42話 少しの罅
私が天界から戻ってから数日が経った。
エナはいつもと変わらぬ日常を送っていた。
(最近は大変だったなあー体がバラバラになったりとかまあこの体なら大丈夫なんだけどさ、はあ、次は何も無い日が続けば良いけど….)
私は度重なる問題に少し嫌気がさして溜息を吐いた。
「何溜息をしてしょぼくれてんのよ!エナらしくないわよ」
「ミズキ?私は大丈夫だよほら!体も別になんともないし」
「そう言う問題じゃないの!」
「大丈夫だよミズキ、最近色々あったなって考えてただけだから」
あれ?なんで歯を食いしばってイライラしてるんだろ私何か言っちゃったかな
「ミズキ私何か気に障る事言っちゃっ」
「もう良いわよ!心配して損したわ」
ミズキは私の事でイライラしたのかそそくさと行ってしまった。
「ミズキ…..」
私は離れていくミズキの背中を見ることしかできなかった
なんであんなに怒るんだろう。溜息吐いた理由も話したのに
「エナちゃん何があったの?」
カノンがミズキの声を聞きつけたのか私に何があったのか聞いてきた
「それがさ溜息を吐く私にらしくないって言われたんだけど、別に私は大丈夫だよって言ったんだけどミズキはどうもそれにイライラしてさ」
「それは…..エナちゃんが少し悪いんじゃないかな」
「えっ?何で…」
「ミズキちゃんからすれば思いやりを無碍にされたのが嫌だったんじゃないかな」
「そっか….じゃあカノンどうすればいいと思う?」
「ちゃんと謝ればミズキちゃんは許してくれると….思う」
えぇ!何その微妙に自信なさそうな答え。まぁそうかああなったらミズキが謝るだけじゃ許さない気がするし….
どうするー?まあ私の受け答えが悪かったんだろうけど….ミズキは私と違って普通の人間だし感覚も違うか….
「ほ、ほら!プレゼントとか渡すとか….」
プレゼントか…..そう言えばもう少しで夏休みってのが始まるらしいし何処かに出掛けるのも….
「ねぇカノンこんなのはどう?」
「うん、うん、いいと思う!でもミズキちゃんが聞く耳を持ってくれたらいいけど….」
「心配してもしょうがないから行ってみるよ、ありがとうカノン!」
私はカノンに手を振りながら颯爽と教室を出て行った
「カノンちゃん大変だね….」
「ま、まあ最近私も慣れてきたから…..」
勢いよく出てきたは良いものの…ミズキどこ?
おもしれー女だとは思ってはいたけどめんどくせー女でもあったとは….
(でもこういう時ミズキってどこに行くんだろ)
屋上?人気のない教室?屋外?一体どこに….いや、ここは周りの人に聞くのが一番だ
「あのーさっき怒りながら歩いてた子っていなかった?」
「えっ?怒ってたかは分からないけど….何かぶつぶつ文句を言いながら歩いてたよ」
「あっ!そうその子!どっちに歩いて行った?」
「……屋上じゃないかな…..いや多分だよ?」
「大丈夫!ありがとう」
ヒュン
「えっ?」
ふぅ…..あれ?これならミズキに直接テレポートした方が速かったのでは?….まあ良いや
「やあミズキさっき振りだね」
「何しに来たのよ」
「私の方を見てくれないんだね…..謝りにきた….その…さっきは、ごめん」
少し気恥ずかしいな…..これで許してくれたら良いんだけど….
「はぁ….これくらいで私が許すわけ….」
「そんな事もあろうかと私はミズキに1つ提案しに来たんだよ」
「何よ….」
「夏休み海に行かない?」




