ユイとナナの作戦。魔王学校 1年目(4月22日。0時すぎ)
ナナの部屋は、いわゆる『女の子』らしい部屋だ。
部屋の中を見渡すと、淡いピンクを基調とした家具が揃っている。
ベットの上には、大量のぬいぐるみ。中には、人のサイズぐらいのぬいぐるみ(くま)もある。
今、ナナの部屋は、打倒『アイの作戦本部』になっていた。
「ふっ、ふっ、ふっ。
では、実行に移しますか……。
ユイが、ナナに話しかける。
どうやら、薫とアイの状況がわからないので、我慢の限界を超えてしまったようだ。
「そうですね。
やってしまいましょぉ〜」
ナナが後押しする。
そして、ユイが、「では」と言い、手を両手を合わせ、徐々に手と手の間を膨らませる。
手を開くと、そこには、紫色に光る蝶がいた。
そして、ユイは、
「行けっ。
『アゲハ蝶』」(ドヤ顔)
と言うと、ひらひらと飛び、窓から外に出て行った。
ユイが、アゲハ蝶を出したのは、ナナに手品を見せたかったわけではない。
盗聴用の使い魔を呼び出し、薫のところへ送ったのだった。
つまり、ユイとナナの作戦は、薫の寮の部屋のところに盗聴用の使い魔を送り、監視させようしているのだ。
ユイが薫のとこへ使い魔を送り、20分ぐらいすると、薫の部屋の窓から5mぐらいのところに着いた。
ユイはあと少しだっと思った瞬間。
『パチンッ』
と、使い魔は消えてしまった。
それもそのはず、薫は、万が一、敵の侵入に備えて、結界を張っておいたのであった。
だが、ユイ達はそんな程度で諦めなかった。
使い魔の強度を高めたり、1度に送る使い魔の数を増やしたりいろいろと試した。
が、すべて失敗に終わり、気づいた頃には、登校の準備をしなければいけない時間になっていたのだった。




