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詩集  作者: かいばつれい
12/25

終わり近き夏

   「涼夜」

 夜風が涼しい

 

 デネブの瞬きは穏やかになり

 

 月は明るさを増した

 

 

 庭の演奏会は

 

 奏者が蝉から

 

 鈴虫に変わり

 

 新たな曲を奏でている

 

 

 犬は静かに寝息を立て

 

 猫は子供に寄り添い

 

 蚊取り線香は役目を終えた

 

 夜の世界における夏は

 

 ゆっくりと終わりが近付いていた

 

   「八月の嵐」 

 風と雨と雷が

 

 夏の雲を

 

 日差しを

 

 香りを


 消し去っていく

 

 あとに残るのは

 

 うろこ雲が映る水溜りだけ

 

   「彼は何処へ」

 庭木のツクツクボウシがいなくなった

 

 あれだけ力強く鳴いていたのに

 

 彼は姿を消してしまった

 

 彼は何処に行ったのか

 

 消えかかった

 

 夏の虹空へと

 

 飛んでいったのか

 

   「しかし秋は遠い」

 入道雲が溶け

 

 ススキの穂は赤みを帯び

 

 林に静寂が訪れ

 

 川のせせらぎが穏やかになっても

 

 酷暑は続く

 

 秋はまだ遠い

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