第8話 B・BとTSL
『そやそや!聞いて聞いてお弟子くん!』
「どうしたんです?師匠」
マルタから話しかけられ、それに作業しながら応じるレン
スキルレベルアップの為に人間変化しながら【詐術】の《名称偽装》するかな、戦闘は暫くしないだろうし
さっき師匠から贈られたポーション飲みながらやるか
『って事があって私さ多尾の狐になったんよ!』
「多尾の狐?」
やばい、少し聞き逃しちゃった…まぁいいか
『やっぱ気になるよな?、多尾の狐はな八本以下二本以上の尻尾をもつ妖狐の総称なんや』
「ほうほう、師匠は何本なんです?」
『よく聞いてくれたわお弟子くん!私の尻尾の本数は6本や!』
六本…多いのか?基準が分からんから評価に困る…
『お弟子くん、今基準が分からんから評価に困るって思ったやろ?分かりやすいなー』
「確かに思いましたけど、よく分かりますよね毎回」
『お弟子くんが分かり易いだけやで』
「ラヴィよりも?」
『女性と話してる時他の女出すのあんまり良くあらへんよ?私哀しいわぁ…、まぁソレは置いといて…流石にラヴィちゃんよりは分かり難いわぁ』
まぁ、流石にラヴィ程分かり易い人間他に居ないよな〜
そういえば、聞いといた方がいい事あるな
「師匠師匠!質問いいですか!」
『ええよお弟子くん何でも聞きや!』
「天之大御島ってどんな場所なんです?」
『天之大御島そうやねぇ、分かりやすく言うならイレギュラーから国を守る為に鎖国した空中大陸やね』
「鎖国…ですか」
『まぁ、鎖国っていうよりも、必要に駆られて自らを閉じ込める結界を張ったってのが近いかもなぁ、天之大御島の周りずっとおびただしい程のイレギュラー達が飛んでるんよ』
「それは何か理由があったりするんですか?」
『大御神之国の都市伝説的な情報なんやけど、大御島の何処かには火に関わる特級イレギュラーが休眠していて、ソレと合流する為に飛んどるらしいで、丁度ヒュムノスにおる黒い仔山羊達みたいにな』
「黒い仔山羊?」
『うん?知らんかったの?掲示板じゃヒュムノスの平原見渡せば必ず一匹おるって聞くからてっきり知ってるかと思ったわ、なんならその大元の存在と思われるもん見つけとるし』
「俺雪山スポーンなので平原行ったことないんですよ」
『雪山スポーン?…あぁ、そういえば魔物プレイヤーは辺境飛ばされるんやったな』
「魔物プレイヤー?」
『そんな事まで知らんの!?』
「人狼って種族があるって聞いて招待枠貰ったんですけど、それ貰ったのって開始一時間前だったんですよ、キャラクリとか含めると調べる余裕ありませんでしたよ…」
『まぁそれなら知らんくて無理はないな、チュートリアルも担当してくれる住民次第で説明とかしてくれんし』
「チュートリアルの教官って住民なんですね」
ピロン♪
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【変化:人間Lv2】がレベルアップしました
【変化:人間Lv2】→【変化:人間LvMAX】
消費МPが軽減されました、消費МP9→消費МP5
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ほーん3でレベルマックスなのか、一時発現スキルと合わせて無限に化けれるな
『たまーに神様とか天使だとかが担当してくれるらしいけど、基本は住民やねお弟子くんは誰が担当したん?』
「エルドリアっていう関西弁の半竜でしたよ」
『エルドリア…って確かユニオンにおいてのニーズホッグの真名やっけか、やっぱニーズホッグも半竜化もできるんやね』
「エルドリアってニーズホッグだったんだ、人?竜も見かけによりませんね」
『ちなみに、ユニオンにおいてのニーズホッグも世界樹の根っこ齧ってたんやけど、イレギュラーの出現とほぼ同時期に姿消してもうてるんよ、もしそれが本当にニーズホッグなら生存確定でどこかに居るって事で一部界隈が沸き立つで、討伐されちゃうかも知れへんな』
「えぇ、討伐するなら俺がしたいのでこの情報は秘匿しておきます、エルドリア本人?本竜いわく弱ってて虚弱体質らしいので多分今の俺でも行けます」
『いくら本竜が弱ってるって自称しとっても竜やで?しかも全盛期はドラゴンではなくともソレを超える位強いとされていた程の巨竜なんよ?多分無理やろな』
「でもチュートリアルで間違って殴った時、本体だったら即死してたって言ってましたよ」
『ソレマジなん?ニーズホッグってそこまで弱体化しとるんか…』
ピロン♪
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クランコールにB・Bが入室しました
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『おうおう!屋敷見えたぜブラザー!立派だなぁ!これクランハウスにしないか?』
「いいよー、こういうのは活用してこそだからな」
『ソレでこそだブラザー!流石クランリーダー!』
『ふふふ、養っておくれな?お弟子くん』
「養いはしませんが、先達としてもプライドが無いなら頼ってくれても構いませんよ!」
『そんな事言わんでよ〜?頼りづらくなるやんか〜』
「うおぉ!リーダー!!頼りにしてるぞ!!」
ううっるさ!?おま、ふざ、は?マジで、コイツほんと
コイツ終わってんな!!
