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失望者の異世界転生  作者: コバヤシ アキラ
第2章
56/137

青VS赤

間に合いましたw本日19時も更新予定です。よろしくお願いします。

「それではよろしくお願いいたします。青の公爵家グレイス・オズボーン様」


「・・・」


青の公爵家であるグレイスの右手から剣が出現する。

それは透けていて、水色。恐らく水でできた剣だろう。


デブスが話しかけるが完全に無視して斬りかかりに行く。

まぁ、教官からは開始の合図が既にでている。試合前ならともかく、始まってから挨拶などする奴はいない。


デブスは顔を真っ赤にしながら怒っている。


「くそっ!貴方だけが血統スキルを使えると思わないことだ!こい!」


そう言うとデブスは左手を地面に着けた。


すると地面から犬、鳥、猿の形をした炎が出てくる。


桃太郎かっ!!!


一応心の中で突っ込んでおく・・・


「なぁルーシー、血統スキルとはなんぞ?」


「ん?うむ・・・公爵家には代々血統スキルというものがあるんだ。赤は魔物生成、青は魔剣生成、黄土色は鎧生成、緑は植物生成、そして私の家はつ・・・」


そこまで言うと黙ってしまう。


「つ?」


「翼生成だ・・・だがそれで飛んだ者は今までいない・・・」


「へぇーなかなか恥ずかしいスキルなんだな!ルーシーはもう使えるのか?」


「む!恥ずかしいとか言うな!周りは気を使ってくれるんだぞ!!・・・私は・・・ギリアムの攻撃で死にかけたときに使えるようになった・・・だが、使えても他の公爵家とは違って用途がわからぬ。」


まぁ確かに翼を生やすだけで飛べないとなると・・・何に使うのやら・・・


「でも翼生やせるのか・・・見てみたいな!」


「っ!馬鹿者!誰が見せるか!」


「いつか見せてくれよ!」


俺は笑いながら両手をパタパタさせる。


「っく・・・いずれ見せてやるからな!飛んでやるんだからな!」


そんな会話をひっそりしているとグレイスが魔剣でデブスの魔物をいともたやすく切り裂いた。


「ばっ!馬鹿な!!!この配下は剣じゃ決して切れないのに!!!」


「ふっ・・・魔剣だからな・・・それに一応水だ。面倒だ・・降参しろ。」


「くっ序列が上でも・・・・私にだって意地がある!出て来い!!炎龍!!!」


するとデブスの前に巨大な炎が立ち上る。

みるみるその炎が形を創り出した。それはグレイトドラゴンを模ったような炎の魔物。


「ふんっ!全力で行く!炎龍!ブレスを吐け!」


命令された炎は口の部分から炎を吐く。


するとグレイスはクックックと笑いだしてしまった。


「何がおかしい!」


「ああ、ただの炎の塊を炎龍などと呼んでいるのが面白くてな。いや、すまない。まじめにやるとしよう。」


そう言うとグレイスは片手で縦に魔剣を振り下ろす。


するとブレスもろとも炎龍は真っ二つにされた。


あの炎は剣では斬れないと言っていた。恐らく、青の公爵家の魔剣じゃなければ、ほぼほぼデブスが勝つ試合と言っていいのではないだろうか?


俺には水の魔法とかあるが、やってみないと通用するのかさっぱりわからん。

因みに鑑定スキルは物等に有効で、人には全く効かない。魔物もポテンシャルとレベルが分かる程度である。

だが、炎で生み出された魔物の鑑定結果はただの『炎』それだけだった。

だからやってみないと分からない・・・となる。


デブスは「くそっ!」っと吐き捨ててそのまま会場を後にした。


「あー勝手に帰っちまったよ・・・まぁこれで今日は終わりになるが、そうだな、それぞれ力量はわかっただろー切磋琢磨しろって意味で戦わせたんだが、デブスには通じなかったみたいだな・・・ま、いいか。じゃー解散!」


そうして1日が終わる。


今日はいろいろと勉強になる日だった。

俺はどこかほかの奴らを見下していたというか、弱いと思っていたが・・・

それは愚かなことだったみたいだ。それぞれの職業は不明だが、みな強い。

当然それぞれ戦い方が違う。俺が戦う場合を想定して色々と考えておかなければならない・・・まぁ殺しあったりはしないだろうけど。


今日はさすがに疲れた。

ルーシーも思うところがあるみたいだ。


「お嬢様、これからのご予定はございますか?」


「む、特にないな。私は今日はもう疲れたし、早く休もうと思うがいいか?」


「ええ、私も疲れていましたからね。夕食も簡単な物でも作って終わらせましょう。俺、私が作りますよ。」


「おお!ジンが作るご飯はおいしいからな!今日はなんだ?オムライスか?豚骨ラーメンか?」


前に何度か前世の食べ物を作ってあげたらたいそう喜んでくれたが、その二つはこだわりで簡単には作れない。


「それはまた今度にしましょう。パンにチーズ等を載せて焼いたものにしましょう。名前は・・・私が知る限りではピザといいます。」


「うむ・・・仕方ないか、でも本当に今度つくってもらうからな!絶対だぞ!」


ルーシーは食べ物に関しては恐ろしいほどにがっつくからな・・・まぁ今度つくってあげようか。

そうして一日が終わった。


ルーシーは寝ると言って素振りをしていたみたいだが・・・俺は知らないふりをした。

お読みいただきありがとうございました。


ブクマと評価をしていただけると、モチベが上がりますので、少し手間ですが、何卒よろしくお願いします。

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