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Union Mythology Online〜わりとクズな人狼さんは混沌を楽しむ〜  作者: serikus
始まり始まり!

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9/15

第7話 フレンドコール

 山々の間から夕日が来賓室のベッドに差し込む中─


「…さすがにアレ地下室から出てくるとか無いよな?」


レンは来賓室のベッドの上で横になっていた眉をしかめていた


 寝息立ててたし、多分寝てるよな?なら何か刺激しない限り起きないはず…起きないよな?

 面倒だし、また見に行ったら居なくなってたりしないかなぁ


 レンは明らかにヤバイと分かる悍ましい者を思い浮かべて、

 考えてもどうにもならない事だとなんとなく分かっていながらも悩んでいた─


ピロン♪


────────────

システムUIに新しい項目が追加されました

【特殊住居】迷いの館

────────────


 んん?館の事だとは分かるけど、特殊って?なんか特別な事でもできるん?


────────────

【特殊住居】迷いの館

━【特殊技能】《吹雪と共に現れる館》

迷いの館は天候が【吹雪】の【夜】の時間帯にのみ同じく天候が【吹雪】の雪山に転移する事が可能である。

━【特殊技能】《吹雪を引き起こす災いの館》

迷いの館は雪山に位置している場合【夜】の時間帯にのみ、天候を【吹雪】へと変化させる事ができる。

━【特殊技能】《抜け穴の陣》

迷いの館の主は館内に《抜け穴の陣》を9つ配置できる、許可された者であれば、その陣を用いる事により同じく陣が設置されている別の場所に移動する事ができる

────────────


 ッ!?この館移動できるん!?すっご!!

 《抜け穴の陣》って所謂『人狼の抜け道』だよな?WGWОにもあったなぁ…いいねいいね!どこに置こうかな?


 レンはさっきまで悩んでいたというのに、そんな事無かったかの様に目を輝かせ《抜け穴の陣》の配置を考えていた


 横になってる場合じゃねぇ…!配置しに行こう!


 レンはそう考えドアノブに手を伸ばした、その時


ピピピピピー!ピピピピピー!


────────────

B・Bに《フレンドコール》されています

────────────


ピピピピピー!ピピピピピー!


────────────

B・Bに《フレンドコール》されています

────────────


 ッ!?うるさ…!うるさいなぁ!?びっくりしたぞ!

B・B…って事は拓海か?こっちじゃまだフレンドになってねぇはずだけど


ピピピピピー!ピピピピピー!


────────────

B・Bに《フレンドコール》されています

────────────


 あぁもう!うるさいなぁ!?今出るから!


────────────

この《フレンドコール》は既に取り消しされています

────────────


はぁ?


ピピピピピー!ピピピピピー!


────────────

B・Bに《フレンドコール》されています

────────────


 はぁ!?こいつ嫌がらせしてるのか!?何度も何度もふざけてんのか!やっぱコイツ変わんねぇな!失望したぞブラザー!!お前はブラザー以下でただの親友だ!降格だ降格!!


 レンはそう心の中で愚痴りながらコチラから《フレンドコール》をかけるためフレンド欄を開く


「いつの間にかフレンドになってるな、フレンド登録日時は……3時間半前か、俺がゲーム始めた時くらいの時間だな、招待枠特有の要素か?」


 そう零しながら《フレンドコール》する


ピピピピ…ピピッ


『おうおうおう!マイブラザー!サービス始まって2時間はゆうに経つってのに俺からアピールするまで何も無しってのはよぉ、このゲームを気に入ってくれたのは嬉しくはあるが、冷てえんじゃねぇの?そんなんじゃもうブラザーから降格だぞ!?お前はブラザー以下でただの親友に降格しちまうぞ!何か弁明する事があんじゃねぇのか!?』


 コールに即応じたB・Bは怒っていた

 様に聞こえるがB・Bにとってはコレはそこまで怒ってない時の口調である、

 ただ少しほんの少しではあるが少し寂しかったのであろう


 あぁ、よく考えたらそうだよな最初からフレンドなんだから連絡しても良かったってのに連絡してなかったんだ、

 フレンドになってる事に気付いて無かったとはいえソレを知らぬ側からすれば不満だよな、だけど


「あー、すまんフレンドなってないと思ってたわ、そもそもとして最初からフレンドなってるとか普通思わんよね?説明もなかったしさ、だから俺"は"悪くないと思う」

(訳:俺は悪くない、強いて言うなら説明してなかったお前が悪い)


 俺に非は無い!


『あー……、すまなかったマイブラザー…!《フレンドコール》で嫌がらせした不甲斐ない俺を許してくれないか、え?『許してあげる』?『お前は悪くない、悪いのは俺だ』?『反省している』?…いいんだ!マイブラザー!これは不幸な事故!そこまで卑下するな!』

(訳:あーそういや説明してなかったな、フレンドコールの件はやり過ぎたし謝るぞ、だけど俺は悪くないし後悔もしない!だってこれは不幸な事故だからな!)


