3話~淡い恋心とほろ苦い現実~
奏太君の難病の真相と淡雪ちゃんの思い
噎び貴女 奏太に恋したのはいつだろう? 可愛い笑い顔を見たあのときかそれとも知らず知らずのうちか? ハニーレモネードの様な彼とシフォンケーキの様な私の恋は成立するのだろか? そんな妄想をしていると彼から1通の手紙が届いた。 "拝啓 佐藤淡雪殿 僕は淡雪さん貴女に恋をしましたしかし貴女はそれに気づかずに先に行ってしまうのでしょう、ですがこの気持ちは抑えられませんもう一度告白します。 淡雪さんの事が大好きです世界中の誰よりも愛してますありきたりかもしれませんが胸の高鳴りがドキドキして心臓の鼓動それらはもう我慢できませんなるべく早く返事を聞かせて下さい。 柚木奏太 手紙を読んだ瞬間涙が止まらなくなってしまったもちろん返事はイエス一択であるそして奏太と私は恋人同士になった、デート初日はカフェに行き1週間後にはテーマパークに行ったそして夏には海に行き夏祭りに花火大会にも行き来年も再来年さらに何十年先もずっとずっと一緒にいようという約束もした将来の結婚すら私の計画に入れていたしかし彼の様子がおかしくなった呼吸が苦しいとか高熱が続く事も増えていったさすがに心配になり彼を連れて大きな総合病院に検査に行った検査結果を見た医者は芳しくないそんな顔をしたまるで深刻な話をするかのような雰囲気であった彼一人残して私は診察室から出た彼の病状が芳しくないということはもしかしてなどという悪い妄想が広がってしまっている診察室に呼び戻された私は彼が特発性間質性肺炎であり余命は長くて1年であることを告げられたそして実感のないままその日は帰路に着いた、涙が止まらずどうしようもないくらいぐしゃぐしゃな顔で周りの事など気にせず一頻り噎び泣いたのだ。
実在する難病ですが該当される患者さんを軽視したりする意図はございません




