12話目: 勇/ オサレを意識して入ってみた
投稿が遅くなってすいません!今日からまた投稿はじめようと思います。
結論から言うと俺が魔法を使うのは無理なようです、さっきから教えてくれるリリィが何言ってるのかさっぱりわからん。
自分にある魔力の流れを感知しろって、こいつ何言ってんすかね?それができるならこの世界での魔法は衰退してはいないと思うの。
そんなわけで、細かいやり方は帰ってから教えてもらうということで、今俺たちは最近はやりのスタバ(通称)という名のカフェにいる。
入ったことはなかったが歩き回ったせいで少し疲れたため、リリィもいるということですこしオサレを意識して入ってみた。
普段なれないせいかいるだけでどこか場違いな気分になってしまうが、とりあえず席についてみた。
どうも落ち着かない気持ちを抑えつつ対面の席に目をやると、リリィは物珍しそうに店内を見回している。
場の空気に落ち着かないのではなく純粋に珍しいのだろう、周りを見回してはいるものの俺とは違いリリィの態度は落ち着いている。
そんなリリィを眺めながら俺もついに意識高い系の人たちの仲間入りか、などという感傷に浸りつつ京都に自慢がてらメールすることにした。
『巷で噂のスタバなぅ、流行の最先端って感じで超オサレだわ。これで俺もリア充の仲間入り、やったぜ!』
『スタバが流行って何年前の話なのさ・・・』
え、スタバはもう古い?またまた御冗談を(笑)。・・・・・・・それ何処情報よ?
「ところでヨシフミ、ここはどいったお店なんだ?」
休憩しようという話からそのまま連れてきたのでどういったお店かはまだ説明していない、俺自身オサレなカフェなんて来たことないから説明できないし、来てから説明したほうが早いと思ったからだ。
ご休憩なんて言ったままリリィ連れてきたけど、変な勘違いしてないよね?
ここに来るまでに身体温めたのにいざ来てみたら出されたのはコーヒーでした、ダメ、体が切なくなっちゃう!なんてことにはなってないよね。
それにしてもこの妄想すっごく童貞っぽい、じゃあしょうがないよね!
とまあ俺の妄想は置いといてリリィの質問に答えることにする。
「端的にいうとコーヒーを飲む店なんだが、リリィはコーヒーってわかるか?」
「聞いたことならあるぞ、挽いた豆を使った飲み物だろう?」
「そうそう!ここはそのコーヒー系統の飲み物を専門で扱っているお店なんだ」
軽くこの店について軽く説明すると、リリィは嬉しそうに顔を輝かせた。
「そんなものがあるのか。話は聞いたことはあるが私は飲んだことが無いんだ、是非とも一度飲んでみたいと思っていた」
「それは是非とも飲んでみなきゃな」
「だがこの手のものは高いんじゃないのか?」
嬉しそうな顔が一転、今度は心配そうな顔になる。
「私の世界でコーヒー豆というものは貴重な物ものだ。薬などにも使われていたし、飲み物として飲めるのは貴族ぐらいのものだったな」
「どちらかといえばお手頃な値段だな、栽培できるし」
「それならよかった、私はこれ以上ヨシフミの懐を圧迫するのは嫌だからな」
「俺が飲みたいから来たんだよ、そしてこういう場所では男が払うのが普通なんだから気にすんな」
こんなこともあろうかと昨日使った分はちゃんと補充しておいた。つーか、そもそもリリィはこの国の通貨を持ってないしどのみち俺が出さざるを得ない。できる男は気遣いもできるのである。
え、利用されてるだけ?うーん聞こえない。
「私にもお金を稼ぐ手段があればいいんだが、昨日のヨシフミの話しだと私に金銭を稼ぐのは難しそうだしな」
「それがこの国の仕組みなんだからしょうがない、その分魔王でもなんでも倒してくれればそれでいいさ。まっ、そんなわけで早く注文しようぜ」
そう言って俺はメニューを探してテーブルを見回した。
がしかし、テーブルのどこを探してもメニューらしきものは見当たらない。
あまつさえ、注文ボタンすらないのだ。
今どきの店って基本ボタン押してから店員さんくる流れだよな、もしかしてオサレさアピールのためにレトロなままなのかしらん?
まあいいや、こういう時は京都先生に聞いてみるに限る。
『ところでこのスタバ、テーブルに注文ボタンないんだけどどうやって店員さん呼ぶんだ?』
『注文ボタン?え、もしかして何も頼まないで席ついてるの!?スタバってレジでお金払ってその場で商品受け取る方式だよ!』
なん・・だと・・・。
あれ、これもしかしてまずっちゃった感じですかね?ちょっと背伸びしたものの周りから見たら田舎者丸出しな感じですかね?
これは下手すると、店員さんが仕事の合間に休憩室で笑ってるまであるかもしれん。
やばい、早急に策を講じねば!
『マジかよww既に着席しちゃったんだがwwwwもしかして店員さんから変な客だと思われてっかな?』
『まあ先に席確保してから注文する人もいるし大丈夫だと思う、でもはやめに注文に行こうね』
『わかった、すでに手遅れ感がなくもないが今から注文してくる。なんかおすすめとかあるか?』
『スタバあんまり行かないんだけど・・・。個人的にはとりあえず悩んだらココア頼む、無難に甘いし。もしくはキャラ〇ルマキアート。それ以外なら適当にエスプレッソって言っとけばいいよ』
『サンキュー、恩に着るぜ!』
『あい~』
メール終了!であれば店員さんの視線が刺さる前に行動を開始する。
「じゃあ注文してくるから少し待っててくれ、リリィは甘いものは大丈夫か?」
「私は大丈夫だ」
「わかったちょっと行ってくる」
そういって席を立ち、レジへと向かう。
「いらっしゃいませ!」
俺に気付くと店員さんはにこやかな営業スマイルで俺を迎えてくれた、この分なら俺たちは特に不審がられてはいなさそうだ。
「ご注文はお決まりでしょうか?」という店員さんの声に対し、俺は京都に教えてもらったオススメをそのままつげ、注文を終わらせるのだった。
なお注文の際、サイズの表記に戸惑ったのは言うまでもない。
誰だよトールって・・・。




