第3話 登校準備
6:15 支度や片付けを行う。
ロットさんに挨拶をしたのち、家に直帰する・・・わけではなく少し教会に寄る。聖水を分けてもらうのだ。
聖水とは、主に魔力を回復するものだ。
一般に販売されているものだと1瓶で10発分回復できる。
僕は魔力が少ないから可能な限り万全にしておきたいのだ。普段からこうだが今日は学校の実習で使い魔とやらを呼び出すから、家に帰ったらすぐに飲もう。
さて、なんだかんだでついたわけだが。居るかな。
シスター「おはようございます。今日もお早いですね。ジャック君。」
ジャック「おはようございます。シスターレイア。」
この人はシスターのレイアさん。ここの教会出身であり、今はシスターとして教会に所属している方。幼馴染、というほどでもないか。この人とは大体6年程度の付き合いだ。僕が9歳のころにいろいろあって、今はまあ友達だ。
レイア「また聖水ですか?」
ジャック「はい。お願いします。」
レイア「1億ゴールドです。」
ジャック「軍資金か何か?」
レイア「お金ほちい。」
ジャック「シスターが欲まみれじゃダメでしょ?」
レイア「私は私だよ。」
ジャック「今はシスターでしょう?」
レイア「つれないこと言うなよー。」
ジャック「教会のお偉いさんにバレたら怒られちゃいますよ?」
レイア「その時は守ってね!」
ジャック「あなたが悪い時は守れませんよ。」
レイア「しょんな~」
そんな他愛のない話をしながら聖水を買う。
・・・うん。レイアさんは今日も元気にしているようでよかった。以前のように僕以外と話せないというわけでもないだろう。
一応、確認しておくか。
ジャック「そういえば、シスターの仕事は楽しめていますか?」
レイア「何?心配してくれてんの?」
ジャック「・・・まぁそんなところです。」
レイア「マジメちゃんめ!・・・うん。結構うまくやれてると思うよ。先輩に聞けばわかると思うけど、結構人と話せるようになったし。まだ他人の男性と話すのは緊張するけどね。」
ジャック「そうですか。よく頑張っていますね。本当にすごいです。」
レイア「だろう?」
彼女はそう言って笑顔になる。うん。嘘のない良い笑顔だ。
ジャック「こんなこと言う必要はないと思いますが一応、無理はしなくてもいいですからね?」
レイア「大丈夫だよ!先輩も神父さんも協力してくれてるし、それに以前ジャックが言った通り、最悪わたしが実力行使をすればいいしね!」
その通りだ。彼女は僕より強い。
特権(超能力のようなもの)を持っているのだ。やろうと思えば、その辺の特権を持つ人のいない街を一方的に壊滅させることもできるだろう。それほどまでに彼女の特権は強力だ。
ジャック「確かに。僕も負けてられないな。」
レイア「そういえばジャッ君は最近どうよ?貴族の学校通ってんだろ?」
ジャック「一応訂正しておきますが、元貴族専用学校ってだけで、今年から一般人も入学可能になっていますからね?」
レイア「でもジャッ君以外に一般の出はいなかったんしょ?」
まあそうだ。一般も入学可能になったといっても学力や財力が無ければ結局は入れない。そこはまあ仕方ない。まさか僕以外に誰も入らないとは思わなかったけどね。
ジャック「大丈夫ですよ。勉強には追い付いてますし、部活は入ってないですがちゃんと鍛えてますから。」
レイア「そっか。難しいことは私はあんまわかんないけどさ、キツイと感じたらうちに来なよ。タダで話とか聞いてやっから。若いピチピチのお姉さんに相談しな!」
ジャック「・・・そうですね。いざとなったら相談しますよ。」
レイア「oh。なんか変な雰囲気になっちまったか。」
しまった。気を使わせてしまったか。彼女は気丈になったけど、もともと結構繊細なんだよな。もしかしたら不安になってしまったかもしれない。
ジャック「大丈夫。『俺』はちゃんと戦える。そのために鍛えてるんだ。いざって時に動けるように。アクアもいるし、安心してオッケーだよ。」
レイア「そうか。なら信じるよ。」
ジャック「うん。」
・・・空気変わってねぇな。
そうしてまた、買い物と他愛のない話を終えて帰路に就く。
6:30
家に到着。ここでアクアをもう一度使い、朝ごはんと学校の準備をしてもらう。
その間にシャワーを浴び、聖水を飲むことで魔力を回復する。
着替えて学校にもっていく物の確認を行い朝食をとって片道1時間の学校に向かう。
家を出たのは7:30であった。