「まぁ生きてりゃそんな事もあるよな」


『だなー、ところでよさっきの《ワールドアナウンス》聞いたか!?特級イレギュラーだってよ!特級イレギュラー!!』


「あー、それ俺が見つけた」


『まじぃ?』


「まじー」


『マジかよ…どんな奴だったんだ?てか何処にいたんだ!?』


「まぁ、落ち着け!…そんな急かさなくとも全て話してやるから、耳の穴かっぽじって有り難く聞くといい、今に至るまでの俺の覇道を」


『いや、特級イレギュラーの場所と特徴だけでい─』

 レンはログインから今に至るまでの全てを話した

 走るだけで楽しくてずっと走っていた事、フワフワのコボルトに手痛くボコられ焼灼止血した事

 魔石を宝石と間違えた事、配信者を惨たらしくKillした事、特殊領域の迷いの館を占拠した事

 其処で悍ましい存在の特級イレギュラーと遭遇した事、特級イレギュラーの特徴から迷いの館の【特殊技能】まで

 途中で『ながい!要点だけ纏めろ!』と野次が飛んできたが無視しながら話し続けた


『はぇー、なるほど、つまりさっきの2つのワールドアナウンスはどちらもブラザー由来の物だったのか

しかも見つけた特級イレギュラーの特徴的に『黒い仔山羊』の親玉だな、ヒュムノスの雪山っぽい……そういやフワフワのコボルト見つけたんだよな?』


「そうだね」


『そして、イレギュラーの潜む場所は迷いの館の地下室であり、迷いの館を占拠している為特級イレギュラーへの挑戦権を独占できていると』


「いえすいえす」


『1人で独占するなんて悲しいじゃないかブラザー!いや、クランリーダー!仲間たる俺達にも恩恵を与えるべきだ!』


「そんな事言わずとも独占する気はねぇよ!…てかクランリーダー?」


『あぁ、お前は今からクランリーダーだ、俺がベータテスター時代に作ったクランのな』


「え、リーダー譲ってくれるん?つーか、クランのリーダーって新入りの俺が任されていい奴なの?」


『あぁ!もちろん任せて良いとも!俺にはリーダーは向かないし、かといってマルタにはリーダー断られたし、さっき合流したTSLにはどうしても下が良いと言われてな、荷が重いと思うかもだが、俺含めて3人な上に知り合いのみだからそこまで気張らずとも良いぞ!どうだ?リーダーならないか?』


「そのクラン師匠いるの?なら入るしリーダーになるってのもやぶさかではない」


『おっし!きたぁ!』


ピロン♪

────────────

クランから招待が来ました

『妖血狼の同盟』に入りますか?

▶YES/▷NO

────────────


YES


────────────

クランニュース

レンがクラン『妖血狼の同盟』に参加しました

────────────


ピロン♪


────────────

クランニュース

B・Bがクラン『妖血狼の同盟』のクランリーダーをレンに譲りました

────────────


『よし!できたぞ!いったんクランコールに繋げ直そうぜ!』


ピーーー!


 コール切れたな…クランコール?えーと、これか!


────────────

クランコール(3人入室)

入りますか?

▶YES/▷NO

────────────


YES


────────────

レンがクランコールに入室しました

────────────


『おー、レンくんか、2日ぶりやねぇ…背ぇ伸びたんやないか?』


「さすがに2日じゃ伸びませんし、そっちから見えないでしょうよ師匠?」


『ふふふっ、雰囲気の話やぞ♪お弟子くん』


『あ、あの!B君から招待枠の話聞きました!ありがとうございます!』


「いやいや、礼はB・Bに言えよトール」


『いや俺はもう沢山礼を言われたからいいよ、そろそろ胃もたれしそうだ……』


ブラザーが少しげんなりしてる…へっw


『今、心ん中で笑ったろ?分かるぞ俺は』


「なんのことやら?」


『まぁいいや、みんな聞いてくれ!コイツさぁヤベーんだよ─』


 B・Bは遠慮なく全て語った、少しは遠慮するべきなのだろうが少なくともレンは気にしない、

 B・Bは話す相手をちゃんと選ぶし、師匠やTSLは不用意に情報を広めないと信頼しているから

 そして万が一裏切られても弱みを握っている為、痛み分けに持ち込めるからである


『ほーん?そやったら天之大御島に雪山あるんやけど、レンくんその館でそこまで迎えに来てくれへん?』


「天乃大御島?多分行けるとは思いますけど、文脈的に現地が吹雪いてる時しか無理ですよ?」


『それやったら心配あらへん、有名な巫女さんによると今夜、それも2時間後位に吹雪があるって予言をしたようやからな』


『ストープッ!その前に俺とティーでそっちへ合流しにヒュムノスの雪山行くからパーティ組んでくれ!本当にヒュムノスの雪山かは分からんけど場所分かるようになるからさ!』


『は、はわゎ、Bくんと1つ屋根の下2人きり…』


「トール、俺も居るし何なら師匠も合流するから2人きりとかないぞ?暴走しないでくれよ?」


『わ、わかっていますよ!私そんなはしたない事しません!!』


『まぁ!トールちゃん大胆やなぁ!お姉さんまで赤くなってしもうたわぁ』


『ち、ちち、違います!』


「んじゃブラザー、クランメンバーの所からパーティ申請送るから承認しといてー」


『りょ!比較的速やかに合流するぜ!俺は吸血鬼だからな!かなり速いぜ!準備するからコール落ちるわティーも早めになー!』


『わかりました!』


 そういいB・BとTSLはコールから退出した


────────────

B・BとTSLにパーティ申請を送りますか?

▶YES/▷NO

────────────


 YES!

 おお、距離は15.017mか意外に近いな


「じゃあ自分も退出しますねー」


『えー?もう出るん?さみしいやんか、もーすこし話さへん?今私くらーい雪山を1人で歩いてて少し暇やし、МPポーションとか送るから…な?』


「良いですよ!作業しながらでも良ければ話しましょうか師匠」


 二人はクランコールしながら自身がやりたい事をやりはじめた

TSLはB・Bには「ティー」呼びされて、レンとマルタには「トール(ちゃん)」と呼ばれていますいちいち「てぃーえすえる」とか呼ぶのはメンドイからね

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