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失望者の異世界転生  作者: コバヤシ アキラ
第2章
55/137

召喚魔法

何とか0時に間に合いましたのでUPしてしまいます。本日23日も昼と19時に向けて頑張りますので、お読みいただけると有難いです。

次の試合は銀髪黒目の伯爵家リーゼと農民出の緑髪クレアの試合。


ここで現代魔法を馬鹿にしていた俺は驚くことになった。


リーゼとクレアの足元にそれぞれ魔法陣が展開された。


そこから姿を現す者をみて目を見開いた。


「あれは・・・?」


リーゼの足元からは姿の薄い女性が現れた。

その肌は薄い青色で、髪の毛は濃い青、きつそうな性格をしていそうな見た目だが、その姿は美しい。


対してクレアからでてきたのは真っ白くて大きな犬だ。

大きさは大型犬くらいで、ゴールデンレトリバーの毛並みが真っ白いVerと言えばいいのか、犬だが凄くイケメンに見える・・・


俺の疑問に対してはダンが教えてくれた。


「あれは精霊だよ。多分両方とも上位精霊で、古代の時代から生きている精霊だと思うよ。まぁ、能力は古代の時代から大分落ちていると言われているけどね。」


「へぇ~」


大分力が落ちてるってきいて楽観視していたのだが、それは大きな間違いだった。


「行きなさいウンディーネ!」


「お願いね!リル!」


ウンディーネと呼ばれた女形の精霊は魔法陣をいくつも展開させる。


対してリルと呼ばれた白犬は主人を離れ大地を疾走する。


ウンディーネの魔法は水が薄く円形に延ばされて高速回転している。

これは教科書には載っていない魔法だ。

前世で言えば、大工で木を切るときに使われるギザギザの円形の刃物が高速回転するやつの水版といえば伝わるだろうか・・・伝わらなさそうだ・・・


簡単に言えば円形の水のカッター。これが分かりやすいか。


それをリルと呼ばれた犬に対して放っていく。


だが、その魔法を気にすることもなく突っ込んでいくリル。

その魔法は全てがリルに直撃した・・・ように見えた。


「なに?」


銀髪黒目のリーゼは驚きの声を上げる。


何故かと言えば、全て命中していたはずだったからだ。

確かにすべて当たったはずだった。だが、リルは全くの無傷で変わらずに疾走していた。


よく見れば、リルは風を纏っていた。

恐ろしく圧縮された風だ。あれの強度は計り知れない・・・それほど分厚く、そして圧縮されている。


「ふんっ!子犬風情が!」


ウンディーネが冷ややかに言い放った・・・と、思ったら


「はっ!水遊びしかできない小物が何をぬかす!」


犬がしゃべったああああああ!


颯爽と駆け抜けるしゃべる犬。


そうしてウンディーネに迫りそのまま突進しようとするが、ウンディーネは右手を掲げる。


リルは直ぐに急ブレーキをかけて停止する。


「なんだ子犬。こないのか?」


「わざわざお前の最大火力に飛び込んでやる趣味はないわ!」


ん?最大火力?あの右手が?え・・・もしかして手のひらに浮かんでるホクロくらいの大きさの水が?


あれ・・・超圧縮されてるのか・・・?


俺でも最大圧縮しても握りこぶし程度なのに・・・それにあれ・・・よく見ればどんだけ圧縮してんだよ・・・


「な、なぁダン・・・大精霊ってのはみんなあんななのか?」


「びっくりだよね!昔はあれが、そこら辺にいるただの精霊の強さだっていうんだからさらに驚きだよ!」


「てゆーか、精霊に当時のことを聞いたらいいんじゃないか?それならいろいろわかりそうなもんだけど。」


「ああ、それは、当時はまだ小さな精霊で、人間との関わりはなかったらしいんだよ。生き残って今大精霊へと至った精霊はみんなそんな感じらしいよ!だからその当時の大精霊の強さは見ていて、今の大精霊では遠く及ばないんだとさ。」


「それでこの強さか・・・これ闘技場大丈夫か?」


さっきから会話している間も水と風の魔法が飛び交っている。

見えないシールドでドーム状を覆っているため被害は今のところないが、凄まじい轟音が響き渡っている。


「この闘技場のシールドは古代遺産らしいよ。今後王国を支える者の学び舎だからね。それにこのシールドは複数所持しているらしいよ。」


「ほぇ~」


そんな間抜けな声を上げていると教官が叫ぶ。


「引き分けだーー!そこらへんにしておけ!」


精霊もすごく疲れ切った顔をしているが、


「ここらへんにしておいてあげます子犬」


「水遊び楽しかったぞ」


等とゼーゼー言いながら強がっている。精霊は負けず嫌いが多いみたいだ・・・。

それにしてもあの圧倒的力は凄まじかった。


俺もぜひ、いつか精霊を召喚してみたいものだ。

ま、一度召喚したら一生その精霊と付き合っていくことになるらしいから、なかなかにガチャ運がないとダメみたいだけど・・・。


そうして次の試合、注目の一戦が開始される。


青の公爵家VS赤の公爵家


最初は魔法対決なんて全く興味なかったが、精霊であの凄まじさだ。

なら序列1位の青の公爵家がどれほど強いのか、興味が湧いてきた。


「じゃーはじめー」


教官の掛け声は相も変わらず腑抜けた声だが、戦闘は始まった。


お読みいただきありがとうございました。


ブクマと評価をしていただけると、モチベが上がりますので、少し手間ですが、何卒よろしくお願いします。

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