33話 持つ物、持たざる者
ルシフェルに勝利した。エナ、三年生は残るはセラ1人になった。
「エナ、私はね君の事を知りたいな。だからこの勝負私が勝ったら君の秘密を洗いざらい話してもらうよ〜」
「それは叶いませんよ、私が勝つんですから」
(さて、先輩の固有魔法の対策をするか….)
「決勝戦勝ち抜き第五戦開始!」
速攻で片付ける….
ヒュン!
エナは相変わらずワープで攻めにかかった。
「命令するよ〜エナは私に攻撃しないで」
キーン….
セラはニヤリと笑い固有魔法でエナに命令した。
が….
「は?」
ドゴォ!
「うぐぅ」
エナの拳は言葉の壁を無視してセラに叩き込まれ盛大に吹き飛ばされた。
(何で?私はちゃんと命令したはず、なのに….もしかして私の声が聞こえていない、でも耳栓なんてしてないなら
はっ!エナは鼓膜を破っている!?)
セラはエナの大胆な対策法に気付き驚愕とも焦りとも取れる表情を見せた。
「ははっそう言うことね…でも私達の戦いに観客は要らない。私の声を聞いてる全員眠れ!」
先輩は何て言った?でもどこか叫んだように見える
バタン!バタン!
(周りの人達が倒れた?いやこれは寝ているだけって事はこの戦いを知るものは私達だけ….か)
本気を出していいよって事かな….
「私の固有魔法の一つを封じてくるなんてやるね〜!でもこの声は聞こえないんでしょ?」
なんて言ってるかわからない…音が聞こえない中でやらないといけない。スタート地点に立ったとはいえしんどい状況だね
「何ぼさっとしてるの?油断してるとこうだよ《|天使の光の雨《天使の光の雨》
セラは光の束を上空に放ち一気に拡散爆発し光の雨がエナに襲いかかった。
マズイ、これに当たればひとたまりも無い
ヒュン!ヒュン!ヒュン!
ダッ!
降り注いだ光の雨が地面に着弾し始めた時にエナは地面を蹴り上げセラの元まで一直線に動いた。
ドドドドドドッ!
クソッ出来るだけ避けたとは言えかすり傷は避けられないね。しかもこれじゃ近づきたくても近づけない、なら….
「《転移の門》」
(その魔法は人を移動させるもの、そんな魔法で何になるって….)
セラはエナの放った魔法にキョトンとした反応を見せた。
「あれ?」
そんな事を思っているとセラを複数のゲートが囲み始めた
「ねぇ、こんな事して何になるの?」
「位置についてよーいドン!」
エナは自分の合図と共に目の前にあるゲートに光速で入った
ビュン!
「は?」
ドゴォ!ドゴォ!ドゴォ!ドゴォ!ドゴォ!ドゴォ!
エナはピンボールのように殴り抜け、ワープゲートに入り殴り抜けを繰り返し何発もの攻撃を叩き込んだ。
「ふぅ、これでどうですか。貴方の期待していたように私はなりましたか?」
もう殴られすぎて気を失ったかな?
「や、やるね君は….本当にでも君の与えたダメージは…無意味になるんだよね大天使」
みるみるうちに先程与えたダメージが完全に治癒しきっていた。
これが先輩の固有魔法の能力か….完全に仕留め切らないと一生耐久されて終わりだね。
「君はさ次にどんな事をしてくれるのかな?」
「今貴方がなんて言ってるのかは分かりませんが、一つだけ言える事があります。貴方を殺す気で勝つ….」
「あははっいいね、そう言う事を堂々と言えるのは、じゃあ私も全力でやらせてもらうよ」
私は勝たないとこの戦いに私の秘密は知られるわけにはいかない




