第2話 リア教官
2話目です!
VRヘッドギアを付け、ダイブインプログラムを起動するとあっという間に意識が闇へと沈む
次に意識が覚醒すると様々なソフトウェアのアイコンが並ぶ白い空間に立っていた
よぉし!UМОのアイコンどこかなぁ……
あったあった!ほうほう、5つの円と中心に六芒星か…なかなかかっこいいじゃないか!
起動できるのは何分後なんだ?ワクワクするな!
と視線をアイコンに合わせると目の前に「基礎データダウンロード中〜残り3分〜」と文字が浮かぶ
ふむふむ3分か…こういうゲームの待機時間って一分ですら待ち遠しく感じるよなぁ
まずログインしたら何やろうかな?拓海と合流するか?それとも辻斬りしようかな?、いや辻斬りは危険度に見合った快感が少ないしやらない方が良いか
そうこう考えているうちにいつの間にか浮かんでいた文字が「起動しますか?」という文言に変わっている
起動するかだって?そんなの決まってる!
「今すぐ起動するぞ!!」
そう言いながらアイコンに触れ
「ログイン!」
辺りは瞬く間ににして真っ黒となり、一瞬の浮遊感の後に上下左右何処を見ても満天の星空が広がる空間へと飛ばされた
「綺麗だな…流石、話題作」
「お褒めにあずかり光栄や!異邦人さん!」
突然背後から若い女性の物と思わしき溌剌な声が聞こえ
ッ!───
「ガフゥッ!?」
殴ってしまった、しかもかなりの力を込め思いっきりブローを顎に叩き込んでしまった
殴られた女性は綺麗な放物線を描きながら錐揉み回転し少し離れた位置にドサッと落ちる
んぇぇえ…!?間違えた!ビックリして殴っちまったよ!!
うっわめっちゃ痛そう
「ごめん!反射的に殴っちゃった!!本当にごめんなさい!!この通りです!」
蓮は即座に土下座して謝る
それは見事な土下座であった
ここに絵画に秀でた者がいたらデッサンをし、写真を撮ることに秀でた芸術家が居たら間違いなく撮っていただろう、
そう確信できる程の見事な土下座であった
………
?
蓮は相手の反応がない事に違和感を覚えゆっくり顔を上げ、先程殴ってしまった女性に目を向ける
動かないがよく見てみると胸は上下しているため生きてはいる、どうやら気絶しているようだ、
何この生物?人間じゃないのか、つうことは人権無いだろうし殴ったのはセーフか、ふぅ危ない危ない
ソレは赤い髪が美しいボロ布を纏う大体15歳程と思われる褐色肌の少女であった、だが人間か?と問われれば間違いなく否である
半開きになった口から鋭く長い犬歯を覗かせていて爪は少し鋭い、コレだけなら人間の範疇だが問題は下半身だ
太く雄々しい尻尾をもち、凶悪な鉤爪のある強靭な足が生えている、まるで竜の様な下半身を持っていた
なるほどいわゆる半竜か?胸デカいなぁDとかその辺り?なんだろうこういう生物って良いよね少しエr─
「─ハッ!?」
あ、起きた…なんか少しボーッとしているな…あっ、こっち見た…ハ、ハロー?
「今のは良い一撃やったな!アタシは虚弱体質やからな!本当の体やったら即死やったで?アッハッハ!」
と心地が良いくらい笑い飛ばす半竜
「どしたん?さっきまで土下座でもしてたかのような体制して、…もしかして何かが落ちてたん!?アタシにも見せて!」
と言いながらグイグイ近づいてくる、
わぁ…ゆさゆさ揺れてるぅd(*´ω`*)
( ゜д゜)ハッ!
「先ほどは殴ってしまい申し訳ありませんでした!!」
俺は再度土下座した、透明な地面に頭を擦り付け謝罪をする
「んぇ?いいよ?アタシは気にしとらんから大丈夫やで!」
半竜は呆気なく許してくれた
「ありがとうございます!」
「あ、せやせや教官の仕事忘れるトコやったわぁ!堪忍してや?」
と半竜は手を合わせ少し苦笑いする
可愛いな、こいつ
「ンンッ!気を取り直して自己紹介させてもらうわ!アタシの名前はエルドリア!リアって呼んでや!」
そう言いながら自分の胸を叩き胸を張る
わはぁ…揺れてる………ハッ!?
