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魔王をたおした真面目な勇者は、グレました‼︎  作者:
3章:元魔王の孫、アイ
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馬車。魔王学校 1年目(4月22日。朝)

ユイとナナは、盗聴活動をして朝まで起きていたため、いつもより早く準備をして学校へ出発した。

そして、教室に7時ごろ着いた。

2人とも薫が来たら、どうなっているのか直接聞くつもりだった。


魔王学校は、朝礼が8時から始まり、授業は8時半から始まる。

だが、8時半を過ぎても、薫もアイも来なかった。


当然、ユイとナナはおかしいと思い、薫を探しに行くために、体調不良であることを先生につげて、学校を早退した。

先生は、ユイとナナがいかにも体調不良に見えた。

なぜならば、薫を盗聴するために徹夜をし、しかも使い魔を呼び出したりして魔力を使い果たしていたから、げっそりしていたのだ。


8時50分ごろ、薫は校門でアイを待っていた。

すると、8時55分ごろにアイが、いかにも貴族といった雰囲気のする豪華な馬車に乗ってやってきた。

「待ち合わせ時間より早く来て薫君を待っていようと思ってたのに、すでに来てたのですね」

アイが笑顔で、嬉しそうに言う。

薫は、

「待たせては、いけないと思って、10分前に来て待ってたのですよ」

「まあ、楽しみにしてたため、早く来て、待っててくださったなんて、嬉しいですわ」

「……。

それで、どちらに向かうのですか?」

薫は、楽しみにしていたわけでなく、失礼がないように、早めにきて待ってただけなのにと思いながら行き先を聞いた。

「着いてからの、お楽しみです。

この馬車に乗って行きますので、乗ってくださいな」

とアイから言われ、薫は馬車に乗り込んだのであった。


一方、薫とアイの待ち合わせ場所は、いかにも見つけてくださいといわんばかりの校門だったので、ユイとナナは、当然、薫を見つけていた。

だが、見つけた時は、すでに薫が馬車に乗ろうとしている時で、ユイとナナが校門にたどり着いた時には、馬車が遠くに離れていった後だった。


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