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悔しさ。魔王学校 1年目(ある日)
魔王城の近くにある山がある。
その山は、様々な魔獣や人を襲う植物がいる。
魔王城の兵士達が訓練をするためにも使われているところだ。
その中で、アキは必死に訓練していた。
アキは、悔しがっていた。
今まで自分を鍛えてきたにもかかわらず炎の鳥に負け、黒い羽の相手にも負け。
そして、反乱軍鎮圧の戦いにもいい成績を残すことができなかった。
魔王を目指しているにもかかわらず……。
全然、魔王イスに近づくことができない。
しかも、このままでは魔王になるどころか、将軍にすらなれないかもしれない。
もっと強く、強くならなければならない。
そう考えると、悔しくなり、拳に力がはいり、周辺に力いっぱいに魔力を放ち、力尽きてたおれた。
アキが目覚めると、目の前にヒロがいた。
そしてヒロがアキに優しく微笑み、
「修行につきあう」
と言ったのだった。




