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魔王をたおした真面目な勇者は、グレました‼︎  作者:
3章:元魔王の孫、アイ
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馬車の中での会話。魔王学校 1年目(4月22日。9時すぎ)

馬車の中は、4人程度であれば、ゆったりと座れるような広さがあった。

イスのクッションは、薫が今まで乗ってきたどの馬車より良かった。


薫とアイとの会話は、あまりはずまなかった。

初対面だと、どうしても過去の話になってしまい、アイからいろいろと聞かれても、薫が答えるのに困る内容が多かった。

聞かれた内容は、例えば、『出身はどこか?』とか、『高校に入学する前は何をしてたのか?』とか、『強いと聞いてるが、どこで力を身につけたのか?』とか、『ユイとはどんな関係なのか?』といったものだった。

薫としては、どの話も、正直に話したら元勇者というのがばれてしまう内容だったので、適当に嘘をつきながらやり過ごしていった。


馬車を走らせて、1時間過ぎると、田園風景になった。

その頃には、アイが考えてきた質問もつき、沈黙状態になっていた。

そこで薫は、

「そろそろ行き先を教えてくれてもいいんじゃいないかな?」

と、アイに聞いた。

そしたら、アイから、

「本当にせっかちさんですね。

元魔王、祖父の墓に向かってますわ」

との回答があった。

薫はその話をきいて驚いた。

元魔王は死んでいないはずなのに、なぜ墓があるのかと……。


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