14話 その心に影を落として
昨日は申し訳ない事をしてしまったなぁ。でも私にとっては固有魔法があるだけで羨ましいんだよね….
私に元々固有魔法なんて言うのは無かったから。
「何浮かない顔してんのよ」
「私?そんな顔してた?」
「えぇあんたには似合わないからいつまでもそんな顔をしてないでいつものような笑顔でいなさい!」
「ありがとうミズキ…..そうだよね….」
私はミズキのお陰でどこか心がハレバレした気分になった。
今の私にとってミズキはまるで太陽みたいな存在だった。
「そうだ、私魔法を鍛えたから後でエナに見て欲しいんだけど」
「いいよ、じゃあ特訓の成果を見せてもらおうかな?」
ミズキは自信満々の顔でエナ遠見つめた。
ミズキの魔法は最初に聞いた時から期待していたから結構楽しみだなぁ。この前は森だから見れなかったんだよね。私はニコニコしながらミズキについて行った。
私たちは学校の演習場に着き、ミズキは「見てなさい!」と言って私はそれを見守った。
「《黎明を灯す!》」
ボワッ!
するとミズキの体が発火したようにメラメラと炎を纏わせた。
「《光球》」
一瞬にして太陽が現れたかのように眩しく輝いた球が現れた。
「《烈日陽光》!」
ミズキがそう言った時光球から広範囲に炎が放たれた。
すごい!こんな事できるんだ〜太陽の炎を操るって聞いてたけどまさかここまでだなんて
エナは興奮し、気分が最高潮まで達した。
もっと!もっと見せてほしい次はどんな事が出来るのか
───その時、光球が消えてしまいミズキの体の炎も消えてしまった。
「はぁ…はぁ….もう….限界…..」
「ミズキ!大丈夫?」
「はぁ…流石にまだまだ….魔力と….体力の消費が激しいし体への….はぁ….負担も大きいわね….」
(この魔法結構危険だな。と言うより威力を少し落としてでも体への負担は減らすべきじゃないかな?)
「ねぇミズキ、出力を落として体への負担を減らしてみたら?」
「それじゃあ火力が」
「火力よりもまずは出来るだけ長くその状態を維持する方が重要だと思うよ」
ミズキは確かにといった感じで頷いた。
「でも凄かったよ、最初にミズキが言ってた最強の魔法使いになれるかもね….」
「そんな簡単な事じゃないんだから。あまりそう言う事言うもんじゃないわよ」
(そんな簡単な事じゃないかぁ)
私は一応最強の自覚はあるけどミズキなら私を超えてくれそうなんだけど
私はそう考えながらミズキと一緒に帰った。
─── 一方その頃───
「僕の固有魔法をどうやったら強く出来るんだろう….」
ネスはあの日以降ずっと自分の魔法について悩んでいた。どうやったら、どうすればと考えていた
───その時
「僕の力を使えばお前は最強になれるぞ….」
「だっ誰⁈」
「僕が誰かなんてのはどうでもいい事だヒヒヒヒ、さぁ選びな強くなりたいんだろ?」
ネスの脳内に誰かが喋りかけ選択を迫ってきた。ネスは正体のわからない声に震えていた。
「いらない…いらない!僕にそんな力はいらない!」
「チッ!そうか….だがお前はいずれ力を欲するだろうよ。あばよ」
そう言って声は聞こえなくなった。
ネスは怖くて怖くて仕方がなかった。この事を誰にも話せずネスは自分だけの秘密にした。
「僕はどうすれば…..」




