26話 警戒心
家に帰ってくると上空がやや暗くなっていた。
(雨でも降るのかな……にしても騒音が凄いけど雷でも降るのか?)
私はふと上空を見上げた。するとそこに浮いていたのは大きな船だった。
「うげぇぇぇ!?!?」
あまりにも大きい船で私はぎっくり仰天で腰を抜かしてしまった。
(この世界にはあんな船があるのかぁッ……!!!)
すると建物の方向から誰かが歩いてきた。
「あなた、知らない人だね」
「誰だお前は!?」
「誰だと言う前に、あなたが名乗れば?」
そう言う女の人の指と指の間に青色のナイフがしっかりと握られていた。
(もしかして私の事敵だって思ってるの!?)
私は一気に戦闘態勢になった。
「そっちこそ名前を名乗ったらどうだ?」
私は目の前に魔法陣を展開して臨戦態勢をとった。
「忠告はしたんだ、手加減はしねぇぞ」
そう言って女の人はナイフを投げてきた。
「そのナイフは投げるための物だったのね」
私は拳を振るい、衝撃波でナイフを弾き飛ばした。
「へぇ、便利なのねその{ペンタグラム}」
(何ッ!?この人ペンタグラムを知っているのか!?)
「あなたは次にこう言うだろう。どうしてペンタグラムを知っているんだって」
「どうしてペンタグラムを知っているんだ?……はっ」
「ほら言った。どうしてかはわかるか?」
女の人の魔力がどんどんと増幅し始め、背中に羽が生え始めた。
(この羽……まさか!)
その羽は何処か美しく、そして青く光っていた。
(青の羽……!)
「あなた!まさかとは思うけど!!!」
「言い訳無用!」
女の人は羽で飛び上がり、とてつもない量のナイフを私に投げてきていた。
「うおおぉぉ!?!?」
(この数……この威力……弾き飛ばせない!)
私は思いっきり走った、だが女の人の攻撃はまだ終わらなかった。
「私の攻撃は二段ある」
すると刺さったナイフが光り、そして爆発した。
「うおぉぉ!?!?」
地面が爆ぜ、私は宙に浮きあがった。
(だがこれがいい!)
私は空中で魔法陣を展開、女の人の顔の前に赤色の魔法陣が展開した。
「チェックメイトだ」
「いや、チェックメイトはあなたの方だ」
すると私の後ろでまだ刺さっていたナイフが爆発してしまった。
「ぬおあぁぁ!!!!」
私は不意の一撃を突かれ、そのまま地面に倒れた。
「さてと、再起不能にさせてもらおうかな」
女の人がナイフを私の顔に落とそうとしていたが黒の触手が女の人の手を絡めた。
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