「そや!君の名前はなんて言うん?」
「風間 連です!」
「プレイヤーネーム聞いたつもりなんやけど、まぁ後で決めればええか!…風間 連…エエ名前やね!」
リアはそう言い笑顔になる
「んじゃ、早速きゃらくり?ってのするんやけど簡単モードとやり込みモード、どっちがエエ?」
と首を傾げて質問してくる
「ええと、簡単モードとやり込みモードって具体的に何が違うんですか?」
2つの違いが分からない為聞いてみると
「あ、そやんな?流石にザックリし過ぎだったわ、すまんすまん!えーとな…?えーと…」
とリアは何やらUIらしき物を操作している
あ、なんか本出してページめくり始めた
「ふふん!この頭の良いリア教官が丁寧に説明したるわ!」
さっきまで素人っぽい感じだったのに、少し本読んだだけで得意気になってる…
「まずは簡単モードについて教えたるわ!簡単モードっちゅうんはな、私が"ぷれいやぁ"にいくつか質問をするからソレに答えてもらうんよ!
そしたらアタシがその"ぷれいやぁ"に相応しい!って思った構成を提示する感じや!
どや?わかり易いやろ?褒めてくれてもエエんやで?ほれほれ?」
リアはそう言いながら頭をグリグリとこちらの胸に押し付ける
そうかそうか撫でて欲しいのが可愛いやつめ!ほれほれ!あっコイツ意外にいい匂いするぞ!
「ふぅ、満足したわ!あんがとね!」
リアは物凄くニコニコしながら礼を言う
「よし!ほんなら質問していくから答えてな?」
うん?
「えーと、"貴方は正義のヒーローになりたいですか?"」
あれ?俺は簡単モードにするとか言ってないんだけど?まぁいいか
…いや良くない!このテキトーな感じは構成見せるだけでなく強制的に決定されそうだ!
「あのー、リア…教官?俺簡単モードでキャラ作らないよ?」
その一言でリアが固まる
「あぁ!!確かにそうやった!簡単モードにするなんて一言も言われてなかったやん!」
リアは頭を抱える
なんか面倒そうだし無理にでも促そうかな
「あの…キャラメイクしたいんですけど?」
「あ、すんません!…えっとぉコレ、かな…?」
とリアはUIを操作した、すると蓮の前にキャラメイク画面が現れる
────────────
PN:
SPECIES:人間
JOB:
SUBJOB:
HP:100/100
МP:100/100
STR:10
DEX:10
AGI:10
INT:10
PОW:10
DEF:10
StatsP:100
───
【装備】
┗頭:なし
┗胴:なし
┗腕:なし
┗脚:なし
┗足:なし
┗装飾:なし
┗装飾:なし
┗装飾:なし
───
・SKILL:【】【】【】
・SPECIES SKILL:
────────────
「アタシは邪魔せんように隅に移動するわ、ほんとすんません……初仕事早速みすってもうたぁ」
目茶苦茶しょぼんってなってる…え、?コレほっとけないでしょ?
「あ、あの、俺だけじゃ上手く出来なさそうなので、リア先生さえ良ければ手伝ってくれませんか?」
と声をかけると尻尾がピーンと立つ
「ホ、ホンマにエエん?邪魔になるかも知れへんよ?」
「大丈夫ですよ!頼りにしてます!」
「へ、へへへ、そない頼られたら応えるしかあらへんよな!」
リアはそう言い、蓮の隣に来る
うわ…ちょろいな、まぁ元気出たみたいだし良かった…のか?
「蓮くんは何がやりたい感じなん?」
やりたい事か、それは決まってるな
まぁ、流石にテロしたいだとか暗躍したいとかは言い辛いからぼかそう
「人狼ゲームに出てくるような王道な人狼になりたいです!できればスパイ的なこともしたいし!強くもなりたいです!」
「蓮くん欲張りさんやな、アタシは嫌いやないで」
そういいリアは蓮の頭を撫でる
「できますか?」
蓮はそう問うと、
「今すぐは無理かもやけど今後の成長に期待するって感じならできるで!」
「なら、それでお願いします!」
「了解!ちょいと待ってな?」
そう言いリアはUIを操作し始める、一分程経っただろうか
「できたで!」
リアはUIを操作しキャラメイク画面に反映させる
────────────
PN:
SPECIES:人狼
JOB:詐術師
SUBJOB:暗殺者
HP:100/100
МP:100/100
SP110/110
STR:10
DEX:20
AGI:80
INT:20
PОW:10
DEF:10
StatsP:0
───
【装備】
┗頭:なし
┗胴:なし
┗腕:なし
┗脚:なし
┗足:なし
┗装飾:なし
┗装飾:なし
┗装飾:なし
───
・SKILL:【詐術Lv1】【暗殺術Lv1】【体術Lv1】
【詐術Lv1】:貴方は世を欺く詐術を使える
┗使用可能アーツ《名称偽装》━消費МP30
【暗殺術Lv1】:貴方は闇に生き、命を刈り取る術を使える
┗使用可能アーツ《不意打ち》━消費SP20
【体術Lv1】貴方は体の効率的な動かし方を知っている
┗全てのSP消費を少し軽減する━軽減SP2(Passive)
・SPECIES SKILL【変化:人間Lv1】【人狼の体躯】【月狂いLv1】
【変化:人間Lv1】貴方は人に化け、人として振る舞える
┗使用可能アーツ《人間変化》━消費МP10(毎分)
【人狼の体躯】貴方の体躯は人のそれとはかけ離れている
┗STR+20、AGI+20されるが腕装備や足装備等の手足に纏う物を満足に装備できない
【月狂いLv1】貴方は月の出る夜に凶暴化してしまう
┗使用可能アーツ《月狂い》━使用条件 月の夜
────────────
おお!かなり良いんじゃないか?【人狼の体躯】のデバフは気になるけども、
それでもステータスプラスのメリットはでかいんじゃないか?
