10話 森からの帰還
エナは順調に森を抜けていった。帰り道には平穏を取り戻したかの様に動物達が姿を現していた。
「ミズキとカノンはちゃんと森を出れたかな?」
そんな事を考えていると周りの木々が見えなくなり始めエナは森を出た。
そのとき─── 聞き慣れた声がエナの耳に聞こえてきた。
「エナーーー!やっと出てきたわね。私結構心配だったんだから」
「ミズキ…ごめんね先に帰らせて」
「でもよかったです….無事に帰ってこれて」
ミズキとカノンはエナのことをかなり心配していた。
「あっそうだ、カノン言い忘れてたけど魔法めっちゃ凄かったよ」
「エナちゃん…..っ…..ありがとう…..」
「なんで泣くの?胸張っていいんだよ?」
カノンはエナの言葉に泣いてしまった。
私も2人を助けれて一安心だ、でもわからない部分が今回は多すぎるね。そんな事を考えていると
「エナさん!貴方何故1人で森から出てきたんですか⁈」
「えっえぇとそれは….」
オリー先生の質問に私は言葉を詰まらせてしまい何も言えなかった。
(言えない….魔獣にあったなんて言えないでもなんて言おう)
エナは必死に考えを巡らせた後
「色々あってはぐれてしまったんです」
「それでもです!1人で森にいるのは危険なのよ。今回は厳重注意で済ませるわ。次からはこんな事が無いようにお願いね」
「はい….」
何とか言い訳を考え言ったものの先生には一蹴され私は当然のように怒られた。
(そりゃそうだよね)
その後授業は終了し私たちは学校に帰った。
何だか久しぶりに戦闘をした気がする。ミズキの魔法は見れなくて残念だったけどカノンの魔法は見れてよかったなぁ。
(でも一番の問題は私ちょっと衰えてる?)
私はそう考えたが寝起きのようなものだろうと思ったいずれは身体能力も戻ってくるだろうと。
(あと封印から目覚めた時から思っていたけど魔法とか魔獣ってこんなに弱かったっけ?いやそりゃミズキ達はまだ学生だし強く無いのは納得できるけど)
「エナ?また何か考え事をしてるの?今日は色々あったんだからちゃんと休みなさいよね!」
「心配ありがとう、でも私は大丈夫だから」
「それならいいけど」
その後学校が終わり私はミズキとカノンに「さよなら」とだけ言って、誰にも見られていない間にテレポートで目覚めた場所である洞窟へワープした。
「学校始まって早々にこんな事が起きるなんて私はついてないなぁ。色々考えてもしょうがない次からは平穏な学生生活を送りたいなぁ」
私は言ったあと瞼を閉じて眠った。
── 一方その頃ある場所では ──
「完成したぞ..これで僕は…..」
これにて第一章が終わりました。ちょっと短かったですけど最初はこれくらいがいいのかなって思いました。面白いと思って頂ければリアクションなり評価なりしてくれると嬉しいです。




