらされ湿気てしまった

 

 その哀れな姿に僕は物淋しさを感じた

 

 彼はもはや誰の記憶にも残っていないのか

 

   「蝉の抜け殻」

 赤茶色の抜け殻は

 

 君のかつての姿

 

 そこから抜け出た君は

 

 もうここにはいない

 

 君は旅立ってしまった

 

 僕を一人残して

 

   「熱」

 熱い空気が甦った

 

 僕はここに熱を落としていった主を知っている

 

 そのそそっかしい落とし主は

 

 僕の産声を聞いた古い友人である

 

 この熱は彼が再びこの地を訪れるよりも前に消えてしまうだろう

 

 そう思うと途端に夏が恋しくなった


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