15話 悪魔
ミズキの魔法凄かったなー。カノンはどうなってるんだろう?あの森の件から少し経ったしあの魔法も規模が大きくなってそうだね。
ん?あそこにいるのは…..ネスだ。
「ネス、久しぶりこの前はごめんね」
「エナ?いや別にいいよ。それより僕ってどうやったら強くなれるんだろう….」
ネス….やっぱり前の事を引き立ってるのかな?強くなりたいっかぁなんて言えばいいだろう?
「うーんそうだねー魔法の幅を広げるとか固有魔法だけじゃなくて基礎魔法で攻撃するとか、色々あると思うけど….」
「…..その色々もダメだから言ってるんだよ!!いいよねエナは才能があって。僕には才能に恵まれなかったそれに比べてエナは最初から何もかも揃ってたんでしょ?こんな僕と違って!」
ネスは私に向かって怒鳴りつけるように嫉妬や怒りを私にぶつけてきた。
何もかも揃ってる?揃ってないよ…..固有魔法を持たずに生まれてきた。私には魔法使いとして大事なものが欠如しているのに….
「あっ……ご、ごめん酷い事言っちゃって…..」
ネスは我に帰ったのか私に謝ってきた。
「いや、いいんだよ別に私は気にしてないから….」
そう言ってから私はその場から離れた。
やっぱりネスは前の事をかなり気にしていたらしいでも、何で急に強くなりたいって言い始めたんだろう?
強くなりたいと思うのは魔法使いとしていい事だけどネスの気持ちは私には分かるようで少し違うからなぁ
私は固有魔法を持たずに生まれてきた魔法使いとして周りから酷い仕打ちを受けてきたからだけど、ネスは固有魔法と自分の弱さに対して悩んでる
(でも嫌な予感するね、ネスがまるで誰かに急かされてるみたいに….でも私はネスの固有魔法は気付いてないだけで何か可能性ありそうだけど….)
私の研究だと固有魔法は名を表す能力になるはずだ。でもネスはの固有魔法は名前っぽい能力ではあるけど、絶対にそれ以上のことができるはずなんだけど
ネスの魔力も別に変じゃないし、単純に焦ってるだけかな?
「ある程度警戒はしてた方がいいかな?」
エナは声を低くして言った。
まあ考え過ぎても仕方ないか…..後で体を鍛えに行こう、体力とか身体能力を2000年前くらいに戻さないと
「僕は一体どうすればいんだろう…..」
ネスは自分の部屋で自分の弱さと何であんな事を言ってしまったんだろうと言う自責の念に囚われていた。
「エナはいいなぁ…あんなに強くて。この前エナが練習とかしてる所をこっそりみた時魔法は打ってなかったけど、身体能力だけであれだもんね….魔法なんか打ったら僕の比じゃないんだろうな….」
「ほら?やっぱり力が欲しいんだろ?僕が力を貸してやるよ」
「僕が強くなれるの?強くしてくれるって約束してくれるの?」
ネスはその囁きに耳を傾けてしまった。
「あぁ約束してやるよ。この世界でも指折りのな」
「うっ!うわぁ〜」
その時ネスの体が光り始めた。
「僕どうなっちゃうの?あれ?意識が…と…お…く」
光が収まった後にはネスの姿をした何かがいた。
「ふぅーようやくだよ。これでコイツの体は僕のものだ。この世界を闇で覆ってやる」
ネス?がそう言い放った瞬間世界中が闇に覆われ太陽からの光が遮られた。
なんだ?この魔力一体誰がこんな禍々しい魔力を放ってる?
エナは闇に覆われる前に異変に気づき異様な魔力の方向へ向かった。
私がその魔力の場所へ行くと見慣れた人間がそこにいた。
「ネス?何で?」
「あー?お前はコイツの中からよく見てた奴じゃねぇかありがとよお前のお陰でコイツは負の感情を溜めて力を欲してくれたよ」
ネスが?いや確かに最近ネスは誰かに急かされてるみたいに…..って
「お前….悩んでるネスに力を与えるとか言って甘い誘惑とかでもしたでしょ!」
「あー?何のことだろうなー?」
クソッこいつ知らんぷりする気だ!
ごめんねネス私のせいでこんな奴に体を乗っ取られて
「お前をボコボコにしてネスを取り戻す。でもここじゃ全力でお前を殺れないから」
エナは奴に一瞬にして接近し
「なっ⁈」
「テレポート」
「おいお前!何処だここは!」
「さっきの場所から遠く離れた平原だよ。ここならお前を全力で殺れる。さぁネスを返してもらうよ!」




