45話 テスト勉強
「ミズキ?…..」
私はミズキに向かってニコッと笑いかけた
「は、はい….すみません….」
それに対しミズキは正座をしながらエナの笑顔の奥にある冷徹な視線に怯えていた
「このままだと赤点は避けられないよ」
「分かってるわよ….分かってるけど….」
「分かってるなら全問正解ぐらいはしてよ。間違った所を覚えたらこの前正解だった所が不正解になってるし」
「…….」
ダメだな…うーん、歴史以外は曲がりなりにもギリギリはやれている。明らかに暗記科目が苦手なんだろうな
「ねぇミズキ、何で毎回史上最悪の魔法使いだけは正解できるの?」
「そ、それは私の憧れだから….」
「史上最悪って言われてるのに?」
「いや!そう言われてるのなら絶対に強い筈だから」
「なるほどね…それにしても何で数ある魔法使いの中でこの人だけテストで出るんだ?」
「当たり前じゃない!魔法史史上でも最も邪悪かつ人類を恐怖に陥れた魔法使いだもの」
(すごい泣きたい気分なんだけど….流石に酷くない?あまりにも不名誉すぎるんだけど!私別にそこまで悪いことしてないのに)
「よくもまあそんな人物に憧れるね….」
「当たり前でしょ!本気で越えようとしてるもの。いつか会ってみたいけど、それは無理な話よね」
目の前にいるんだよなあ
「確か封印されてるんでしょ?じゃあさ、もう封印から目覚めてたら?」
「はあ?それは無いわよ、こんな悪逆の限りをする魔法使いが居るのに何も起こらないは有り得ないもの」
「そっか、それもそうだね….よし!じゃあ続きをしようか」
「えっ?」
私がそう言った瞬間ミズキの顔が一瞬にして青ざめた
「何で?今そんな流れじゃなかったでしょ!」
「私達はテスト勉強をしにきたんだよ。じゃあやらないといけないでしょ?」
そう私はニコニコしながらミズキに言った
「そうだけど….」
「よし!そうと決まれば早速やるぞー」
それからというものミズキは教科書やノートなどと睨めっこし続け復習をした。
時折りエナから小テストをさせられるもエナからは中々合格を貰えず時間が過ぎて行った
一時間後
「うん!ミズキ、これならテストも大丈夫だよ」
「はぁ…本当?」
「うん!自信を持って良いと思う」
「やっったーーー」
ミズキは飛び跳ねながら喜んだ。
「良かったねミズキ」
「ありがとうエナ!」
「どういたしまして」
これでミズキは赤点を取らずに補修もなく海に行けるな
「ねぇ?エナ」
「ん?何」
「いや、エナはテスト大丈夫なのかなって」
「前にも言ったけど私は成績だけは良いからね」
「そうだったわね。と言うか何でエナは成績いいのよ、授業中とかあんな感じなのに」
「そりゃ私の趣味が魔法の研究だからね物知りなのは当たり前でしょ」
ミズキはなるほど、と言った感じの顔を見せ関心している
「でも魔法の研究って危ないでしょ?ご両親はどう思ってるか….」
「あー、私親いないからさ」
「っ!…..ごめんなさい!そんな事….聞いちゃって」
ミズキは顔色を変えて謝ってきた
「いや、別に良いよ。そのおかげで私はある程度自由に生きてこられたし」
「エナがそう思うなら私は良いけど….」
「さてと、私はそろそろ帰るから、テスト頑張って」
そう言って私は玄関まで行き
ガチャ
「じゃあねミズキ。また明日」
「今日はありがとうエナ」
ガチャリ
「良いお友達を持ったわねミズキ」
「うん!」




