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23話 2人の成長

「ねぇ2人共、私が情報収集してる間は何してたの?」

「取り敢えず体力をつけようかなって感じだわ」


 なるほどね….まあミズキにはなるべくガス欠をどうにかして欲しかったし


「カノンは方は?」

「わっ、私ですか?」


 カノンは私に唐突に話を投げかけられ少しアワアワしている。


「….そうですね、体を鍛えると言ってもどう鍛えればいいものか….」

「全体的にだね。質問だけどカノンは撃つ時にどこの魔力を爆発させてるの?」


 私は今まで気になっていた事をカノンに聞いた。


「手から放つから上半身が中心です」

「じゃあ毎日腕立て伏せと腹筋をすればいいと思う」

「なるほど!やってみます。やっぱりエナちゃんに聞くのが一番いいなぁ」


 カノンは目を輝かせながら私のアドバイスを聞いてくれた。

 と言うか上半身にある魔力を爆発させるって相当ヤバいね….そりゃ今までこの魔法を使うのを怖がるわけだ


「そうすればきっと耐えれるように徐々になっていくと思うからちゃんと毎日続けるんだよ」

「はっはい!」


 カノンは私に釘を打たれ棒のように動かなくなってしまった。


「じゃあ2人共特訓始めておいて、私もやる事はやってくるから」


(私の期待に応えて見せてよね2人共….)


 私は2人のこれからの成長を想像するとニヤニヤが止まらなかった

 さて私もやるべき事をしないと….

 セラ先輩は何故固有魔法が二つあるんだろう?私はこの世界を封印された期間を合わせて3000年生きてるけど二つの固有魔法を持ってる魔法使いを見た事が無い

 私は色々考えを巡らせたがその理由が全くもってわからない。

 私が固有魔法について知っている事は魔法使いが絶対に持っているユニークな魔法という事


「これ以上考えても無駄か…..」

(でもあの人がもし私の平穏を脅かす存在なら容赦はしない….)


        ─── 二日後 ───


「エナちゃん!今日学校終わりに演習場に来てください」


「ってやけに自信満々に言ってきたから少しは期待してもいいかもね」


 楽しみだなぁどんな威力を可能としてるんだろう

 私は上機嫌になりながらスキップで向かって演習場に到着した。


「お待たせーカノン待たせちゃってごめんね?」

「あっ!エナちゃん、いや大丈夫ですよさっき来たばかりなので」


 カノンは笑顔でそう言ってくれた。


「あれ?あぁミズキも居たんだ。じゃあ今回は2人共私に見てほしいって事かな?」

「そうよ!あんたはいつもそう!余裕たっぷりで私たちの事を見てくる」


 ミズキが急に怒ったように私を詰めてきた。

 私何か癪に触ることしたかな?


「ス、ストッーーープ、ミズキちゃん一旦落ち着こう、ね?今回は私達の成長を見てもらう為に呼んだんだから」

「ごめんなさいカノン…でもエナ、これだけは言っておくわ」

「何?」

「大会は全力でやりなさいよ」


 ミズキは声を低くして今まで聞いたことのないような声色で言った。


「……分かった….」


 ミズキのその姿に私はそう…答えるしかなかった


「もうやめてよっ!!はぁ….ケンカみたいな事しても….しょうがないよ….っ…..お願いだから….私は…2人が、仲良くしてる所が好きなの….大好きなの!」


 カノンは涙ぐみながら私達を怒ってきた。いつも聞かないような怒号に私はもちろんミズキも信じられないと言ったような顔だった

 私はカノンを抱きしめて


「ごめんねカノン….私達はこれで仲は悪くならないよ」

「…っ…本当に?」

「本当、本当だから….だからもう泣かないで、せっかくの可愛い顔が台無しだよ」


 私はカノンを必死に宥めた。

 カノンにいらない心配かけちゃったな私


「そうだ〜私カノンの魔法がみたいな〜」


 私は空気を戻そうと少し棒読み気味で言った。


「うん…エナちゃんに見て欲しかったから。見てて」

「ミズキ!カノンが魔法を撃つから離れよう」

「….分かったわ」


 私とミズキはカノンから距離を取った。


「じゃあ2人共見ててね」


 カノンはふぅと深呼吸を一回して


「装填完了!102mm砲 《カルバリン》発射!!」

       ドン!!


 カノンは発射の衝撃で髪が風で大きく靡いていた

 

        ズドーン!!


 カノンが放った砲弾は演習場にある的に直撃した。


「凄いよ!カノン威力もこの前よりも上がってる」

「ありがとう….エナちゃん」


 私は興奮が抑えきれなかった。


「次はミズキの番だけどどれくらい伸びた?」

「唐突に聞いてくるわね」


 ミズキは私の突然の質問に少しだけご不満だったらしい。


「いいわ教えてあげる前よりも5分伸びたわ!」


 ミズキはふんす!と言った感じで自信満々に言い放った。


「おっ!大分伸びたね」

「どう?少しは私を見直したでしょ?」


 それに対して私はまあねと言った感じで頷いた。

 じゃあそろそろ解散かな?


「2人共、もう少しで学校出ないと行けないからもう今日は帰ろっか」

「そうね、そうしましょう」

「はい、ではエナちゃんさよなら」

「取り敢えず先に行っててー私も後で追いつくから」


 2人はキョトンとして何故?と言った感じだったがエナの事だろうだからと2人はそそくさと帰って行った。


「そろそろ出てきたらどうです?」

「あれ〜気づいてたの〜いつから?」

「最初っからです」

「へぇ〜」


 なんでセラ先輩がここに….


「一体私に何のようで?」

「私はね君のことがすーーっごく気に入ったから、君のことがもっと知りたくなったの」


 先輩は少し妖艶な感じに私に微笑んだ

 どうする今このタイミングでこの人に固有魔法のことについて聞くか?いやダメだろうここで下手に聞けば余計に警戒されるだろう。


「君ってさ〜私の固有魔法が二つある事知ってるの?」

       キーン

「…..はい…..っは?なんで?」


 私何された?まさかあの固有魔法!やられた

 でもここまでしれっと使われるなんて


「うん!やっぱり知っていたんだね?」

「なんで私が知ってると思ったんですか…」


 その問いにセラ先輩はあっはははと笑いながら答えた。


「君が情報をやけに知りたがってる割に諦めが良かったんだよね。でも今日の事は他の人には秘密にしてあげる私と〜君だけのひ•み•つだよ」


 そう言って先輩は耳元でそう呟いてきた。


「私は…負けませんから」

「良い意気込みだね、楽しみにしてるよ〜じゃあバイバーイ」


 先輩は次の瞬間には私の前にはいなかった。

 私が話の主導権を握られた….

 あの人は私が絶対に…..倒す

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