第9話 あー俺達のせいか?
「あの感じ、痛み無くとも俺も苦手なやつだったわ!あっはは!」
「うぅ、少しだけ気分悪いです」
B・Bはレンの部屋(2階の貴賓室)に着くなり豪快に笑い飛ばす
うっわB・Bはいつも通りだけどトールすっげぇ顔色悪く……青白いのは最初からだったわ
『お弟子くん、こっち吹雪いて来たから迎え頼むわ〜』
「了解です師匠!」
レンはUIを操作し《吹雪を引き起こす災いの館》を発動し、辺り一帯の天候を吹雪に変えた
…ヒュウゥゥゥ─
すぐに《吹雪と共に現れる館》を発動する
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大陸【選んでください】
国【選んでください】
【決定】
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大陸は天之大御島…国は大御神之国っと、これで決定
ピロン♪
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《吹雪と共に現れる館》が発動しました
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館が揺れ始め、少しずつ揺れは大きくなっていく
「おぉ!?おいおいブラザー!これ大丈夫な奴なのか?落ちたりしない?大丈夫か!?」
「大丈夫大丈夫!転移なんだし落ちるとか無いっしょ!」
揺れにより立つのもやっとになったその瞬間、一瞬の浮遊感の後に揺れが収まった
ピロン♪
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《吹雪と共に現れる館》の発動による転移が完了しました
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「転移完了!」
「おお!窓の外が変わっている!デカいなあの火山!」
『丁度真ん前にいきなり現れたなぁ、計算でもしとるん?』
「おお!って事は近くにいるんですね!」
レンは師匠を迎えるべく大広間に向かい、扉を開け師匠が来るのをまった、
すると、大きな白金の様に煌めく狐耳にやたらと大きくフワフワした黄金の如く煌めく尻尾、要所要所に赤を施された白無垢を着用する獣人─
「丁寧やなぁ、まるで花嫁になった気分やわ」
師匠がやって来た
「こっちでは始めましてですね師匠!…さ、こちらへどうぞ」
レンは師匠を招き入れ、そのまま空いている貴賓室へ案内し始める
「お弟子くん気が利くわぁ、私はリスポーン固定しておくわ、中入ったらアカンで?」
「覗くことはありませんので安心してください」
そう言いながら師匠は部屋に入っていった
まぁ《抜け穴の陣》使って忍び込む事は可能だけどな!…あ、クソ!そういえば陣の設置してない!まぁいいか…忍び込む事なんて無─
『『『ん"ん"め"ぇ"ぇ"…』』』
……え?
『ぬ"ぅ"お"ぉ"ぉ"ぉ"!!!』
は?
グラグラグラグラグラグラ
ピロン♪
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《ワールドアナウンス》
ワールドクエスト『火口より目覚めし火邪の真諦』が天之大御島で発生しました
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ええぇ!マジで!?てか三重の羊の声したけど目覚めたの!?ヤバくないか…!
「特級2体はやばいだろ!?」
「レンくん落ち着きぃや!多分やけど今のワールドクエストの名前的に目覚めたのは火邪の真諦者っつう奴のみや!」
「そうか、なら大丈夫か…?」
「いーや大丈夫じゃないぜブラザー、火邪の真諦って奴が特級なら確実に国が滅びる程の戦火が広がる、
つまりは此処も巻き込まれるぞ、もしそうなれば地下の特級イレギュラーまで目覚めるかもしれん」
「えぇ!?マジで?どーする?」
「ワープするしかないんやない?そうしなくてもエエかもやけどね」
「それだ!《吹雪と共に現れる館》起動!」
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《吹雪と共に現れる館》はクールタイム中です(残り2:45:37)
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「クールタイム中だった」
「終わったなこの国」
「いや?多分やけど大丈夫やないか?」
「へ、それ本当です?師匠!」
「えぇ、おそらくは大丈夫やね、この国には神々がおるからな、その中でも国のリーダーたる天照大主は別格でなぁ
特級イレギュラーであろうとも容易に鎮圧できるやろうな」
「あー、そういやそんな話聞いた事あるな、確かイレギュラーが世界中で猛威を振るう中、天之大御島は無傷で乗り切っていて、ソレを成し遂げたのが天照大主なんだっけか?」
「そやねB・Bの言う通りや、けれどもそんな天照大主でも休眠状態の特級イレギュラーには傷を付ける事ができず、火口に封印する事にしたって神威狐さんに聞いたわ」
「神威狐って何です?師匠」
「この国におる大妖怪様やね、クランコールでレンにも話しとったやろ?聞いてなかったんか?」
あの時聞き逃したやつか…
「すみませ──」
ゴゴゴゴゴゴゴゴッ…ドンッ!
その時火山が噴火した、火口からおびただしい程の溶岩が噴出し空中に留まり巨大な球体を形作る、そして
ピロン♪
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《ワールドアナウンス》
天之大御島にて特級イレギュラー『火邪の真諦 クトゥグア』が出現しました。
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『ゴポッゴボッ…今コソ…千年ノ恨ミを晴ラス…油断ハセン!滅ッシテクレヨウゾ!!』
その溶岩球は表面を泡立てながら4つの短い手と二本の足を生やして中央には眼球を生成しながら、そう発現する
ピロン♪
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《ワールドアナウンス》
クトゥグアが活性化し、世界の全ての炎が強化されました
《ワールドレイド》
クトゥグアを休眠状態に追い込もう、失敗すれば国が滅ぶ事になるだろう
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おお、窓からクトゥグア見えるじゃん!師匠の言う通りなら安全だし特等席で観戦だ!
