↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
失望者の異世界転生  作者: コバヤシ アキラ
第1章
21/137

やり過ぎた新人

 俺はギルドに入るとそのまま2階へ行き、エリーさんを見つけ声をかけた。


「こんにちはエリーさん!早速来ましたよ!」


「あ、どうもジンさん!早速何か受注なされるのですか?」

 

「いえ、ちょっとお聞きしたいことがありまして、魔法のことなんですけど・・・攻撃魔法ってどうやるのかなと思いまして。」


「攻撃魔法ですか・・・ああ!!ヒューグさんですもんね!」


・・・ヒューグさん・・・バカにされてますよ・・・


「えっとですね、魔法はですね・・・・」


そう言って普通に解説してくれた。


魔法オドとは体内のMPマナによって起こす人為的奇跡。

個人による世の理への干渉、己が意を通す為のものである。


魔法をオドといったり、MPをマナと言ったりするのは、その地域や国によって言い方が統一されていないかららしい。


使い方は、心象にあるものをマナをつかって具現化させる。

つまりイメージ力が大事らしい。

マナが多ければ多いほどたくさん打てる。魔力が大きければ大きいほど火力が上がる。もちろん調整もできる。


そして、体内のMPの消費を抑えて使用できる方法がある。

これは精霊魔法といわれる。

精霊士が使う魔法で、契約した精霊にマナを日常的に捧げ、戦闘等の使いたいときにお願いをすると使用できるというもの。

精霊を使い、常に魔力を貯めていると考えればよい。

精霊魔法の利点は火力だろう。自分ではMPがたりない、火力が弱いといったものをなくしてくれる。

ただ、精霊と契約するとMPが常に総量の半分になってしまうというデメリットがある。精霊が倒されると精霊魔法は使えなくなってしまうため、常に守れるように近接戦闘の心得があったほうが良いらしい。


次に魔術であるが、これは魔法と同じくMPを使用して行使するものだが、魔法との違いは、イメージを必要としないというところだろうか。

個人による世の理への干渉を文字や記号等の術式で行う。

干渉の法則を解析し、それを術式に変えたものであり、イメージではなく、すでに完成された魔法を放つ。

戦闘時にいちいち書いている暇等ないので、これは専ら武器等に刻印し、それにMPだけ注ぎ込んで発動するのが主流らしい。

最近では、外部のMPを取り込んで使用する方法が研究されているらしい。


そして、まずは体内にある魔力を感知するところから始めなければならない。

そして感知できたら体内でそれを操作する。体中に行き来させて自由自在に操れるようになったら、発動させたい場所に魔力を集中させる。

そして生活魔法といわれる魔法を行使してみる。

使える属性が使用できるものであるとのことで、あとはそれらを制御し、調節できるようにする。


あとは全てイメージ


ちなみに生活魔法もイメージができないとできないらしい。

「火よ」とか唱えるのはイメージがしやすいから、もしくは、それをどこかで見て、それがイメージとして固定されてしまったからだという。


俺の錬金術師へのイメージがガクッと下がったのは言うまでもない。


それから俺は魔物の分布図と周辺の地図を確認させてもらい。

Fランクで一番難しい依頼【スライム討伐】を受注してた。


「いやぁ、エリーさんが親切で丁寧で助かりました・・・ありがとうございます。」


「いえいえ、あっ、ちなみになんですけど、図書館に行けば、魔法のことは私がお話した以外に、イメージしやすい貴族の学校の古い教科書なんかもありますよ。」


なんだよ図書館に普通にあったのかよ・・・・・

俺も悪かったな・・・


「そ、そうだったんですね。調べずに聞いてしまってすみませんでした。」


俺が一礼するとエリーさんは

「おかまいなく!もっと聞いて来てください!暇なんです!!」

と言って鼻をフンフンさせる。

新人がこなさ過ぎて暇なのかもしれない・・・


「わかりました。お言葉に甘えて、また来ます!」


と言ってまたお礼を述べ、依頼のスライム退治に出かけた。


スライムは水辺に発生する魔物であるといわれている。

スライムにはいろいろな種類があるらしいが、スライムの色からおおよそだが、判断できるらしい。


例えば毒を吐くのは緑色だし、ヒルみたいに血を吸うのは赤い

それぞれポイズンスライム、ブラッドスライムと名前はそのままだ。


で、注意するべきは酸だろう。見た目は普通の水からできたスライムと変わらない。

ただ、生息地域はダンジョン内となっている。

それぞれの生息する近くには毒沼とか発生源の元になるようなものがあるので、酸が自然界に発生するのなんて温泉の近くか、それこそダンジョンなんていう特殊な場所くらいだろう。


そしてこの辺りに発生するスライムは水からか血からになる。

二つともF級指定である。

頭上さえ注意しておけば、なんてことはないが、頭に引っ付いてくると息ができなくなる。その場合でも普通のスライムであれば冷静に、核をつぶしてしまえば倒せる。


俺の場合は敵の方向が何となくわかるし、弓があるので、簡単に倒すことができる。


討伐依頼は5匹以上なら何匹狩ってもかまわない。

また、魔石もその依頼に含まれる。魔石単体で売るよりもこっちの依頼のほうが多少色がつく為、練習にももってこいである。


俺は王国からちょっとだけ離れた林に着くと、弓を構えて気配の方向へ進む。


弓矢はトラックの中に予備を準備しており、撃ったらすぐに右手で取り出すと、そこから引くだけでまた撃てるというリロードの所作を出来る限り短縮している。


この日夕方までスライムと、たまたまいたゴブリン等を狩り続けて帰った。

中々広い林で、5時間くらいでスライム53匹狩れた。


1時間で10匹しか見つけられない、というか、効率はすこぶる悪いな・・・


今はこれ以上受けられないし・・・ランク上げをしないといけなそうだな・・・


エリーさんに報告すると引きつった顔だった・・・ん?


「もしかして、狩りすぎですか?」


確かに林は広かったけど、俺には気配が何となくわかるから、迷うことがない。そういう意味でいえば、新人が狩れる量ではなさそうだ。


「うん・・・狩りすぎ・・・」


ほらね、自重します・・・・・。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。