第11話 吸血鬼の肉塊
「とりあえず、アフムザとお弟子くんレベル上げせえへん?」
「そうだな!アフムザはレベルとか関係ないタイプな気がするが、ブラザーとティーはレベル上げするべきだな!」
「…!!」
ティー…さっき出てきたのにまた扉の影に隠れてコッチ、というよりB・Bを見ているな、顔が青白い分かなりホラーだよコレ
「レベル上げ手伝ってくれるのはかなり有難いが…俺はコボルトにボコられる位に弱いからな、足引っ張りまくるぞ?」
「それは気にしなくて良いんじゃないか?コボルトとかゴブリン、スライムはこのゲームだとかなり強いからな」
「せやねぇ、舐めてかかると中級者でも足元救われるで?」
「コボルトが強いのはまぁ身に沁みているが、ゴブリンやスライムも強いのか?」
スライム、ゴブリンと言ったら最弱だろ?
まさかUМОみたいなゲームまでそういう風潮が出てきたのか!?
「考えている事は分かるけど、そういう強さやないで?」
「ゴブリンやスライムが強いのは…ゴブリンは狂気染みた行動するから、スライムが強いのは特性が厄介だからだな詳しく言うと─」
B・Bいわくゴブリンは群れで狂気染みた特攻をしてくし、1個の群れに居るゴブリンは平均で6匹であるため、一気に攻め込まれて袋叩きにされるのだそう
スライムの場合は打撃に対してほぼ100%の耐性、毒や水属性魔法の完全耐性を持ち、火や氷以外の属性魔法への80%カットを持っているからのようだ
「スライムつっよ!?」
「まぁこのゲームのスライムはドラ◯エのような雫タイプの奴じゃなく、ウィ◯ードリィとかのヘドロタイプの奴だからな」
あー、あの不気味なタイプのスライムか…
「なにより、ビギナーなら足引っ張ってなんぼよ?だからたっくさん頼ってくれてもエエんよ?」
「ありがとうございます師匠!」
「俺にも感謝してくれても良いんだぜ?ブラザー!」
言わなくても分かるだろう感謝しているぜ!ブラザー!
「B君ありがとうございます!このお礼は…その、あの」
ティーが顔を赤くしてモジモジしている…変な事考えているな
「二人は置いといて、行こうか?お弟子くん」
「うん?皆で行く感じなのでは?」
「UМОはパーティ組んでる場合四人以上だと一人10%ずつ経験値が減っていくんよ、だから効率を考えると二組に分かれるのが一番なんよ?」
「そうだったのか…」
「トールちゃん暴走しがちやから、組むならお弟子くんと私、そしてB・Bとトールちゃんって感じに分けるのが丁度エエんよ」
「よろしくお願いします師匠!」
「わ、わぁ…!?」
トールがちい◯わみたいになってる…
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■天之大御島〜山岳地帯〜■
その場所は岩場が所々露出していて、上を見上げると少し雪が積もっている
「険しい山道ですね〜」
「せやねぇ、険しいけどソレに見合う狩場が此処にはあるんよ」
現在レンは師匠が「良い狩場」があると言うので移動していた
良い狩場…何を狩るんだろ?
「よっし付いたで、此処やね!狩るのはアレや」
そう言い、師匠は前方を指さす
「えぇ…?何あれ?SAN値チェックある感じの奴?」
指し示された岩場にはウネウネと蠢く無数の肉の塊が這っていた
「いんや?何もあらへんよ?あれはB・Bが品種改良して作り出した…言うなれば劣化吸血鬼亜種って感じやないか?」
ブラザー…何やってこうなったんだよ?
「何やってこうなったんだよ、って思ってへん?初めて見た時に私も思ったわ何やったらこんななるん?って」
本当になんでこうなったんだよ…
「ベータ時代にヒュムノスの貴族捕まえて実験しとったらしいで?我が血族で国を埋めよう!ってやりたかったらしいわ」
「それで、できなかったと?」
「そうゆう事らしいわ、眷属産み出しても言う事聞かへんらしくてな?B・Bスペシャル(B・Bが作り出した拷問コース)して血を分けて回復を繰り返したらいつの間にか肉の塊に成り下がってたらしいわ」
B・Bスペシャルか…ブラザーらしくはあるな、けれどB・Bスペシャル受けても命令聞かないってどうなってるんだよヒュムノスの貴族!
