26話 大会のルール
─── 迎えた魔法大会当日 ───
「わっ私達勝てるんですかね….」
「大丈夫よカノン!自信を持って持ちなさい!」
ガタガタと震えて緊張するカノンにミズキは喝を入れていた。
「それでは代表者の皆さんは此処に入ってください」
それぞれのクラスの代表者はその円に入った途端とある円形の試合会場に全員テレポートされた。
エナはテレポートされたあと、辺りをキョロキョロと見渡した。
(ここは….コロッセオ?まだあったんだこんなの)
そんな事を考えていると会場にいた。進行役?の人が口を開いた。
「皆さん集まりましたね。これからこの大会のルールを説明致しますので、ちゃんと聞いておいてください」
そういや私、この大会のルール知らなかったな。勝ち抜きなのかバトルロイヤルなのか…どっちでも私はいいけど
「この大会はトーナメントの3対3の勝ち抜き戦で行われます。それぞれのクラスのチームが先鋒、次鋒、大将を決めて先に3人が全員負けてしまえばその瞬間敗退です」
成程、そう言う感じに進んで行くんだ。
それと同時にトーナメントの対戦相手が決まった。どうやら一年生同士で戦わされるらしい。
あれ?一年生と2年生は同じ学年で対戦するように割り振られているけど、三年生は1クラスでありさらに決勝が最初から決まっていた。
(何あれ!ズルすぎでしょ!実質一回戦と二回戦飛ばしてるもんだよ。こんな事が許されていいのかな)
エナはその光景に言葉も出なかった。
いや多分何やっても三年生は決勝まで来るだろうな。だとしてもだろ….
「最初のバトルは一年生でやります!まだ魔法の見習いたちがどんな勝負を見せるのか。因みにこの勝負はカメラマンさんの魔法で学校にいる生徒達に見てもらっているので」
まじか….これ見られてるって事はおいそれと実力は出せない。負けないくらいに留めないと….
そしてそれぞれのチームが作戦会議の時間が始まった。
私はミズキとカノン3人で集まり作成会議が始まった。
「取り敢えずエナは最後にした方がいいわよね」
「そ、そうですね」
「待ってミズキ、一回戦だけ最初に行かせて」
「何でよ?」
「一年生相手は2人の出る幕じゃないから私が1人で3人倒す」
2人は少し悩んだあと納得したのかそれでいい、と言う事になった
作成会議が終わりそれぞれのチーム同士がコロッセオの中央に立った。
「ではそれぞれのチームの先鋒は前に来てください。他の人達は遠くまで離れておいてください」
私は闘いの場に立ち、ミズキとカノンはコロッセオの端っこの方まで走って行った。
すると、周りに魔力で作られたバリアが貼られた。
これで周りの人達の安全を確保するんだね
「それでは第一回戦開始!」
「だっ、第一回戦終了….勝者一年A組!」
やっぱり弱すぎる、仕方ないにしてもだ….今の魔法界はどうなってるんだ?私は魔法すら使ってない、何なら私に魔法が擦りもしてない。コイツら当たる気あるのか?
ミズキとカノンにはこうはなってほしくないね
「エナ!やったわ、一回戦突破よ」
ミズキがこちらに走って勢いよく抱きついてきた。
「うわ!?ありがとうミズキ」
「このままの勢いでいきましょうエナ!」
このまま順調に行けば良いけど….
「負傷者は裏で回復させます。動ける方は観客席に移動して座って次の試合を見てください」
そう言われて私達はコロッセオの観客席に移動した。
次は二年生の対決か….どんな勝負をしてくれてどんな魔法を見せてくれるか楽しみだなぁ
エナは頭の中で想像しながら興奮していた。
(さあ見せてくださいよ先輩達の力を….)