いつの間にか隣りに居た青白い肌と赤黒い短髪、そして典型的なヴァンパイアみたいな服装をした大柄の男性が居た
ピロン♪
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B・Bがクランコールから退出しました
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「いつの間に近くに来やがった!?…耳いてぇ」
「あー、すまんすまん少し気分が高揚してな」
「お前が居るって事はトールももう付いたか」
そうB・Bに問うと
コンコン
「失礼します…許可を得る前に上がらせて貰いました、申し訳ありません」
そう言いながらドアを開けたのは青白い肌をしていて赤黒い長髪を後ろで三つ編みにした女性
礼儀正しいなぁトールさん、
「お前も見習えよB・B、ホントマジで」
『賑やかやなぁ、嫉妬してしまうわぁ』
「まぁまぁそんな固いこと言うなよー、それでさ!早速だがイレギュラー見てきていいか!?」
「落ち着け、とりあえず2階の貴賓室にベッドあるからリスポーン固定してきな、その後見せてやる」
「リスポーン必要か?イレギュラーにゃ特有の目撃デバフとかあるけど、休眠状態のやつ見るだけだろ?」
「確実に必要だな、見ただけで中身グチャグチャになって死んじまった」
『そりゃえげつないなぁ、もし起きてしもたらエライ事なりそうやね』
「師匠の言う通りテロに使えるかもしれませんね」
『テロなんて一言も言っとらんけど、まぁそやね』
「相変わらず物騒な話してんのなぁ、まぁりょーかい!リスポーン固定しておくよ」
「わ、わた、私とBさんがおんなじベッド…!?」
「ちがうぞ、貴賓室は5室あるから普通に1人1室だムッツリトール」
「ムッツリじゃありませんよ!そ、それに勘違いしただけじゃないですか!」
この反応…あわよくばを狙ってたな変態め
『肉食やねぇ…私も見習っとくわ〜』
「マ、マルタさん好きな方がいらっしゃるんですか?」
師匠の方に話そらしおった、けどそれは俺も気になるわ
『ヒミツに決まっとるやんか、私にはトールちゃんみたいに何でもかんでも人前でオープンしてハァハァするような意中露出癖なんてないんやで?』
なんだ、少し残念
「そんなの私にもありませんよ!?」
トールが激しく抗議する
「なあなあ、ティー早くリスポーン固定し来いよ俺は既に固定してきたし、お前が準備してくれないと一緒に行けないじゃんか」
会話に参加してないと思ったら固定しにいってたのか、早いな
「!、はい!今してきます!」
そういいトールが退出していった
「イレギュラー見に行くんだな、いってらー」
「おいおいブラザー、お前も来いよ!」
「いやだよ!内臓グチャグチャにされるの痛えんだよ!しかもアレかなり苦手な部類の痛みだぞ!」
「はぁ?もしかしてお前また痛覚MAXなの?」
『あっはは!お弟子くんらしいわぁ』
「痛みないと違和感あるし、生きてる感じしなくて虚無っちゃうから仕方ないだろ?痛み有れどこっちの方が楽しめる」
「難儀だよなぁソレ」
ガチャッ!─
「リスポーン固定してきました!行きましょう!」
「準備できたみたいだぞー」
「おう、じゃ行ってくるわ」
そうだ、念の為聞いておくか
「暗号覚えてるか?」
「もちろん!忘れてるに決まってる」
何がもちろん!だよ、馬鹿か!
「ソレに関しては私が記憶してるから大丈夫ですよ」
「おお!さっすがティー!ありがとよ!」
「ッ!…えっへへへ」
「イチャついてないでさっさと死んでこい」
『お弟子くん辛辣やなぁ』
「おうよ!派手にSAN値直葬してくるぜ!」
そう言葉を残してB・Bとトールは死地に向かった
「そういや師匠、後どれくらいで吹雪なんです?」
『もう少しやね、多分B・B達が死んでリスポーンするまでには吹雪くと思っとるよ』
そろそろ皆で合流かなぁ
ユニオン現象解説
■異界の本
魔素の濃い場所にある本が表紙を扉、紙をポータルとして変異して発生する、この際表紙と表紙の間の密着度合いや内容によって変異可能性が高まる、
基本的に物語の記された本にのみ発生する、特に漫画本が変異しやすいようだ
それらの異界の本は開いた者を中に引きずり込みその中の人物の体験した出来事を追体験させられる、
その人物が最後に死ぬ場合には引きずり込まれた存在も死んでしまうため危険である
ユニオンの本は変異を防止する為内容や紙自体の厚さに関わらず紙の部分を嵩増しして厚くしている、
逆に変異させたい場合は紙にビッシリと情報を書き記し、特殊な形の表紙(ケースの様になっていて、閉じると紙が見えないようになる)を付け中の気密性を高める
これらの理由から物語の描かれた薄い本(そのままの意味)はかなり変異しやすい。
─薄い本が厚くなってしまうな
─薄い本(そのままの意味)w




