表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
31/35

冒険者ギルドの登録

「ミーオ、ポシュカ。えっと、大丈夫なのか?」

「アイルさん。勝手に色々と話を進めてしまい申し訳ありません。今回、わたしたちの受けている依頼はカエルム大森林の南西部の調査になります。わたしはアイルさんの実力はご存知では無いのですが、アイルさんがカエルム大森林を通ってきたという事とミーオの事を信じております。なので、調査依頼をする分には問題無いと考えて、話を進めました。」

「ん。アイルなら大丈夫。」


 ミーオとポシュカと話していると、部屋の扉がコンコンと鳴り、ローラが荷物を持って入ってきた。


「アイルさん。初めまして。わたしは冒険者ギルドの受付をしておりますローラと申します。基本的には、下の階にあるカウンターにいますので、御用の際は声をかけてください。」


 そう言うと、ローラはニコリと微笑んだ。


「ギルド長へは言伝してまいりました。先にアイルさんの登録を済ましましょうか。冒険者ギルドについてはご存知ですか?」

『よろしくお願いします。冒険者ギルドというのを聞いたことあるくらいです。』

「かしこまりました。では、説明させていただきます。冒険者ギルドは、危険な動物や魔物を討伐し、その素材から富を得る者達を支援するために作られた組織です。今は街の中の困りごとや外での採取依頼、商人や住民の護衛なども請け負っています。冒険者ギルドは、冒険者の方々の安全確保の為に、ランク制度を導入しております。Gは通称冒険者見習いと言い、八歳から十五歳の方が対象で、基本的には街中の依頼を受けていただきます。十五歳以上の方は、Fランクからとなります。ランクは、条件をこなすとF〜A、Sと上がっていきます。先程申しました通り、冒険者の安全の為のランクなので、その方のランクに応じた依頼を斡旋します。また、依頼者とのトラブルを回避するために冒険者ギルドを仲介としておりますので、ギルドを通さない個別での契約については、ギルドは一切干渉しませんのでご了承ください。ここまでで、何か質問ありますでしょうか。」


 他にも、冒険者ギルドに所属したら、その地域の植生や魔物などの生態情報を知る事ができたり、冒険者間のトラブル仲裁や、禁止事項と処罰について説明を受けた。


「アイルさんの様子を見るに、年齢は問題無いと思いますが。」

『え、ええ。十五歳以下では、ありませんよ。』


 相変わらずの、にこりとした表情をしたローラの問いに答える。自分でも、歳を数えていないので何歳とは言えない。具体的な数字を聞かれたときの答えを考えておくべきか。


「次に、特技を教えてください。剣でも弓でも魔法でも、なんでも良いですよ。」

『んー、今使っている武器は槍ですね。あとは魔法と精霊魔法を使えます。』

「アイルは収納持ち。」

「こら!ミーオ!個人情報を勝手に話さないの!」

「ん。ごめん。でも、有益な情報は伝えておくべき。」


 ポシュカに咎められたミーオは、白い耳を下げており、小さい身体が更に小さくなったように感じる。


「アイルさんは、収納持ちなんですか!?ちなみに要領は?」

『え。容量ですか?今まで、気にしたことがなかったのでわからないです。』

「気にしたことが無いくらいの大きさですか。わかりました。容量については追々調べていきましょう。それにしても、多才ですね。魔法、精霊魔法の種類について得意不得意の属性があれば教えてください。」

『え、えっと。不得意な属性も、特に考えたことも感じたこともないので。』

「な、なるほど。今まで聞いてきたアイルさんの情報に関しましては、臨時パーティの斡旋や、大型の依頼の際に活用させていただきます。また、冒険者ギルド間では共有する事がありますが、一冒険者には秘匿することをお約束します。」


 ローラの笑顔が一瞬引きつったように感じたが、すぐににこりとした柔らかい表情に変わった。


「では、明日以降になりますが冒険者ギルドの身分証であるギルドカードとタグをお渡しします。あとは冒険者ギルドの建物・運営についても説明しますので、お時間ができましたら再度お越しください。」


 そう言うと、ローラは書類を持って立ち上がり、一礼して部屋から出ていった。


「やっと、終わったか。」


 ローラの入れ替わりで、大柄の獣人?が部屋に入ってくる。人型に変身している私よりも大きそうだ。


「ローラは、相変わらず真面目だな。しっかし、魔法も武器も扱えて、収納までできるとは期待の新人だな。ポシュカ、いったいどこで捕まえたんだ?」

「ギルド長。」


 ポシュカからギルド長と呼ばれた獣人?は、先程までローラが座っていた対面の椅子に腰を下ろした。



 どうやら、この耳がとても大きい獣人?が冒険者ギルドのギルド長のようだ。大きな耳が、大きく振られている。


「捕まえたのはミーオ。」

「捕まえたのはミーオか!ハッハッハッ!」


 なかなかの豪快な笑い方をする者だ。ミーオも、先程まで落ち込んでいたのに、胸を張って耳がピクピク動いている。


「おれはスプマンの冒険者ギルド、ギルド長のガンガだ。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