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2.不遇なヘスティア
バタンッ!
王様「ヘスティア!!」
ヘスティア「はい、ここにおります。お父様。」
大聖堂の石像の前、祈りをささげていた聖女が振り返った。
王様「っはあ、っはあ、勇者が、勇者が……。」
ヘスティア「……!勇者様に何かあったのですか!?」
王様「ああ、勇者が、"聖剣を忘れて冒険に出てしまった"!!
……正確には、間違えて儀礼用レプリカを持って行ってしまわれたのだ!」
ヘスティア「……へっ?じゃあ、今あの石像が掲げている剣は……。」
王様「そうあれだ!あれがホンモノの聖剣だ!!
……大変なことになった。あれがなければ魔王の核は壊せない。」
ヘスティア「そんな……。」
王様「……ところでヘスティア、最近、かなり暇だよな?」
ヘスティア「……へっ?」
王は何かを妙案を思いついたようにヘスティアの方に向き返った。
王様「勇者への援助や天下一武道会の開催で、新たに隊を組むのも資金が足りなくてな。
それに、お前の妹たちも、政略結婚に乗り気だったから同盟国で嫁入り修行中。」
ヘスティア「……え……あ。」
王様「ということで、意外とお前しかいないのだ!
……酒場に行って、仲間を集めてくれば、多少の小遣いと本物の聖剣を預けるから。
頼んだぞ!!」
バシッ!、と両肩を叩かれながら言われた聖女は、しばらく本物の聖剣の前で固まっていた。




