31話 地獄の炎VS日炎
「あいつ負けたな」
「そうだね〜私は大して期待してないから捨て駒も同然だよ〜」
「お前な….まあいい、次は俺だからな。全員ぶっ倒してくるからお前の出番は絶対にないだろうぜ!」
─── 一方その頃───
「カノンこのまま次もあるけど大丈夫そう?」
「さっき殴られたから体がもうしんどいかも….」
やっぱりか….これじゃあルシフェル先輩相手には一撃与えられたらいい方かな…
「カノン、せめて一撃与えてきて」
「勝てるとは思われてないんだ…でも任せて」
そう言ってカノンは向かって行った。
「相手が一年だろうと俺は容赦しねえからな!」
「まあ頑張って来なよ」
「ふん!」
ルシフェルもセラとの会話を終え試合へ向かって行った。
「決勝戦勝ち抜き第二戦開始!」
「一瞬で決めてやるぜ」
ビュン!
「よし!一撃….一撃だけでも….ってどこ?」
ルシフェルは開始の合図と共に一瞬にしてカノンの目の前から姿を消した。
「どこ?どこ?」
カノンが辺りをキョロキョロと見ていると….
「こっちだぜ」
トン
「うっ…..」
バタン!
ルシフェルは裏を取りカノンの首を叩いて気絶させた。
「ほら、これでコイツは戦闘不能だ。さっさと回収しな」
結局ダメだったか….仕方ない1人でも倒してくれたんだ、頑張ったねカノン….
私はカノンをおんぶして安全な場所まで移動させた。
「エナ…私はあの先輩を絶対に倒す。カノンの仇を討つ」
「それは立派だけど無理し過ぎは気をつけて、あと激昂し過ぎて魔法のコントロールが出来ませんでしたはお話にならないから」
一応私はミズキに忠告した。
もし激昂すればミズキの体が燃え尽きかねない。それだけはなんてしても避けないと….
「分かってるわよ、それじゃあ行ってくるわ」
そう言って向かっていくミズキの背中を私は見送った
「次の相手はお前か少しは俺を楽しませてくれよ」
「楽しませる?先輩こそ、私の成長の踏み台になって貰いますよ」
「随分大口を叩くじゃねぇか。そう言う奴は嫌いじゃないぜ」
「決勝戦勝ち抜き第三回戦開始!」
「先にやらせてもらうわ《黎明を灯す》」
ボッ!
ミズキの体から炎が溢れ出し燃え始めた
「へっそれがなんだ、魔法を使わず勝ってやる! アチッ!」
ルシフェルがミズキに接近し殴りかかろうとした瞬間ミズキの周りの炎に阻まれた。
「私は新時代を照らす陽光となる!《光球》」
ミズキの詠唱と共にミニチュアなサイズの太陽が現れた。
「なんじゃそりゃ?これは舐めてかかれねぇ。それなら俺も全力でこたえねぇな」
「この技で燃え尽きなさい!《烈日陽光》」
ボワッ!
ルシフェルに向かって広範囲の炎の波が押し寄せて来た。
「これはやべぇな、だが!俺はそれよりも強い炎を見せてやる….地獄の炎」
「マズイ炎の勢いが違う!」
ミズキは火力勝負に負けると見るとジャンプで上に逃げた。
その時
ビュン!
「かかったなドアホ!」
「なん?」
ドゴォ!
「キャッ!」
ボン!
ミズキはジャンプした後の隙を狙われ上から叩きつけられた。
やばい!あれじゃミズキはひとたまりもないしかもまだ下には炎の海が広がってるのに….
時間制限もあるから…..これ結構やばい。ルシフェル先輩なんて魔法なんてほとんど使ってないってのに
「おいおい、あれだけ大口を叩いておいて….こんな味気なく終わるわけにはいかないよな」
「当…..然じゃない….あんたはここで….私が」
シュッ….
(あれ?《黎明》がきれちゃった….)
「なるほどな消費が激しいから速攻で決めたかったって事か?
その質問にミズキは図星を突かれたように苦しい顔を見せた
「当たりって事だな!それなら俺が速攻で決めてやるぜ、悪魔の炎」
紫色の炎が倒れているミズキに向かって放たれた。
(ごめん….エナ、私何も….っ…..できなかった….)
ゴォーーー!ドォーーン!
ミズキは炎に包まれた後火の海は轟音を鳴らし爆ぜた
「ミズキ!」
私は急いでミズキのいた所へ駆け寄った。
そこには全身が傷ついて倒れたミズキがいた。
「おいお前!一応死なない程度には手加減してるから安心しろ」
「それは分かってます。回復」
私はミズキに回復の魔法をかけた。
(完全に自力の差だ。流石は三年生と言った所だね)
私はミズキを回復させたあとカノンと同じ、安全な場所まで移動させた。
あとは私だけ、2人の為にも少し人肌脱ぎますか….




