25話 宣戦布告
やっぱり二年生の2人はいい人達だなぁ、何処かの先輩と違って….
エナは学校の廊下を歩きながら先輩達の事を考えていた。
「あっ、あれみて今度の大会の一年生の代表の子だ」
「今年の一年生ってどうなんだろうね」
「どうせ去年みたいに上級生に踏み台にされるだけでしょ」
エナの耳にそんな言葉が入ってきた。それにエナは苦い顔をした。
なんだよあいつら一年生だから、一年生だからって実際そうなんだろうけど、それにしてもそんな言い方ないでしょ
私達が舐められてることにぷんすかと少しイライラした。
「どうしたの〜そんなイライラした顔をして」
「っ!何ですか急に話しかけないでくださいよ、セラ先輩」
この人また私の所に、あまり関わりたくないんだけど
「私の事がそんなに気になるんですか?」
「そりゃね〜君なら私に匹敵するんじゃないかな?」
確かにこの人を相手にするなら私も苦戦はするだろうな….
「それは言い過ぎですよ。先輩の方が何倍も強いと思いますよ」
「そんなことないよ〜、そうだちょっと校舎裏に行こう?そこならお互いの事を曝け出して話せるよね」
ここで断る?いやここで断ってもこの人なら私にいつでもダル絡みしてくるはず、なら此処は
「分かりました。じゃあ行きます?」
「へぇ〜いがーいてっきり断られると思ってたから」
そうして私と先輩は玄関から外へ出て、日の差さない少し薄暗い校舎の裏まで移動した。
「よし!此処ならお互い本音をぶつけれるはず!さあエナ、君の秘密を私は知りたいな〜」
セラ先輩はワクワクしてるのか目を細めてニヤリとしている。
「まずは貴方の要望を聞いたんです。だから私の質問にまず答えてください」
セラ先輩は思いがけない発言に目を見開いて驚いたが直ぐになるほどね、と言った感じで答えてくれた。
「いいよ、君が聞きたい事を聞いてご覧?」
「じゃあ聞くんですけど何故先輩は固有魔法が二つあるんですか?」
「えー?それ聞いちゃう?そうだね〜….内緒」
私はその答えに少し苦い顔をした。
この人ふざけてるのか?いや私も多分これからの質問にもよるけど答えられないものもある、少しは仕方ないか….
「じゃあ先輩の質問に答えますから気になる事なんか聞いてください」
「そうだな〜君は何故自分の実力を隠そうとするの?」
「曖昧な答えになりますけど、とある事情があるからです。あとあまり私は注目されたくないんです」
それを聞いた先輩はなるほど〜と言った感じで首を縦に振った。
「じゃあもう一つ良いかな?」
「何ですか?」
「私の魔法で君の正体を言わせても」
ドン! ズズッ!
「二度とそんな口を聞くなよ?小娘….」
私は声を低くしてセラ先輩に言った。
「はっ?何々?地震?」 「ちょっと揺れたね…」
ついつい魔力を荒げてしまった。その余波で地震が起きたらしい、校舎の中は少しだけパニックになってるみたい
「さっ、さっきのは私が悪かったよ。ごめんね…聞かれたくは、無かったんだね…,」
珍しく先輩が顔と声を焦らせている。
「でもこれだけは言っておきます。大会で戦う事になったら状況によっては容赦しませんから….では、私はこれで」
「うん…話に付き合ってくれてありがとう…」
私はその後急いで教室まで戻ってきていた。
正直殺って良いなら私はあの場であの人を殺してもよかった。でもそれをすれば私の平凡な日常から遠ざかってしまう。
それだけは何としても避けないといけないからね
その時、急にカノンが私を見た途端こっちに駆け寄ってきたい。
「ねぇ?エナちゃん、さっき急に地震が起こって怖かったんですぅぅぅ」
「急に揺れたからビックリしたよね。でも今は揺れてないから安心!ほら大丈夫でしょ?」
「うん….うん….」
私はカノンを慰めたあとミズキの所に行った。
「ねぇミズキ、明日大会だけど自信はなくしてないよね」
「ええ当たり前よ。私達は優勝する為に戦うの。ほらカノンもさっきの地震でメソメソしない!」
「はっ、はい!」
私達は明日の大会の優勝を目標にして結束を固めた。
うん!優勝しようこの3人で….