ピロン♪
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特級イレギュラーと遭遇しました
PОWの数値を元に精神汚染に対抗します
抵抗失敗
みてはいけないおぞましいわからないわからないみてはいけないみてはいけないみてはいけないみてはいけないみてはいけないみてはいけないみてはいけないみてはいけない
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「ま…じか、!」
レンはまたあの痛みを感じなきゃなのか、と嘆き
「あちゃあ、」
マルタは苦笑してこの後の運命を受け入れ
「えぇ!?また死んじゃうの!厳しくないか!?」
B・Bは文句を言い
「えぇ!?」
開いたドアからコチラを、というよりB・Bを覗いていたTSLは困惑していた
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発狂死してしまいました
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全員が光の塵となり死んでしまった
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■大御神之国〜神座〜■
そこは天照大主が座す天守閣にある『神座』であった
畳があり、壁一面には様々な景色や魑魅魍魎の姿が描かれた掛け軸が飾られおり一つ一つが存在感を放っているが、とある存在がその存在感を相対的に薄めている
それは一人の白や黄、赤色が綺麗な和服を着た一人の女性と、その後ろに飾られておる一振りの刀であった
ソレらは少し薄暗い部屋だと言うのに仄かに輝いており、とてつもない存在感を放っている
おや?この気配、イレギュラーか…それも特級、だがこの感じ休眠状態だな
何故その状態で此処へとやって来れる?
その存在は胡座をかきながら思案する
『『『────────────』』』
遠くから何やら三重の波動を感じるのう
『ぬ"ぅ"お"ぉ"ぉ"ぉ"!!!』
ふむ、この感じクトゥグアが目覚めるな…コレでようやく奴をこの国から叩き出す事ができそうだ
その存在は立ち上がり、飾っていた刀を手に取る
その刀は桜の花吹雪の様を刻んだ鞘に刃を納め、柄には幾つもの鈴が付いている
誰がイレギュラーを運んで来たかは知らぬが、ようやく得た好機!
イレギュラーの招来という大罪と相殺し見逃してくれよう
その存在は刀を振り上げる…刹那鞘が砕け散り、桜吹雪へと姿を変え、その存在の周囲を舞い続ける
そしてほのかに陽光を光らせる刃を露わにし
─シャン
鈴の音と共に刀を振り下ろした…
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■火口〜上空〜■
『ガポガポッ…サァ、絶望ヲ見セテヤル!』
巨大な溶岩球、クトゥグアはそう言うと共に身体を凄まじい程の速度で肥大化させ
あっという間に数百倍の大きさとなり太陽と見紛う存在感を放つ
『今度コソ…我ガ炎ニ沈メェ!』
超巨大溶岩球が空中大陸を飲み込まんと降下を初め、大陸を熱く照らし、森林を発火させその上に生きる者たちから生命を奪い始める
その時─
─シャン
鈴の音と共に白い光線が雲間から刺し込む、光は超巨大溶岩球を貫き、そのまま海へと直撃し
ドォォォォォォン!!!
水蒸気爆発を引き起こした
『ヌ"ゥ"オ"オ"オ"ォ"ォ"ォ"ォ"!?』
悲鳴と共に一気に超巨大溶岩球は収縮し、元のサイズへともどる
『オノレッ!オノレオノレオノレオノレェェ!!!』
クトゥグアは怨嗟の声と共にせめて一矢報いようと空を埋め尽くさんばかりの火球を作り出す…が
─シャン
更に数十本の白い光線が射し込み、クトゥグアを貫いた
『ヌゥ…オオォ…ォォォ…』
クトゥグアは黒ずみ、半分程の大きさの岩となり地面へと落ちる、前に
─シャン
地面へと幾重もの白い光線が突き刺さり地面を貫き大穴を開け、そこへクトゥグアは落ちていく
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■天之大御島〜直下の海〜■
幾重もの白い光線が島を貫通し、海へと刺さる
ゴッ─
もはや音すら感じ取れぬ程の大爆発が起きる、コレほどの爆発ならいくら海に面しておらずとも、直上の天之大御島もタダでは済まず、いくらか被害を受けてしまうだろう
結界が張られていなければ、であるが
白い光線が突き刺さり数秒経った後、黒い岩…クトゥグアが開いた大穴から落ち
ドォォォォン!
クトゥグアのもつ熱エネルギーによりまたも爆発が起こった…
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■大御神之国〜神座〜■
これでようやく鎖国せずに済む、重荷が肩から降りた感じがするのう
さてさて久方ぶりに本来の場所へと帰還しようかのう…
スゥ~
『天之大御島に芽生えし全ての者達に神言を授ける!火邪の真諦を撃退し障害を振り払った今、天之大御島は本来存在していた場所へと帰還し、鎖国令を解除する!皆の者、千年もの間よく耐えた!』
あの国には大災害を引き起こした責任を取ってもらわねばならぬ、彼奴をどうしてくれようか
その日、鎖国令が解除された
ちなみに大御神之国に居たプレイヤーは全員発狂死しました、大御神之国の住民は何故か耐性があるようで耐えはしたけど気絶しており
大御島に居る神々は余裕で耐えてるけど威圧で動けなくなっていました
真諦って仏教において悟りを経た者のみが理解する事ができる真理の1つらしいです!




