12/15
日常
翌日だったか翌々日だったかに夫は帰ってきた。
Kは帰ってくることはなかった。N県に帰ったらしい。
当時の私は痩せてはいなかったけれど幽霊みたいな雰囲気で、夜中にアトピー性皮膚炎でかゆがる息子を抱いて県営住宅の小さな公園でブランコをこいだり歩き回ったりする姿が近隣住民から不気味がられていたと後に知り合うママ友から聞いた。
Kのいない我が家は衝突もするし相変わらず私は主婦としてのスキルが低かったけれども、それなりに順調に生活していたと思う。
KとWとは年賀状のやりとりがあったが、正直どちらとも関わりをもっていたくなかった
Yとは私の知らない間にいつの間にか縁が切れてしまっていたようで、連絡先も住所もわからずじまい。
しばらくして、Yは警察官になるために不良と縁を切ったようだと夫の祖父から噂話として聞いた。
YがいないならN県には未練どころか悪い思い出ばかり。できれば一生行きたくはない。
でも、友人関係を私よりも大切にする夫に、N県の人達との関係を断って欲しいと強く言うことができなかった。
自分の気持ちを整理して論理的に話すことも苦手だった私は、いつもうだうだとゴネてはウザがられるの繰り返しだった。