「どや?エエ感じやないか…?」
リアは上目遣いで不安そうにコチラを見ている
「流石リア先生!良い感じの構成ですよ!」
「ホンマ!?…やったぁ」
リアは余程嬉しいのか跳ねて喜んでる
わぁ!揺れてる!
「んじゃ!反映するで!」
リアはUIを操作しはじめた、すると
ッ!?視点が高くなったな!多分180cmくらいになったのか?
レンは人狼の姿となっていた
「後はプレイヤーネーム決めるだけやで!どない名前にするん?」
「うーん…無難に『レン』にします」
「おお、まさに無難って感じやねぇ」
リア先生は少し苦笑いを浮かべる
「レンくん、今から君は神話の世界に旅立つんや
色々な国があってな?本来なら国を選んで旅立てるんやけど、
どうやら人狼っつう種族は何処に行くかは選べんようでなぁ…雪山固定みたいや、すまないなぁ」
うん…?今から?サービス開始は確か1時間後って……!?もう20分過ぎてるじゃん!
「短い間ではあったけど楽しかったで!コレは選別や!」
────────────
貴方は以下のアイテムを手に入れた!
・ビギナーフェイカーハット
・ビギナーフェイカーシャツ
・ビギナーフェイカーグローブ
・ビギナーフェイカーシューズ
・ビギナーフェイカーリング
貴方は以下のアイテムを自動装備した(キャラクリフィールド限定要素)
頭:ビギナーフェイカーハット
胴:ビギナーフェイカーシャツ
脚:ビギナーフェイカーズボン
装飾:ビギナーフェイカーリング
────────────
「機会があればアタシの本当の体でまた会えるかも知れへんな!ばいばい!」
次の瞬間浮遊感が訪れ景色が一瞬にして変わり、いつの間にか雪の積もる山の中に居た
ここは何処だ…?
まぁいいか、どんなに考えようと情報ゼロじゃ絶対に分からんし!取り敢えず辺りを探索するべきだな!
レンは過酷な雪山を歩き始めた
モンスター解説
■ユニオンのモンスター
この世界において、生まれたての下級モンスターは基本的に魔素という物質で構成されており
「魔力の淀み」という現象から湧いてくる事が多い(尚、魔力の淀みは基本的に下級モンスターしか排出しない)
それらの下級モンスターは肉体を持っておらず人間等の動物よりも精霊のような存在に近い
だが、それは前述の通り生まれたての下級モンスターに限った話である、
発生直後は魔素のみで構成されていているモンスターも長く生きる過程でだんだんと受肉していき、ソレに伴い強くなる
この時倒される事で受肉していた部分が素材としてその場にドロップする
なお中級モンスターのワイバーンやドレイク等の亜竜、上級モンスターのドラゴン等は生まれながらにして肉体を持っており、狩りすぎると絶滅してしまう。
ちなみにワイバーンは定期的に間引かないといけない位の高い繁殖力を持っており
ドレイクに至っては基本的に極地と言われる程に過酷な土地にしか生息していない為、どんなに狩ろうとも絶滅する事はないと言われている(ドラゴンは強すぎる為論外)
かなり特殊なケースではあるが魔力の淀みから直接中級相当のモンスターや上級相当のモンスターが発生する事があり
それらの存在はその恐ろしい風貌から「悪魔」と呼称される
主人公の見た目は人狼ジャッ◯メントの人狼をイメージしてもらえると分かり易いかもです!




