74話 本能で勝つ
私は早速銃を構え、そして目の前に赤の魔法陣を出した。
「これは避けれるか?」
私はトリガーを引いた、飛び出した弾は赤の魔法陣を通過し威力が増えた。それは直感的に威力が元の威力より200%になっているようにに見えた。
(赤の魔法陣は威力が100%増加するのか……?)
そして弾のスピードが加速していき奴の胴体に当たった。
「うっ!!!」
どうやら効いているようだ。
「ふふ……面白いものを持っているな、だが私をやれるのはたった一人だぁぁ!!!」
奴は私に向けて剣を投げてきた。
「こりゃやべぇ!!!」
その剣は薄い石を貫通していった。あれに斬られるとまともにすまないだろう。
(遠くに居たら剣を投げてくる、近づくとあの剣に斬られる。どうする)
すると奴はその場から逃げた。
「何だこの匂いは!?」
私には何も匂わなかった、神には匂った。つまり……
「わかるのかぁ……」
マレが眠りの匂いを出していた、奴を一瞬眠らせるのか?
「おっと」
眠りの匂いをがっつり吸った奴は一瞬眠ったように見えた。
「はっ!」
奴が目を覚ますとマルセラの象が後ろに居た。
「喰らえ!」
マルセラの象がダガーナイフを奴の背中を斬りつけた。だが奴は避ける素振りが無かった。
「ぐおぁぁ!!!」
奴は前に倒れた。
「……どうして避けなかったんだ?」
マルセラがそう問うように言った。
「ふふっ、お前の村を燃やしたんだ……その生き残りに殺されるのは……本望だ」
「……そうか」
マルセラは私の方に歩いてきた。
「その剣、貸してくれないか?」
「どうして?」
「……いいから貸して」
マルセラは私に向かってそう言った。まっすぐ私を見てだ。
「いいけど、何をするの?」
マルセラは私の剣を持ち、こんなことを言いやがった。
「敗者は勝者に言うことを聞くだろう、この剣に宿れ」
「……は?」
その言葉に奴は戸惑っていた。
「どうしてかはわからないけどまだ殺してはいけない気がするんだ。まだまだ地獄を見せてやるから」
「地獄か、ふふっ」
そう言って奴は剣に触れた。するとどんどんと剣に力が流れていった。
「これでいいだろう。だが私はもう動けん」
「……気に食わないけど連れていってもいいか?」
「まぁ、セラフィスがいいならいいんだけどね」
全ての決定権はセラフィスにゆだねられた。
「……この戦争から離脱するなら助けてやってもいいけど」
奴は少しだけ悩み、そしてこういった。
「この戦争から離脱するよ、過去の過ちから目を背けないようにね」
「そうか」
セラフィスが回復魔法を奴にかけ、傷をとにかく塞いだ。
「あるがとう……」
そして奴はふらつきながらどこかに行った。
「良かった良かった」
上からパディーリャが降ってきた。
「……テメェ」
マルセラがそう言うとパディーリャの方に向いた。その目はとても恨みがましかった。
「どうしたの……?マレの友達さん……?」
するとマルセラはパディーリャに近づいて行った。
「その目は何……?」
「奴が来るなら来るって言えよ!!!」
マルセラはパディーリャに向かって飛びかかった。
「うぎゃぁぁ!!!」
その光景を見ていた私とセラフィスは少しだけ楽しんでいた。
「じゃ、宿に帰ろうか、さすがに疲れちゃったよ」
私たちは宿に帰ることにした、とっても後ろが喧しいが……気にしないでおこう。
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