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{完結済み}転生しちゃったのでいっちょ神殺しをしちゃいます  作者: 猫こんた


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48話 暗黒の暗がりと勇気の光

マンホールの中に入ると広い空間に出た。

(暗いな……光が無ければ見えないか)

私は壁伝いに歩き出し、とにかく下水にドボンしないようにしていた。

(臭いし暗いしで最悪だよ本当……だけどあの影はどうしてあんな小さな隙間からエルフを連れ去った?)

壁伝いに歩いて行くと足元に鈍痛が走った。

「いっってぇぇ」

足元をじっくり見ても闇で見えなかった。

(この先に行くのはさすがに危険か……?でも情報元が殺されてしまうぞ?戻れば一つだけど進めば二つか……難儀だなぁ)

ここで撤退すればあのエルフは殺される、進めばエルフを助けられるか殺されるか。二つに一つだ。

「……怪我覚悟で行くか」

私は下水道の奥に進んで行くとどんどんと臭いがきつくなっていった。

(これは汚水の臭い……とても鼻に来る……)

そして薄暗くて広い場所に出ると一人立っていた。

「おや、ここに来るとは珍しい」

「ねぇ、どうしてここにいるの?そしてエルフ知らない?」

「ここが好きなんでね。暗がりで……俺のペンタグラムが自由自在に動けるからな!」

その時、足元から嫌な気配がしていた。

「まさか!?」

足元に刺さっていた釘が回り始めた。

「ぐおあぁぁ!?!?」

「本当は言いたくないが最期の弔いだ。俺のペンタグラムは影の中に潜行できる像を持つ。つまりだ、地上では使いにくいがこういう暗がりだとペンタグラムは使えるんだよ!」

「へぇ……そうなのね」

その時、私はあたりに電気を放電し始めた。

「知ってる?神の祝福ってのは一人一つだと思っていた。だけど今気が付いたんだ。神の祝福ってのは2個も3個も重ね掛けできるってな!」

辺りが少しずつ明るくなり、私から影が伸びなくなっていった。

「なるほどな、スパークを利用して影を生み出さない作戦か」

「そうだ、電気は地面を通さない。だけど私はチェラブさんの祝福を受けてるんだ。その意味は分かるか?」

「ふん、エレメンタルの初級を覚えていても何も勝ち筋はないだろ!」

「そうだ、勝ち筋は無かったはずだ。だがあたりは水蒸気で埋めた。その意味は分かるか??」

「まさか!?」

「そうだ、水は電気をよく通す。だけどおまえ自身に食らわせるわけでもない。そしてここは地下、だけどうっすらと照明がついているんだ」

「まさか!?」

「真っ黒を真っ白にしてやるんだよ!」

私は水のエレメンタルで水を生み出し、同時に火のエレメンタルで水を水蒸気に、最後に電気のエレメンタルで水蒸気を通り、電球に光を灯した。

「これが私のやり方だ!」

「なるほど。光を灯して俺を叩こうと思ってるな?」

「そうだ、文句はあるか!」

「影ってのはどこかに存在するものだぜ?」

その時、私の耳の穴やら鼻の穴、口に激痛が走った。

「ぐほぉ」

私は吐血し、その場に膝をついた。

「あったぞ?影は」

「なるほどな……影を棘のようにしてるんだな……一杯食わされたのはそっちの方だな」

「何?あまり舐めた口を言っているとこいつと殺してやるぞ!」

「殺す?殺すのは私の方だな。それに言ったよな?神の祝福は2個でも3個も重ね掛けできるって」

「言ったな、それがどうした」

その時、私の体の表面や内側、そして臓器の中を火に満たした。

「どうだ、これで影は無くなったろ……少し熱いが死ぬよりはましだ」

「狂ってやがるのか!?体を火だるまにして影をなくすのは!?」

「狂ってるのはそっちだな……人を影に同化させ、ここまで誘拐してくるのは……人の痛みを知れ」

「ば……馬鹿な野郎がぁ!!!」

奴はやぶれかぶれの拳を私に振ってきた。

「オラオラオラオラオラァ!!!」

私は燃え盛る拳+ペンタグラムの白魔法陣のラッシュを奴に食らわせた。

「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!!!」

「ぶぎょあぁぁ!!!?」

「オラァ!!!」

私は下水の近くに瀕死の奴をぶっ飛ばした。

「あれ、私は?」

「ふん、体の火を消したいのならその下水に飛び込めば?どうせ死ぬんだ。焼け死ぬのはなかなか乙だろ」

「水……水をぉ……」

「水?ほらよ」

私は奴を蹴り、下水の中に落とした。

「あの……」

「何も聞かなくてもいい。そして何も知らないくてもいいんだ」

私の体は火傷まみれで到底国の中を歩けた物じゃあない。

「それよりもセラフィスを呼んでくれないか?さすがにこれは死ねるぞ」

「はい!」

エルフは目の前の惨状を信じられず、とにかく私を助けるためにセラフィスにこの事を伝えに行った。

最後まで見てくれてありがとうございます。

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