49話 謎の声とミズキの誘い
「ふぅー、平和だねー」
私は浮き輪でぷかぷかと海に浮いて雲一つない青空を見上げていた
(エナはあっちで遊ばないの?)
またこの声だ
「君誰?前から私に話しかけてきてるけど、あと何で私の名前を知ってるの?私は君に会った事も名前を言った覚えもないんだけど」
(えっ?何で…..あっ、そっか…そう….だよね…私の名前言ってなかったね。私は………よろしく。エナを知ってるのは貴女が皆んなにそう呼ばれてたから)
なるほどね。でもこの声の子何で一瞬慌てたんだ?声も少し震えてたし….
後、何故かピンポイントで名前だけ聞こえなかったんだけど….
「ねぇ、君って呪いか何か?」
(そんな物騒なものじゃ無いよ)
はっきり聞こえる時と聞こえない時があるけど何で….
「気味悪いからこれからは、あまり喋り掛けないでよ」
(……..分かった)
謎の声は少し涙ぐみながら答えた
「エナー?何1人でぶつぶつ喋ってるのよ。向こうに行って遊びましょう」
「ごめん無理、私はゆっくりしていたいからー」
「そんな事言わずに、ほら」
「いや、私は皆んなが楽しそうにしてたらそれで良いし…」
「私はエナにも楽しんで欲しいの」
「私は別に….」 「行くわよね?」
「は、はい….行きます」
私はミズキから只ならぬ圧を感じ、逆らう事が出来なかった
「それで?何をするの?」
「ビーチバレーをしましょう」
ビーチ….バレー?聞いた事ないな
「ねぇミズキ、何それ」
「えっ?もしかしてエナ、知らないの?」
ミズキがゲテモノをミルノような目で驚いた顔をしていた。
「うん。と言うかバレーって何?」
「そこも分からないのね….良いわ、私が一から教えてわげるわよ」
「よろしくー」
「まず、普通のバレーは屋内で6対6でするの。でも、ビーチバレーは屋外かつ、2対2で行うルールになってるわ。」
「なるほど、と言うことは規模も本来よりは小さくなってるってこと?」
「そうね。それとコートって言うのがあるんだけど、人数が少ない分小さくなっているわ。そしてこのボールをコートに落とせば一点が入るの」
「それじゃあそのボールを適当に投げれば点数入っちゃうんじゃない?」
「言い忘れてたけど、自分と相手のコートの間にはこんな感じにネットがあるの」
ミズキはそのネットを見せてきた。
あー、なるほどね….
「じゃあどうやって相手のコート内にボールを入れるかと言うと、まずこうやって手を構えるの」
ミズキは体の前で手を組んだ。
「そしてこうやってボールを打ち上げる、そうしたらもう1人は手を上にし、親指と人差し指で三角形を作って上げるんだけど….」
「だけど?」
「ビーチバレーに関してはオーバーハンドは反則の判定が厳しくなっているの、だからトスもさっき私がやった、アンダーでトスを上げるのが多いわ」
「結構ややこしいなぁ」
「それは私もそう思うわ。でもルールで決まっていることだもの」
そう言うものか….
「そして最後にトスで上げたボールをジャンプしながら相手のコートにボールを叩きつけるわ。これをアタックと言うの」
「へー、要するにボールを相手のコートに落として点を入れるまで攻防し続けるんだね。でもどうやってスタートさせるの?」
「それに関してはサーブと言うものがあって、こうやってボールを相手のコートに向けて放つわ。因みに一点が入るごとにこのサーブを行うわ。点を入れた側のチームがサーブ権を持つの」
「まあ取り敢えずある程度ルールは分かったからやろう….でも誰とやるの?後2人居ないとできないけど」
「それなら向こうに活発に動いてる2人がいるじゃない」
そう言ってミズキはとある2人を指差した
なるほどね….誘ってみるか
「あのー….お二人さん、少し良いですか?」
「「何?」」
「そのー….私達とビーチバレーをしませんか?」
私がそう言った瞬間2人は動きを止めた
「どうする?ルーン」
「面白そうだし良いんじゃない?」
「そうだな…よし!エナ、その誘い乗るぜ」
よかった、断られたらどうしようと思ってたし
「おーいミズキー連れてきたよ」
「エナ!私も準備は終わらせているからすぐに出来るわよ」
その後、私とルーン先輩でジャンケンをして私が勝ったため、最初のサーブ権を獲得し
私達はコートについた
「それじゃあ始めるよ〜」
「何で貴女が審判何ですか?」
「良いじゃん別に」
それもそっか….やるなら絶対に勝たないと
「それじゃあ始めるよ〜。ピーーー!」
先輩のホイッスルが鳴り試合のゴングが鳴った




