ゴアの大群
昨日初めて携帯で自分の小説を覗いてみたのですが・・・ステータスの並び等が、PCとは全く違う感じでバラバラになっていて「なんじゃこりゃー」ってなってました・・・時間があれば、ちょこちょこ直していこうと思います・・・見にくくて申し訳ございませぬ。
血だらけの師匠に、俺はありったけの回復魔法をぶち込んだ。
聖なる魔法・・・俺は得意ではない。
イメージは細胞を活性化させ、相手の治癒能力を向上させる。
これで果たして合っているのか、それすらも分からない・・・が、今はやるしかない。
前世が医者ならば、もっと明確なイメージができたのだろうが・・・
俺を追いかけてきたのか?なんて馬鹿なことをするんだ・・・・
あの森を一人で潜り抜けてきたってのか・・・無茶しすぎなんだよバカ野郎!
視界が歪む・・・必死になってやってるが、治っているのかどうかすら見えない。
「ジン!もう少し魔力を抑えて―――イメージはそれでいいから。」
右肩でムーが真剣な声で言う。
俺はそれに倣って魔力を抑え、イメージはそのままでいく。
博識だと豪語し、真剣な声、俺はムーを信じた。
そうして半時ほどだろうか、必死にかけ続けると、いつの間にかいた女王が「もう大丈夫だろう。」と告げた。
そうして師匠は意識を失ったままではあるが、俺の部屋の隣に搬送してくれた。
俺は師匠の前でただ座っていた。
もしかすれば、師匠も認識の魔法にかかっている可能性はある。
いや、むしろ、その可能性の方が高い。
目覚めて話すまで分からない・・・そして、かかっていた場合、俺はどうするべきか・・・俺がいなければ、いつもの師匠のはずだ。俺はこの場にいないほうが良いのかもしれない。
だけどここにいたかった。
掛かっていた場合、女王には申し訳ないが、俺はこの場から逃げ出す。
別の方法で強くなる・・・師匠と戦う等、俺にはできない。
そんなことをずっと考えていると、師匠は目を覚ました。
「お!生きてたかー」
俺の顔を見てそんなことをまず呟いた。
「こっちのセリフです・・・何やってんですか!」
「いやーゴアって奴が思いのほか強くってな・・・死ぬかと思ったわ!」
「ゴアって・・・あいつと戦ったの?」
「ん?ああ、喧嘩売ってきてな・・・何とか勝てた。」
マジかよ・・・戦闘狂はだてじゃないってか・・・・
いやいや・・・それよりもだ。
「平気・・・なんですか?」
俺を見ても―――
「ん?ああ、ここにはイザークから聞いてきたんだ。ルーシー達も無事だそうだぞ。」
おお・・・そっか・・・無事か・・・
それだけはずっと、心配していたんだ。
「なんちゅー顔してやがる。そんなことよりっだ!・・・一人で抜け駆けとは弟子のくせにいい度胸じゃないか!」
そう言って俺の頭をゴシゴシしてくる。
何時まで経ってもガキ扱いだ・・・でも、物凄く嬉しい。
「そんなつもりはなかったんですけどね・・・すみません。」
「それで?ジン・・・俺も特訓だか、修行だかに参加していいんだろう?」
「俺はもちろんいいですけど、ここの王女が良いと言えばって感じです。」
すると、俺らの会話を全部聞いていました!というようにタイミングよく扉が開く。
「もちろんいいとも!ゴアを単独で打倒したのなら、大歓迎だ!」
耳が良すぎてきっと聞こえてるんだろうな・・・王女がバーーンと扉を開け、許可をくれた。
くれたものの、じゃあ直ぐに参加とはならない。
怪我はすっかり治ったものの、自己治癒能力を上げたのだ。疲労感がすごくあるようで、それを解消してから・・・ということで、二人で飲みに出かけた。
決して飲みたかったわけじゃない・・・付き合えって言われたから付き合っているだけである。
そこでムーも紹介した。
「何だ?このみみっちいのは」
と、ムーをゴシゴシ撫でたが、それが気持ちよかったらしく、「ふぁ~」と変な声をあげながら成すがままになっていたが、「ッハ!」と気付いて離れると、「ミーは大精霊!ジンの主である!」と言い放った。
師匠は俺を見て、こいつ大丈夫なのか?って顔をしてくるが、俺は肩を竦める程度で紹介は終わり、その後は何だかんだ、餌付けに成功したのか、師匠とも仲良くなっていった。
そうして十分に休養をとり、いざ訓練となった。
師匠は、流石というべきか、当然のように王女と打ち合えた。
基礎が完璧だと言っていい。
やはりまだまだ敵わないな・・・
俺は少し気が緩めばもっていかれる。
師匠とはいろいろと相談したりしながら、何処が良くて、何処を治すべきか等を言い合って訓練した。
それは対等みたいで、友人のような関係で、楽しく訓練をすることが出来た。
因みに、イザークはこの国に炎龍が襲撃に来ていることは知らないらしい。
もし、知っていれば、フォルスさんを簡単に助け、炎龍すらも逃げ出すだろうと王女は言ってたが、どうやら、こちらからもあちらからも、連絡する手段はないようだった。
そうして、さらに月日はたっていったある日、それは起こった。
けたたましい鐘の音が、レオグラルトに鳴り響いた。
「何事だ!」
そう、女王が大声を上げる。
「て、敵襲です!ゴアの大群が!この国に迫っています!」
「なっ・・・何故ここがばれた!いや、そんなことは今はどうでもいい!至急軍を手配しろ!私も出る!」
「「「ッハ!」」」
「俺が連れてきちまったのかもしれねぇ・・・参加させてもらうぜ!」
師匠も参加の声をあげる。俺はどうするか、そんなものは決まっている。
「俺も参加させてもらいます!」
師匠と俺はそう言ったのだが、女王はこちらを見据えると、その申し出を拒否する。
「な、なんでですか!?」
「ああ、悪い・・・でもちょっとフォルスの容態が芳しくなくてな・・・ジンには生命草を取りに行ってきてもらいたい。これからけが人も増えそうだしな・・・頼めるだろうか?」
そう言うことなら、俺は約束通り、そっちを優先したほうが良いのか。
「分かりました。出来る限り早く取りに行ってきます!」
「そ!某も!許可していただきたく!」
そう言ってきたのはハルベルさんだった。
真剣な表情で片膝を付き、畏まっている。
「お前はここの守備だ。許可は出来ん。」
「ですが!フォルス様は某を庇っての怪我・・・居てもたってもいられませぬ!それに、生命草への道のりには、案内も必要なはずです!どうか・・・・許可していただきたく!」
俺としては道案内はほしいし、一人ってのも心細いわけだが・・・・
「はぁ・・・まっそうだな・・・ジン、こいつは近衛騎士で、それなりに腕もたつし、道案内も必要だろう。頼まれてくれるか?」
「ええ、私としては頼もしいですよ。」
「そうか、すまないな。ハルベル!気を引き締めて行ってこい!足手まといにはなるなよ!」
「ハハッ!必ずや生命草を手に入れ、戻ってまいります!」
「ミーがいれば、道案内なんていらないんだけどなぁ・・・」
「ジン、今回は別行動だ。俺のせいかもしれねえし、俺はこっちの肩をつけさせてもらう。」
「分かりました。無茶だけはしないでくださいよ!」
「ったりめーだ。お前こそ、死ぬんじゃねえぞ。」
そうして、俺はハルベルさんとムーと共に、急ぎ生命草を取りに行くことになったのだった。
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