↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
失望者の異世界転生  作者: コバヤシ アキラ
第2章
44/137

ルーシー一家と新武具

ルーシーの家族とはそれなりに仲良くることができた。


父  ジュイデン・オリヴァー

長女 メラニー・オリヴァー

次女 ケイラ・オリヴァー

三女 ルーシー・オリヴァー

長男 アルス・オリヴァー


母は長男を生んで間もなく、亡くなったらしい。


長女はやり手な雰囲気を醸し出しているが、実際は別にそんなことはない。意味深げに「フフフフフ」と手を添えて笑ったりするが、特段何も考えていないようだった。


次女は物凄くバカっぽく絡んできたりするが、計算高く、賢いみたいだ。

姉とは真逆に育っているらしい・・・


そしてルーシーはご存知の通り。何も考えていない。


驚愕すべきは長男のアルスだろう。わずか8歳ながらも、全てにおいて卓越している。達観していると言えばいいのか、この家族が頼りにならなそうだからそうなったのか、一番話がしやすく、分かってもくれる。


父は家族のことを終始自慢してきていたのでよくわからない。家族バカ。


そして、そんな長男であるアルスから、「ルーシーのことをよろしくお願いいたします。」なんて言われてしまった。


何やらルーシーの父は、この一件でルーシーに冒険者をやめさせようと画策したのだが、アルスがあっさりそれを排除したらしい。


恐い8歳児である。


ってことで、ルーシーもまだまだ冒険者を続けるらしいし、パーティーは継続になったのだろう。長男には、「まかせとけ!」と言っておいた。






俺と師匠は、しばらくこの街に滞在させてもらうことにした。


ここにいる間、俺たちは互いの役割を決めた。


師匠は、俺とルーシーに魔力と気を同時に込める方法などを教える稽古の先生。俺は師匠とルーシーに魔法を教える。そしてルーシーは、稽古場と宿泊場所の提供。

つまり城内での訓練、宿泊となる。


にしても・・・この刀・・・物凄くしっくりくる。

刀の重心は中心より、やや先端よりで重さは丁度良く、それでいて振りやすい。

かなりの理想の武器である。


それに加えて師匠から小太刀を貰った。

なんでも、師匠が大剣を手に入れた王都の鍛冶屋のおっちゃんが、俺の為に作ってくれたらしい。しかも、師匠が代金を払ってくれたらしい。


これは前の小太刀と素材は同じだが、より細く、刀と同じといってもいい。

めちゃくちゃありがたい。今度お礼を言いに行かなければな。


師匠の大剣も同じ素材でクッソ重いのだが、師匠はこれを軽々と振るう。

技術が凄すぎてそちらに目が行きがちだが、そもそも力も凄い。豪と柔を兼ね備えてるといっていい。


ただこの人の戦闘スタイルは、全く真似出来ないのが残念ではある。

なにせ大剣なのだから、ちょこまかした俺とは全く違う。

そこは少しルーシーと似ているのかもしれない。あんな大剣は今後も振れなそうけどな。


師匠は最初、風しか使えないなんて言っていたが、俺の教える通りにイメージしながらやった結果、一応全属性使えるようになった。


俺も魔力と気を込めるというのは中々に苦労したが、なんとかできた。

師匠に「気も魔力と同じ感じにこう、グッとすればいける!」とか言われても全然分からなかったが、気は刀も自分の体の一部だと思って纏う。魔力は剣に流す。この感覚でできたのだった。


「そういえば師匠、ルーシー、この辺に腕のいい防具屋はあるかな?」


女神様から貰ったこのローブは斬れたりしても治るという優れもので、魔法防御と物理防御をある程度持っているみたいなのだが、防御面というよりは、再生機能、温度調整、そして自動で汚れが落ちていくという機能面特化みたいだ。

もっときちんとした防具を身に着けないと、この前みたいに容易く致命傷を負いかねない・・・。


「ジン!それなら私が知っているぞ!聞いて驚け!なにせ私とジンが初めて会った時に身に着けていたあのフルアーマーのお店がすぐそこだ!」


「聞いて驚けって・・・そりゃ驚くわ!お前に合わないガチガチのフルアーマーお勧めするお店って・・・」


「いや・・・あれはその・・・私が無理矢理に・・・・」


まぁそんなことだろうと思ったよ・・・。


「じゃあ行ってみるか。」


そうしてたどり着いたのはドワーフの鍛冶屋で名前はドラン鍛冶店。

武器も防具も売られている。


「ここには杖も売ってるんだなー」


「うむ!我が領は冒険者が王国よりも多いからな!ダンジョンはこの領にはないが、それなりの腕利きが集まっているぞ!ここから西の町にはオーガ等も発見されているしな。」


確かに、冒険者に理解のある領主のところに冒険者が集まるのというのは普通か。

騎士団の人たちも、元冒険者からこの領主に仕えたいと志願した者も数多くいるみたいだったし。


因みに、騎士団は基本的に男爵などの貴族が、爵位を求めて武功を上げるためになったりするらしいが、ここの領主はより強固にするために一般採用も行っているらしい。王国にもきちんと許可をとっていて、変り者の領主とレッテルを張られているみたいだが、俺はいい政策だと思った。


杖には魔石に一つ魔術が刻まれており、その魔法だけならMPの消費だけで連発できる優れものだ。

発射速度が若干遅くなるというのが問題だが・・・


話はそれたが、防具だ!俺はグレイトドラゴンの鱗等を取り出し、3人分作れないか相談した。


「おう!こんだけの素材がありゃあ、3人分なんてお釣りがくるわい!だがこれだけの物だからな、正直どれくらい時間がかかるか分からねぇ、それにそのミスリルと魔鉱石がありゃあ、このドラゴンの素材を使って武器だって作れるぞ!そうだなぁ、剣に弓にナイフに、何でもござれだ!」


「うん。それなら、3人分出来るだけ身軽な防具に、ルーシー用の剣、後は弓の作成をお願いします。金額はいくらですか?」


「そうだな・・・値が張っちまうんだよなあ。本来は金貨5枚なんだが・・・金貨3枚でどうだろうか、これ以上は申し訳ないがルーシー様とはいえ、値段は下げられませんよ・・・」


ああ、そっか、ルーシーが公爵家だからか・・・それなら・・・


「いえ、金貨5枚でいいですよ。正当な価格でお願いいたします。ルーシーもそれでいいよね?」


「うむ!私もそれで問題ない。むしろドラン鍛冶店の技術を金貨5枚で受けられるなど破格だと思うくらいだ。それはそうと、ジン、貴重な素材を私にもいいのか?」


「ん?今更だな。何の問題もないぞ。少しでも生存率が上がるならそれに越したことはない。」


「うむ!・・・ありがとうジン!ドランさんもそれでいいか?」


「ルーシー様、勿体なきお言葉・・・・わかりました。このドラン、持ちうるすべての技術を最大限注いで制作すると誓いましょう!」


「うむ!よろしく頼むぞ!ドラン殿!」


こうして俺らは武器と防具が手に入ることになった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。