「ヒュムノスって魔窟なの?」
「そうでもないで?国として見たら大災害のせいでかなり痛手負ってるし弱い部類でなぁ、貴族の精神力がえげつないってだけやね」
ほーん…後で玩具用に奴隷屋から仕入れとこう
「WGWОじゃないんやから奴隷屋おらへんで?」
「あ、そうじゃん!マジかぁ自力で採って来なきゃならないのかぁ」
ちなみに奴隷屋とはWGWОにて人を攫って商品にする事を生業にしていたプレイヤーの一人である、プレイヤーネームは高度な偽装で隠されていた為、プレイスタイルしか判明しておらず正体不明という二つ名まで付けられてる傑物である
「まぁ、ソレと同じ様なプレイヤーはユグドラシルにおるみたいやで?エルフや妖精、ドワーフに巨人まで攫って売ってるようやね」
「ユグドラシルかぁ、あそこって雪山あるんです?」
「うーん…霜の巨人達が住む場所がそれっぽいけど、あそこは山と言うより谷なんよなぁ」
ユグドラシル行くとしたら館置いていく必要があるのか…
「まぁあそこの適正レベルは80とか言われとるし、行くとしてもかなり後になるやろな」
「適正レベル80…肉塊倒すかぁ」
まずはレベル上げてから考えよう!
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■2時間後■
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レベルアップしました
Level:17(12UP)
HP:330/330(180UP)
МP:240/240(120UP)
SP:370/370(220UP)
STR:265(200UP)
DEX:295(220UP)
AGI:285(200UP)
INT:287(150UP)
PОW:175(150UP)
DEF:220(180UP)
StatsP:150(120UP)
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かなり上がったなぁ
「かなり上がり難くなってきたなぁ、ここらで一旦きり上げよか」
「わかりました!ありがとうございました師匠」
「ええよええよ、気にせんといて」
さすが師匠!謙虚だ
レンは心の中で師匠を讃えながら歩き出す
ピピピピピー!ピピピピピー!
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B・Bから《フレンドコール》されています
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うん?B・Bコールされてる
「どうしたん?急に立ち止まって」
「B・Bからフレンドコール掛かってきたんですよ」
「ほな早う出た方がええんやないか?」
「そうですね」
ピピッ
『ブラザー!館にプレイヤーが近付いてるぞ!』
マジか
「捕らえて拷問する?」
『上位勢っぽいから生け捕りはかなり難しいかもな、装備的にも攻略組』
「攻略組かぁ…」
「その感じ館に強そうな人が近付いてる感じなんよね?」
「そうっぽいです師匠」
「ほなら早めに帰還しよか」
「了解です師匠!って事だB・B今すぐ帰還する」
『マルタと話してたんだろうけど、コールだとお前の声しか聞こえないからな?』
そういうシステムだったんだなぁ
『まぁ、了解だブラザー!待ってるぜ』
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《フレンドコール》が終了しました
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帰るぞー!
モンスター紹介
■インセクベル
アニーフ荒野とマーシャ山岳の間辺りに住む希少な飛べないワイバーン、
指と翼膜が進化していて、5つの葉っぱ型の岩塊が重なり翼のようになっていて、その形状から岩塊雷鈴翼と呼ばれている
岩塊雷鈴翼を擦り合わせる事で発電して身体に纏わせ、狩りや食料保存に利用する事ができ、
電気で相手を麻痺させ生きたまま足から食らい保存食とする様だ
名前の由来は発電の際に鈴虫の音のような音を出す為であり、インセクト+ベルでインセクベルとなっている、
尚それは3段階の中の1段階目であり、二段階目で鈴の音と共にバチバチと鳴り始め、3段階目でエレキギターのような音が鳴る。
マーシャラーの一部のプレイヤー達はインセクベルの岩塊雷鈴翼を駆使してロボットの発電機関を作り出そうとしている様であり、近い内にロボット製造が可能になる見込みらしい
アニーフやマーシャラーに行く予定はありませんね、もしかしたらかなり後に行くかも?




